腸律ダイエットでぽっこりお腹がスッキリ!
腸活をしても効果がでない原因は?腸の状態【セルフチェック】
腸活をしても効果がでない原因は?腸の状態【セルフチェック】
更新日:2025年08月17日
公開日:2025年07月11日
教えてくれたのは、小澤かおりさん

おざわ・かおり/腸律サロン・セラピーエ代表・腸律師
介護福祉士として介護の現場で、薬の副作用による排便トラブルが原因で認知症が進行する利用者を目の当たりにし、「病気」「薬」「腸」の密接な関係に強い興味を持つ。独学と専門家からの学びを吸収し「腸律師」として活動を開始。腸律サロンには、スポーツ選手やモデルなども多く通う。
「腸活」を試しても効果がない…実はコレが理由かも?
はじめまして、「調律師」ならぬ、「腸律師(ちょうりつし)」の小澤かおりです。
この記事に興味を持ってくださったということは、おそらく、あなたは便秘やぽっこりお腹に悩んでいらっしゃることと思います。もしかしたら、すでにいわゆる「腸活」をいろいろと試されているかもしれませんね。
私が、のべ7500人以上の腸を触って、わかってきたのは、「腸活」に励んでいるにもかかわらず、なかなか効果が出ない人たちには、ある共通の特徴があるということ。
それは「腸の動きの悪さ」と「落下腸(らっかちょう)」です。
腸の動きが妨げられていたり、腸が下がっていることにより、腸活の効果が出にくいだけでなく、それが引き金となってさまざまな体の不調がドミノ倒しのように引き起こされるのです。
腸律とは「自ら動く腸」に導くことで、腸活とは別ものです。
まずは、両手で優しくほぐす「ユルユル腸律」で、腸の動きと流れを整えます。次に、「アゲアゲ腸律」で体のゆがみや痛みを改善させましょう。
セルフ腸律をマスターすれば、ぽっこりお腹や落下腸を改善し、体の動きがスムーズになります。よい状態で腸活をすることで、効果がアップします。
今回は、そんな自分でできる「セルフ腸律」の方法を伝授します。
あなたのお腹は?「ぽっこりお腹」を見分ける2つのポイント
あなたのお腹は「ぽっこりお腹」ですか?
まずは以下でセルフチェックしてみてください。
◎立ってチェック:肋骨よりお腹が出ている?

◎仰向けに寝た状態でチェック!腰骨よりお腹が出ている?

上記のうち、一つでも満たしているあなたは、ぽっこりお腹です。
ぽっこりお腹は、見た目だけでなく、体の内側からの問題が原因であることが多く、お腹が前に出たり、下腹部が膨らんだりする状態です。
立っているときに、肋骨よりお腹が前に出ているのは、腸が下がって(落下腸)その重さが前にかかるからです。ぽっこりお腹は猫背や巻き肩にもつながってしまいます。
また、仰向けに寝たときに、腰骨より下腹部が盛り上がるのは、腸が下方向に溜まり、その溜まった腸が下腹部を内側から押し出しているからです。
特に「痩せているのにお腹はぽっこり」「ダイエットをしているのにお腹のぽっこりが消えない」。こんな方は、落下腸の可能性が大です。
落下腸によるぽっこりお腹は「不腸」の元凶!
【腸が下がると】

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【腸が上がると】

腸律のもう一つの基本的な考え方は、ただ「腸をほぐす」だけでなく、落下腸を正しい位置に導くこと。ぽっこりお腹を改善するだけでなく、体全体の動きをスムーズにし、健康の土台を作る重要なアプローチです。
あなたの腸の状態は? まずはセルフチェック!
あなたの腸の状態を知るための「腸律チェックリスト15」を用意いたしました。あまり深く考えず、自分に当てはまる項目にチェックを入れてみてください。
腸律チェックリスト15
- 甘いものがやめられない
- お腹いっぱいになるまで食べてしまいがち
- 体臭が気になる
- 寝ても疲れが取れにくい
- 夜に何度もトイレに行く
- 目の下にクマができやすい
- 顔色が悪いと言われることがある
- 肩こりが慢性的
- ぎっくり腰になりやすい
- 全身、または体の一部が冷える
- 頭痛や偏頭痛がよく起こる
- イライラが止まらなくなることがある
- 心配性、または不安になりやすい
- 気分が落ち込みやすい
- 病気や怪我が治りにくい
「腸律チェックリスト15」の診断結果
チェックの数が0〜3個
腸の弱りとしては軽度です。不規則な生活習慣やストレスによる一時的な腸の不調かもしれません。適切な休息や、バランスの取れた食事、適度な運動により早期の改善が見込めるでしょう。
チェックの数が4〜7個
腸に中程度の弱りがある可能性があります。食生活の乱れ、ストレスを抱えた状態、睡眠不足などが続いていませんか?生活習慣をしっかりと見直し、改善していく必要があります。
栄養バランスを考えた食事や、食事の時間、運動の習慣化、ストレスマネジメントが重要です。
チェックの数が8〜11個
重度の腸の弱りを示している可能性があります。慢性的な腸の不調が疑われます。また、腸の弱りだけではなく、ほかの消化管へ悪影響を及ぼしているかもしれません。メンタルに影響を与えている可能性もあります。
早急にご自身の体やメンタルをいたわる行動をしてください。
チェックの数が12個以上
腸の健康だけではなく、全身の健康状態にも影響を及ぼしている可能性が高いです。腸の疾患や、肉体的、精神的な疲れがかなり長く続いていて、一人ではなかなか解決しにくい状態かもしれません。「病気じゃないから」「気合いでなんとか乗り切れる」という状態ではなくなってきている可能性があります。
ぜひお早めに、腸律師、または医師に相談してください。
「病気じゃないから」「気合いでなんとか乗り切れる」という状態ではなくなってきている可能性があります。
今すぐ「セルフ腸律」でぽっこりお腹解消&健康管理を!
腸律は、腸の動きを改善してぽっこりお腹を解消する効果があるだけでなく
- 股関節・ひざ・足首の動き
- 腰・背中・肩の動き
- 脳の動き(思考・認知)
を改善することもできます。
(1)まずは、腸を正しい位置に戻すために、両手で優しくほぐす「ユルユル腸律」を行いましょう。腸はゆるめてほぐすと、上がりやすくなります。
(2)ゆるんできたら、次に「アゲアゲ腸律」で腸を正しい位置へ戻します。
セルフ腸律(1)(2)を順番に行うことで、誰でも、簡単に、自分で腸からの健康管理ができます。
次回は、あなたの腸の状態をより詳しくチェック!そして「ユルユル腸律」のやり方を解説します。
■「セルフ腸律でぽっこりお腹解消」をもっと読む■
#1:あなたの腸の状態は?セルフ診断
#2:【実践1】「ユルユル腸律」のやり方
#3:【実践2】「アゲアゲ腸律」のやり方
※本記事は、書籍『セルフ腸律のススメ: 腸の不調やぽっこりお腹がみるみる改善』より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
小澤さんの著書で「腸律ダイエット」の効果を確認!

『セルフ腸律のススメ: 腸の不調やぽっこりお腹がみるみる改善』
腸活に励んでもなかなか効果が出ない原因は、「腸の動きの悪さ」と「ぽっこりお腹」だった!7500人以上を施術してきた著者が、誰でも簡単に自分でできる「セルフ腸律」を伝授する一冊。基本のやり方のほか、症状ごとに効果がある「腸律」も紹介します。(Gakken刊)




