- ハルメク365トップ
- 美と健康
- 健康
- 手指への負担を軽減する、8つの生活習慣
50代以上の女性に多いトラブル「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」「手根管症候群」。食事や運動、道具の使い方など、ちょっとした工夫で負担は減らせます! 「手の外科」の専門医・池口良輔先生が患者さんに指導している“生活習慣8つのルール”とは?
教えてくれたのは……池口良輔(いけぐち・りょうすけ)さん
京都大学医学部附属病院リハビリテーション科准教授。1993年、京都大学医学部卒業。医学博士。静岡県立総合病院整形外科などを経て、2014年から現職。日本手外科学会認定専門医。共著に『手指の痛み・しびれ・はれ・変形 自力でよくなる!名医が教える最新1分体操大全』(文響社刊)。
“8つ”の生活習慣を見直して、手指への負担を軽減!
アイコンの見方
それぞれの生活習慣の説明最後にあるアイコン文字は、50代以上の女性に多い手指トラブルの「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」「手根管症候群」のうち、どの病気に特に効果的かを示しています。一つ一つの病気の特徴については第1回目の記事をご覧ください。
<へ>:へバーデン結節
<ブ>:ブシャール結節
<手>:手根管症候群
【手指の負担を軽減する習慣1】定期的に運動する
ウオーキングなどの適度な運動を欠かさないようにしましょう。「手も含めた全身の血流がよくなり、手指の腫れなどが改善に向かいます」と池口さん。<ヘ><ブ><手>
【手指の負担を軽減する習慣2】大豆製品を積極的にとる
大豆には女性ホルモンに似た作用があるので、豆腐や納豆などは積極的にとりましょう。また軽度の痛みには大豆由来のエクオールという成分が効果的との報告も。サプリメントも市販されています。
<ヘ><ブ><手>
【手指の負担を軽減する習慣3】指先だけでなく手のひら全体の力で家事を行う

タオルを絞る、包丁を使う、ペットボトルのふたを開ける。「そんなときは手のひら全体を使い、指先に力がかからないようにするのがコツ」と池口さん。 <ヘ><ブ><手>
【手指の負担を軽減する習慣4】手指を冷やさない
寒いと症状が悪化しがち。「お風呂などでしっかり手指を温めて。血流がよくなると指エクサの効果も上がります」(池口さん)。外出時は手袋を忘れずに。<ヘ><ブ><手>
【手指の負担を軽減する習慣5】ペンを使うときはグリップを太く
筆記具はグリップ(持ち手)が太い方が指先への負担が減ります。ペンに布や薄いスポンジを巻いたり、市販のグリップ用自助具を活用したりするのも手です。<ヘ><ブ>
【手指の負担を軽減する習慣6】パソコンを使うときは折りたたんだタオルをはさむ
手首が反った状態でパソコンを操作すると、手根管に大きな負担が。キーボードの手前に折りたたんだタオルを敷くなどして、手首がまっすぐになるよう工夫しましょう。<手>
【手指の負担を軽減する習慣7】サポーターで手首を守る
サポーターで手首を固定し、負担を軽くしましょう。「あまり締め付け過ぎないものを選んでください。日中だけでなく、夜寝るときにも着けるといいですね」(池口さん)<手>
【手指の負担を軽減する習慣8】痛むところはテーピングで固定を
痛む指にはテーピングをして、関節を固定・保護しましょう。痛みも和らぎます。市販の指用テープもあります。普通の絆創膏を使ってもOK。 <ヘ><ブ>
自分でできる手指トラブル対策を施していても、症状が改善しないようであれば悩まず受診を。最終回では受診の目安や病院での治療法について紹介します。
取材・文=佐田節子 イラストレーション=コウゼンアヤコ 構成=大矢詠美(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年12月号を再編集、掲載しています。
手指のしびれ・痛み・変形対策特集
■もっと知りたい■
- 【次回】手指のしびれ&痛み、受診の目安と治療法
- 手指トラブルの予防&改善!「10秒神経マッサージ」
- 1回1分!手指の健康を守る「指エクサ」
- 指がズキズキ痛い原因は?病気・ケガ一覧と対処法
- 【医師解説】へバーデン結節とは?原因と痛みの治療法
- 【医師監修】ばね指の原因・症状・治療法をチェック!
■手指のしびれ・痛み・変形対策特集■
- 【第1回】隠れた国民病!手指のしびれ・痛みとは?
- 【第2回】手指トラブルの予防&改善!「10秒神経マッサージ」
- 【第3回】1回1分!手指の健康を守る「指エクサ」
- 【第4回】手指への負担を軽減する、8つの生活習慣←今ココ!
- 【第5回】手指のしびれ&痛み、受診の目安と治療法

雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
ウエストを引き締めたい
ウエストを引き締めるお勧めの体操等があったら教えてください。 コロナ禍で少々太ってしまい、今はもう体重は戻ったのですが、ウエストだけは戻りきらずスカートが少々キツイのです。 あと数センチ引き締められたらと思っています。体重を落とす必要はありません。 何かお勧めの筋トレ等がありましたら教えてください ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
回答受付中2023.12.09 -
子供の血液型
子供(13歳)のアレルギー検査のついでに 血液型を調べました。 私も夫もA型ですが、子供はAB型でした。 そんな確率って稀にあるのでしょうか? 確実に夫の子です。それは間違いありませんが、 夫婦間で不穏な空気になっています。 ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.09.24 -
心理カウンセリングのあり方
私は田舎住まいなので、カウンセリングをオンラインで受けています。カウンセラーさんは自宅個室から話されていて、たまにご家族が家にいる時(なんとなく、いる気配がする)は、会話が部屋の外に漏れやしないか、気になります。 私の希望で夜間に融通していただいてるので、カウンセラーさんに「プライバシーが確保できる場所(カウンセリング事務所がある)へ行って、そこからオンラインカウンセリングして欲しい」と頼みにくいところがあります。 どうしたらいいでしょうか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.07.12 -
新型コロナワクチン6回目接種
私の地域で新型コロナ6回目ワクチン接種の案内が高齢者、基礎疾患持ちの方に届いているようです。皆さん、6回目は打ちますか? 私はもう打たなくてもいいかな、とちょっと迷い中です ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.05.15
-
サントリーが森づくり?
「水」にこだわり飲料や健康食品を手掛けるサントリー。実は「森と土」づくりにも取り組んでいます。その「なるほど」な理由とは -
ハルトモの腸活のお供は?
人生100年時代をアクティブに楽しむハルメク世代の3人。気になる腸内環境の改善に選んだ「心強い味方」とは? -
腸は人体最大の免疫器官
体温が1度下がると免疫力が30%低下します!寒い冬は特に、体温維持のため腸内環境を整えることが必要です。 -
老け見え原因…セルフ診断
50代以降増える「まぶたのたるみ」…こんな症状があれば危険信号!眼瞼下垂の悪化を防ぐ正しいセルフケアは? -
24時間 見逃し配信中♪
美容・お金・趣味…など有名講師による日替わりレッスンを月100回以上楽しめる!詳細は番組表をチェック★ -
体が若返る!きくち体操
創始者・菊池和子さんはなんと89歳!若々しい体をキープするための秘訣と誰でもマネできる運動のやり方を特集!