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- あなたの幸せを左右する夫婦関係、修復する?諦める?
「離婚はしないけど、夫に興味なし!」そんな方も案外多いとか。本サイト「人生相談」の回答者で、『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』を上梓した夫婦問題研究家の岡野あつこさんが、この先の夫婦関係の幸福度を上げる方法について語ります。
岡野あつこ(おかの・あつこ)さんのプロフィール
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)がある。
夫婦としての将来に不安を感じたら見直して!
「離婚はしたくない。でも、この先もずっとこの人と暮らしていくことを思うと、ため息が出る」「別れるという選択肢はないけれど、子どもの独立後、夫婦二人の生活になることを想像すると不安でしかたない」……。
私はパートナーシップアドバイザーをしているので、「妻」たちからのこんな声を聞く機会は少なくありません。というより、むしろ多くの「妻」はそんなふうに感じているのではないか、とさえ思います。
「離婚はしたくないし、できない事情もある。だからといって、夫とかつてのような情熱的に愛し合う関係を取り戻せるとは思えないし、今さらそのために必死に努力をするのもちょっと……」と考え、今の夫婦関係を改善することを諦めている人のなんと多いことか。
もちろん、「結婚生活って、そういうものだと思う」「夫婦関係なんて、どこもそんなもの」などと、冷めた気持ちで残りの人生を過ごすことに後悔しないのなら、そのままでもかまいません。
ただ、もしも「たとえ男女の関係が終わっても、温かい愛情や思いやりをお互いに感じながら、年齢を重ねるたびに『この人でよかった』と思い合えるような“仲良し夫婦”でいたい」と願う気持ちがあるなら、今ここでパートナーシップについて考え直すいい機会だと思います。
夫は妻にいつまでも「きれい」でいてほしい?
私は『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』を執筆するにあたり、妻側の話だけでなく、夫側のリアルな意見もヒアリングすることに注力しました。
例えば「離婚までは考えていないけれど、妻とはもうそういう関係ではない」という夫たちが、今の妻に対して何を期待しているか、ということも、その一つ。
その中でも特に多く挙がった声が「妻にはもっとキレイにしていてほしい」でした。
妻にしてみれば、「そんなこと?」と拍子抜けするかもしれません。でも、男性は年齢や経験を重ねても「見た目重視」の傾向がありがちで、家にいる妻がいつもノーメイクだったり“ダル着”を着続けたりするのは、「気持ちが萎える」大きな理由だそうです。
夫たちは、気付いていないようでいて、妻のことを見ているもの。キレイでいようとするのをやめた妻のビジュアルに、ガッカリするのと同時に「自分はもう男として見てもらえていないんだな」と静かに落胆もしているのだと言います。
ところが、セミナーなどでこの話をすると、多くの女性たちから反論されます。
「仕事に行くときや出掛けるときは、メイクくらいしますよ」「外でがんばっている分、家ではくつろぎたいんです」と。確かにオンとオフのスイッチの切り替えは、自分の心を健やかに保つためにも大切です。
でも、そのオフのときがあまりにもキレイでいることからかけ離れていると、夫の心が離れていってしまうこともあるということです。
お互い様を認めてからが、夫婦の分かれ道
もちろん、妻だって、夫にきれいにしていてほしいのは同じこと。お気に入りだからといって、いつまでも首のところがヨレヨレになったTシャツや毛玉だらけの部屋着でゴロゴロしている夫の姿にときめかないのは当然です。
つまり、「お互い様」ということになるわけなのですが、実はここがパートナーシップ改善の大きな分かれ道。
「お互い様だから仕方ない」と諦めてしまうのか、それとも「お互い様なら、まず私の方から変わってみよう」と行動に移すのか。そこで将来の夫婦のあり方が激変すると言っても過言ではありません。
ポイントは、夫が期待しているのは「家でもセクシーな妻」や「寝る直前までフルメイクの妻」といったパーフェクトな妻像ではないということです。
「美人っぽく見えるヘアアレンジ」「かわいい感じがする部屋着」というように「美人っぽさ」「かわいい感じ」という“雰囲気”さえ出せればいいのです。
たったそれだけの小さな工夫で、今より大切に扱ってもらえて、その結果、妻も夫にやさしくなれるなら、パートナーシップの見直し甲斐もあると思いませんか?
パートナーシップの改善は、他の誰でもなく、自分の幸せのためです。
「たとえ男女の関係が終わっても、温かい愛情や思いやりをお互いに感じながら、年齢を重ねるたびに『この人でよかった』と思い合えるような“仲良し夫婦”でいたい」という気持ちがあるなら、挑戦してみるべきだと私は思います。
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