【第一話】平凡な専業主婦でも…恋に落ちることがある

【1】50代から恋に落ちて!56歳サトミの場合

公開日:2022/07/03

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56歳サトミの恋愛ルポ第1話。結婚しているから恋愛に縁がないと思っている人は多いが、平凡に生きていても、ふとしたきっかけで恋に落ちることがある。彼女の場合は高校の同窓会だった……。

結婚後、恋愛とは無縁だった私。こんなことが起きるとは……

結婚しているから恋に縁がないと思っている人は多いだろう。だが、自分が「するつもりがなく」ても、恋に落ちてしまうことはあり得るのだ。

「私自身がそうでしたね。恋愛から離れて何十年もたつから、恋する気配にも気付かないし、自分の気持ちの変化を把握できない。長い間、心の一番奥が揺さぶられるような経験をしてこなかったから、自分自身に対応できない。喜怒哀楽が激しくなってジェットコースターに乗っているような心のありようでした」

そう話してくれたのは、サトミさん(56歳)だ。結婚して28年、すでに成人した2人の子がいる。3歳年上の夫とは社内恋愛だった。

バブル絶頂期で社会人になって

「よくある話です。私が新卒で入社したのは1988年、バブル絶頂期でした。社会人になったら周りにはやたら景気のいい人たちがいて、仕事を覚えるかたわら、よく食事に連れて行ってもらいました。そんな先輩の一人が夫となりました。バブルが弾けたあと数年たって、今度はリストラ全盛期。社内もギスギスしていましたね。私は転職を考えていました。そんなとき彼から結婚を前提に付き合おうと言われて。それまでは気のいい先輩としか見ていなかったんですが、このまま会社にいるより結婚した方がいいかもしれないと思って」

彼と恋焦がれてどうしても結婚したかったというよりは、「この場から何とか逃げたい」気持ちが強かったと今は感じているという。当時、そんな女性は少なくなかったのかもしれない。

ごくごく平凡な人生。社内恋愛から専業主婦に

28歳のときに社内結婚して退職。転職しようと思っていた矢先に妊娠がわかり、そのまま専業主婦となった。

「2人の女の子に恵まれ、次女が小学校に上がった頃からパートで働き始めました。私の結婚生活は本当にごく平凡だったと思います。夫の会社がその後、危うくなったりしたこともあったけど、なんとか持ち直して、今も夫はそこで働いています。

子育ては大変だけど、過ぎてみれば楽しいことも多かったですね。長女は大学まで行き、次女は専門学校を卒業。それぞれ好きな道を見つけたのが一番よかったことかなと思っています。

夫とは可もなく不可もなく、ですね。お互いに少しずつ諦めて、平穏なところに落ち着いているような気がする」

高校の同窓会「好きだった人」との出会いで運命が動き出す

そんな“ごく平凡な人生を送ってきた”サトミさんに、突然恋が降ってきたのは50代に入ってからのこと。きっかけは、月並みではあるが、久しぶりに参加した「高校の同窓会」だった。

人生を折り返し閉経を迎えた50代で、こんな人を愛する気持ちを持つことになろうとは……夫以外の男性を好きになるとは、当初は全く思ってもいなかったのだ。

第二話「運命の同窓会」に続く…>>

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亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。

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