コロナウイルスの影響とは

2020年04月03日

新型コロナウイルスで高まる免疫力への意識

50代からの女性の生活は新型コロナで何が変わった?

雑誌「ハルメク」のシンクタンク・生きかた上手研究所の所長・梅津順江がミドル~シニア世代のトレンドを読み解きます。今回は新型コロナウイルスによる生活の変化を、読者520人にアンケート。先が見えない非常事態がもたらした影響とは?

50代以上の女性の約8割がコロナに不安を感じている

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、生きかた上手研究所では2020年3月17日~20日、50~85歳の女性520名に「コロナ事象がシニア女性に与えた意識や行動の変化・影響を探る調査」を実施しました。

3月第3週というと、まだ「東京オリンピック開催延期が発表になる前」「首都圏の外出自粛宣言がなされる前」です。コロナ感染に関するニュースは一日に何度も速報が出され、日ごとに情報が更新されています。そのため、この記事が届けられる頃には少し古い情報に感じられるかもしれませんが、ご容赦ください。

新型コロナウイルスを不安に感じている人

まず「現在、新型コロナウイルスに関して、不安を感じていますか?」と質問したところ、「不安である」が183人(35.2%)、「まあ不安である」が232人(44.6%)という結果でした。50代以上の女性の約8割がコロナに不安を感じているといえます。

では、何を不安に思っているのでしょうか?

何を不安に思っているのでしょうか?

不安の内容(複数回答)は、「いつ流行が落ち着くのかわからない」が421人(88.8%)、「ワクチンや特効薬がまだない」が334人(70.5%)でした。不確実な未来に対する不安が大きいことが明らかになりました。

困ったことの第1位が「運動不足による免疫力や抵抗力の低下」

「この状況の中、感じているストレスや困りごとは何ですか? 」

ストレスや困りごとがあると回答した403人中145人(36%)が「運動不足で免疫力や抵抗力が落ちていると感じる」、「病院に行きにくくなった」が136人(33.7%)と、健康不安からくるストレスや気疲れ、悩みがトップを占めました。

コロナ騒動の前から、この世代は「免疫力をつけたい」という意識があることは分かっていましたが、この状況下においても、目の前の「備蓄」「生活環境の変化への悩み」よりも、「免疫力の低下」が高い結果となりました。

感染予防として「免疫力をさらに高めておきたい」という意識がこれまで以上に高まっているようです。
 

「免疫力アップ」をはじめ、自己防衛意識が高まっている

「この状況の中、あなたが心がけていることは何ですか?」

「この状況の中、あなたが心がけていることは何ですか?」

第1位は「情報に踊らされないようにする」で520人中358人(68.8%)でしたが、2位以下は自己防衛意識の高まりがわかる結果となりました。

2位:免疫力を上げる(337人、64.8%)、3位:手すり、つり革、エレベーターのボタンなど不特定多数の人が触るものには直接指を触れないようにする(279人、53.7%)、4位:体力をつける(256人、49.2%)、部屋の換気をする(256人、49.2%)、6位:極力外出をしない(250人、48.1%)でした。

「できるだけ備蓄をする」は81人(15.6%)にとどまり、上位には来ませんでした。

免疫力を上げるためにしていることとして目立ったのは、「睡眠」「食事」「運動」でした。ここに書ききれないほど、多くの予防策や工夫が挙がりました。「今まで以上に免疫力を上げるため、栄養バランスを意識した献立を考えている」という意見に代表されるように、自炊意欲の高まりも見られます。

「マヌカハニー」「プロポリス」「アミノ酸」「ビタミン・ミネラル」「大豆イソフラボン」「黒にんにく」「オメガ3」「酵素」などの健康補助食品やサプリメントも挙がり、「高額のサプリメントを再開した」というコメントもみられました。弊社の通販でも、コロナ騒動後、今まで以上に「マヌカハニー」が売れています。

「情報」にも敏感に。デジタルリテラシーもアップ? 

「コロナ前と比べて頻度が増えたことは何か?」

「コロナ前と比べて頻度が増えたことは何か?」

1位が「スマホやPC、TVの閲覧・視聴」で、2位が「紙の新聞・雑誌・本を読むこと」でした。

コロナきっかけで、情報に敏感になっています。また、リアルな交流や行動が制限されている今、受動的な情報だけでなく、自らネットの情報を能動的に取りに行く様子がうかがます。

ハルメク生きかた上手研究所では、2月に「対面の座談会」をすべて中止、3月から「オンライン座談会」を始めています。このオンラインを使った座談会への参加希望者が想定以上で驚いています。「初めてだけど楽しそう」「外出できないから、こういったことも覚えていかないと……」というのが応募動機。

今回のことをきっかけに、「当該世代のデジタルリテラシーがもう一段上がる」という予兆が見えています。
 

新型コロナウイルスが終息した後は、どうなる?

新型コロナウイルスが終息した後は、どうなる?

これまでなかなか起こりにくかった、ハルメク世代のライフスタイルの変化。しかし、新型コロナウイルスをきっかけに、当該世代にもじんわりとライフシフトが訪れるとみています。

もちろん終息を迎えた後は、「節約疲れ」「自粛疲れ」の反動で、外出意識や買い物欲求が高まるでしょう。しかし、便利と思ったことや効率化したこと、自分を守ってくれたことはコロナ前に戻ることはありません。

具体的には、「デジタル化」「時間の使い方や工夫」「免疫力を高め続ける意識」が定着するのではないかと予測しています。

生きかた上手研究所では、コロナの影響で「定着すること」、逆に「戻ること」の両方の視点を持って、定点観測を続けてまいります。

■もっと知りたい■

梅津 順江
梅津 順江

うめづ・ゆきえ 生きかた上手研究所長/インタビュアー。1年間に約700人の素敵な女性にお会いし、誌面や商品開発の種になる話を伺っています( ͡° ͜ʖ ͡°)/。のんきな夫との2人暮らし。趣味はダイビング、マンホール、美術鑑賞、食べ歩き。

みんなの コメント
【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話

子どもに残すべきはお金?不動産?どちらがお得?

子に遺すべき資産は?

「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは

2024.12.12
【PR】「渋滞の文字で……」トイレ事情あるある

突然の我慢できない尿意

実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って?

2024.12.10
【PR】個人情報の上手な管理・整理術とは

個人情報管理できてる?

銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が…

2024.12.09
【PR】三井住友銀行アプリにシンプルモードが登場

お金の管理が簡単に!

三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です!

2024.11.29
認知症セルフチェック

認知症セルフチェック

「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません…

2024.11.22
思わず笑顔になるコミュニケーションロボット「ニコボ」

健気な姿がかわいい!

「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました!

2024.11.22
デジタル資産の遺し方

生前親に●●聞き忘れると

老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは…

2024.10.11
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20
【PR】たった60日で英語が話せる!3つのコツ

60日で英語が話せる!

英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは?

2024.08.29
認知症のリスクを確認してみませんか?

今なら無料でお試し!

将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!

2024.08.08
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
50代から1日1分!脳トレクイズで楽しく脳を活性化

50代から1日1分脳トレ

認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?

2024.12.04