50代からの女性のための人生相談・95
人生相談:定年後も家事をしない夫…現状を変えたい!
人生相談:定年後も家事をしない夫…現状を変えたい!
更新日:2022年11月05日
公開日:2022年09月24日
64歳女性の「定年した夫が家事を手伝ってくれない」というお悩み
定年退職した夫は“毎日が日曜日”ですが、私はまだ現役で働いています。でも、家事全般を私が担ってきたこともあり、暇になっても夫はまったく手伝いません。
家事以外のことでも、私が夫に気が付いたことを言うと、逆ギレして怒鳴られるだけなので、結局は何も言えず、状況は何も変わりません。
「このまま、どちらかが倒れるまで変わらないのかな」と思うと、情けないやら寂しいやらで落ち込んでしまいます。
(64歳女性・ころさん)
岡野さんの回答:今までと違う方法で思いを伝えてみて
パートナーシップアドバイザーの岡野あつこです。
「夫は定年退職、ころさんはまだ現役で働いてる」という状況だと、生活サイクルの違いも出てきますし、今まで気付かなかった考え方の違いにも驚かされていることでしょう。

多くの男性は、20代で就職し、定年まで40年近く第一線で働き、職場でいろんな思いをしながら、結婚後は家族の生活を支えてきたという強い自負があります。
そのため、定年退職を迎えれば、妻や家族に感謝をされるのは当然のことで、これからは好きにさせてほしいと思う人が多いのです。
再就職を望む人もいますが、コロナ禍での現実は厳しいものです。
家事についても、妻が働いていたとしても「俺の方が多く稼いでいるんだ」「俺の方が大変な立場なんだ」と、家事は妻の仕事と役割を勝手に決めてしまうのです。
そして定年後いくら時間があっても、いくら自分に必要な家事や家のことでも、「それは妻がやるのが当然で自分が手を出してはいけない」とまで、自分の中の考えが凝り固まってる人が多いのです。
現役時代に管理職だった人の中には、定年退職しても管理職気質が抜けず、夫婦間での会話や態度も、会社で部下に接するようにしてしまう人もいます。
さらに、年金や退職金を含む貯蓄を、自分の稼ぎのおかげと考え、妻に何の相談もせず、自由に使う人もいます。趣味を見つけるのはいいのですが、没頭し過ぎて妻を大切にすることを忘れてしまう人もいます。

こういうケースにおいて、このまま諦めてしまったり、毎日を我慢して暮らすことに、何もいいことはありません。夫源病や我慢が爆発して熟年離婚に至るケースも増えていて、今や熟年離婚率は過去最高の21.5%になり、話題となっています。
夫の労をねぎらいつつ、自分の希望も伝える

本来は、定年前に“定年退職したら”をテーマに話し合っておくことが重要です。しかし、ころさんの夫のように、逆ギレや怒鳴ることで話を止めようとする人は、退職前であろうが退職後であろうが、話し合いが通らないタイプの人です。
わかってもらう方法として、子どもたちや両親などにも参加してもらい“退職祝いのイベント”を開催しましょう。
いきなり不満をぶつけるのではなく、面倒でも、まずは夫の労をねぎらう改まった席を作り、その場で今後のことを話し合っていくのがいいでしょう。
お祝いの会での感謝と労いは誰でもうれしいものですから、そこでの会話の中に“まだ私は現役だから、今後は家事を少しでも手伝ってくれるとうれしい”という気持ちを伝え、そこで家事を手伝うことに納得してもらうのです。
家事以外の代替案を考えることも重要

ころさんにとっては慣れてる家事ですが、ずっところさんに甘えて任せてきた夫にとっては、やり方がわからず、大変なことと理解してあげる余裕も大切です。
そういう夫には、家事を無理強いするのではなく、できることや疲れて帰ってくる妻に対して家事手伝いの代わりになるような参加の方法を考えてもらってもいいでしょう。
例えば、愚痴を聞く、ユーモアのある会話で喜ばせる、マッサージする、なども家事の代替案としていいと思います。

勇気を奮い起こしイベント事として、夫婦のいい時期に“これからの夫婦二人の幸せな人生”をテーマに家族で話し合ったらどうでしょう。
物事をストレートに言うことが、いいとは限りません。相手を立て、相手軸で考え、まず相手の喜ぶことをして、その後に自分の希望を伝え、ギブ・アンド・テイクで今後の人生を対等で楽しいものにできるように努力をすることです。
ころさん、あなたはできる人です。仕事、家事、育児とスーパーマルチにこなしてきたので、あなたのがんばりは、わかってもらえているはずです。しかし、伝え方を変えない限り、夫は逆ギレしたり、怒鳴ったり、同じことが繰り返されます。
だからこそ流れを変える必要があり、今までとは違う方法でやってみることが大切だと思います。
ぜひ素敵なイベントを企画して、ころさんの思いを伝えてみてください。
回答者プロフィール:岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』(アデル出版)がある。
・離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル」
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