そもそも老眼は治療できる?どんな治療方法が?
そもそも老眼は治療できる?どんな治療方法が?
公開日:2025年09月01日
老眼は「病気」じゃない
一般的に40代くらいから始まるとされる老眼。老眼は、加齢によって目のピント調節機能が低下し、近い距離にピントが合わせづらくなる「症状」で、病気ではありません。
私たちの目は、カメラでいうレンズの役割を果たす水晶体を、毛様体筋と呼ばれる筋肉が引っ張ったり縮めたりすることでその厚みを変化させ、ピント調節を行っています。近くの距離を見るときは毛様体筋が縮むことで水晶体が厚くなり、手元がはっきり見えるようになります。
しかし、加齢によって水晶体の柔軟性や、毛様体筋の筋力が低下してくると、近い距離にピントを合わせるのが難しくなり、老眼の症状が起こり始めます。
老眼の進行は個人差がありますが、一般的に70代くらいで止まる人が多いと言われます。
ちなみに、「近視の人は老眼になりにくい」などと言われますが、それは誤り。老眼は年齢を重ねれば誰にでも起こる症状の一つなので、近視でも老眼になります。近視の人の目は遠くより近くを見ることが得意なため、ピント調節機能が低下していても、それに気づきにくいだけなのです。
まずは確認!老眼チェックリスト
老眼は、40代くらいから起こる体の変化の一つです。前向きに捉え、早めの対策を心掛ければ、快適な視界を守っていけます。
「ひょっとして老眼かも…」と気になり始めている人は、まず下記のチェックリストを試してみましょう。
<老眼チェックリスト>
□小さな文字が見えづらくなった
□夕方や照明の暗い場所だと細かな文字が見えづらい
□3、6、8の数字を見間違えることがある
□メイクの際にアイラインが引きづらくなった
□新聞やスマホを見る距離が遠くなった
□近視用の眼鏡を外すと文字が見えやすい
□長時間のパソコン作業の後は、目の疲れや肩こりを感じる
1つでも当てはまる項目があったなら、老眼が始まっている可能性があります。一度、眼科や眼鏡専門店で視力チェックをしてみましょう。
「老眼は治療で治せる」は本当?
なお、老眼は加齢によるもののため、現在のところ治療で治すことはできません。
ただ、老眼の進行を緩やかにするためにできることはあります。
ポイントは、目の疲れを予防すること。スマホやタブレットを日常的によく見ている人は30分に1回は休憩を取り、目を休ませるために遠くを見るようにしましょう。
また、寝る1時間前からスマホを見ないようにすることも、目の疲れのケアになります。
毎日の、ほんの少しの心掛けで、目の負担を軽減させてあげられますよ。
老眼鏡をかけるタイミングって?
目の疲れを予防する対策としては、老眼が始まったらできるだけ早い段階で老眼鏡を使うのもおすすめです。
老眼が始まっているのに老眼鏡を使わず、無理をして近くにピントを合わせようとすると、目の負担が増えてしまいます。その結果、眼精疲労が蓄積し、老眼の進行を早めたり、頭痛や肩こりといった体調不良につながることもあります。
スマホや新聞などの文字が見えにくいと感じたら、早めに老眼鏡を検討しましょう。
老眼鏡は既製品で済ます人も多いですが、目の負担や見えやすさを考えると、眼鏡専門店でオーダーメイドの老眼鏡を作った方が安心。既製品の老眼鏡は安価で手軽に購入できる一方で、左右のレンズが同じ度数で作られているため、左右の視力が違う人だと目の疲れを感じやすくなります。
眼鏡専門店なら、一人ひとりの目の状態を確認し、視力をしっかりと測定した上で老眼鏡が作れます。さらに、手元や近くのものを見る姿勢なども確認しながら度数を調整するので、今の自分の状態にぴったり合った、見えやすい老眼鏡が手に入ります。
老眼は誰もが通る道。変化していく見え方に合った対策を講じて、クリアで快適な視界を守っていきましょう。
取材協力:眼鏡市場
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