「ひょっとして認知症かも」と心配になったらどうすればいい?(前編)
2025.03.14
公開日:2025年03月25日
「ひょっとして認知症かも」と心配になったらどうすればいい?(後編)
もし、医師から認知症の診断を受けた場合、ご本人もご家族も、将来を考えると不安になるかもしれません。今回は診断を受けたあとの過ごし方についてご紹介します。
落ち込まないで

専門医から認知症、あるいはMCI(軽度認知障害)などといった診断を受けても、普段通りの日常を過ごし、医療や福祉サービスを受け続けることが大切という意見もあります(※1)。
もし、認知症と診断される1歩手前のMCI(軽度認知障害)と診断された場合、1年で5~15%の方が認知症に移行し、16~41%の方が健常な状態に戻ることが分かっています(※2)。
早期に対策を行うことで進行を抑えられ、健常な状態に戻るなど改善する可能性もありますので、適切な対策を取っていきましょう。
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認知症やMCIと診断されても自分らしく

認知症と診断されても、急にご本人やご家族の生活が変わるわけではありません。地域包括支援センターや自治体、ハローワークなどのサポートや支援を受けることもできますし、中には診断されてからも自分のやりたいことにチャレンジしている当事者の方もたくさんいます。
大切なのは、積極的に人と交流することです。医療関係者以外にも認知症に理解のある方は大勢います。人とのつながりを持つことで、自分らしく暮らし続けられるでしょう(※1)。
人の輪の中に入ってみる

「認知症カフェ」をご存じでしょうか。認知症カフェとは、ご本人やそのご家族が地域の人や、介護・福祉の専門家と集い、情報を共有し、そしてお互いを理解し合うための場です。
認知症は一見、外から見えにくい病気で、そのうえ症状も一人ひとり違います。そのため、一人で不安を抱え込みやすいものです。しかし、カフェで同じ境遇の人と話すことで、「ああ、悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と安心できるかもしれません。
認知症カフェは、地域によって「オレンジカフェ」などいろいろな名称があります。高齢者福祉担当課や、地域包括支援センターなどで確認してみましょう(※1)。
<参考>
(※1)本人にとってのよりよい暮らしガイド 一足先 に認知症になった私たちからあなたへ
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/honningaide.pdf
(※2)あたまとからだを元気にするMCIハンドブック
https://www.mhlw.go.jp/content/001272358.pdf
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