フェムケアQ&A|性欲減退…どう対処する?

公開日:2024年07月18日

今こそ知りたい50代からのデリケートゾーンの話#8

フェムケアQ&A|性欲減退…どう対処する?

フェムケアQ&A|性欲減退…どう対処する?

50代からのデリケートゾーンに関するお悩みに、対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座院長の石山尚子さんと、認定メノポーズ(更年期)カウンセラーとして活動中の吉川千明さんが回答します。今回は「性欲が減退した…」というお悩みです。

目次

<h2 id="head1">教えてくれた人のプロフィール</h2> <p style="text-align:center"><img alt="産婦人科医・石山尚子さんのプロフィール" src="https://halmek.co.jp/media/uploads/fcebf8ef1ca5e51ad46134933dce9ded1696299427.2138.jpg"></p> <p>石山尚子(いしやま・なおこ)さん。日本産婦人科学会専門医。富山大学附属病院および関連病院勤務を経て2007年より女性医師・スタッフによる女性のためのクリニック、対馬ルリ子 女性ライフクリニック 銀座に勤務。21年より院長に。</p> <p style="text-align:center"><img alt="" height="392" src="https://halmek.co.jp/media/uploads/bb1e5436721bb0f73326d9011771177d1703220386.5512.jpg" width="400"></p> <p>吉川千明(よしかわ・ちあき)さん &nbsp;<br> 美容家・オーガニックスペシャリスト・認定メノポーズ(更年期)カウンセラー。コスメのみならず、食や植物療法などナチュラルでヘルシーな女性のライフスタイルを提案。近年は更年期ケ アの専門家として、女性の健康啓発を行う。</p> <h2>石山さんの回答:婦人科医に気軽に相談してみてください</h2> <p>更年期以降、性欲は減退することが多いといわれています。その原因としては、女性ホルモンの低下やさまざまなストレス、疲労の蓄積などがありますが、中でも「性交痛」が大きく影響していると考えられています。</p> <p>更年期以降、女性ホルモンの分泌が減少することで、膣分泌物が減少し、膣が乾きやすくなります。その後、膣は徐々に萎縮し狭くなっていき、伸展性も低下していきます。</p> <p>さらに女性ホルモンの低下は性的興奮を低下させるため、性交時の膣潤滑液の分泌不足が生じ、性交痛を感じやすくなります。そしてこのような状態が続けば、さらに性欲が低下し、性生活に負担を感じるようになっていきます。</p> <p>性交痛の対策として、まずは普段から外陰部のケアを継続してみましょう。デリケートゾーン専用の洗浄剤と保湿剤を使うことで、外陰部や腟の入り口の乾燥を防ぎ、乾燥よる痛みやかゆみを予防することができます。そして性交時には潤滑剤を使用してみましょう。</p> <p>さらに婦人科医としては、ホルモン補充療法(HRT)をお勧めします。膣分泌物を増やし、膣の萎縮を防ぐことで性交痛を改善することが期待できます。ほてりや発汗、動悸などの更年期症状にも有効ですし、骨量低下も防ぐことができます。</p> <p>保険適応もあり、それぞれの症状にあわせ、飲み薬や皮膚から吸収させる貼り薬やジェル、注射などから選ぶことができますので、ぜひ検討してみてください。</p> <p>また、女性ホルモンを補うだけではなく、男性ホルモンを追加して補う治療方法もあります。男性ホルモン製剤には性欲減退や、無気力感や抑うつなどの精神症状を改善する効果もがあるといわれています。</p> <p>そして薬剤投与以外の方法として、最近では腟壁にレーザーを照射し、膣粘膜をふっくらとした潤いのある状態に再生させる治療も大変人気があります。</p> <p>自費の治療になりますが、1回の治療時間は数分と短く、即効性があり、約1か月に1回の治療を3回続けることで、半年から1年、効果が持続するといわれています。</p> <p>以上のように、その方の状態にあわせてさまざま々な対策方法を提案できますので、気軽に婦人科医に相談してみてください。</p> <h2>吉川千明さんの回答:ハーブやときめくものを活用してみては?</h2> <p style="text-align:center"><img alt="医師に相談するイメージ" height="320" src="https://halmek.co.jp/media/uploads/8eff22bd647897128d69f696f269cd8f.jpg" width="453"></p> <p>性欲減退が気になるなら、クリニックで男性ホルモン補充治療をするのもいいと思います。更年期以降は、勝手に元気や気持ちが下がってくるものです。</p> <p>「えっ?」女性に男性ホルモンと思われるかもしれませんが、男性ホルモンは意欲のホルモンと呼ばれています。性欲だけじゃなくやる気がなくなり、うつっぽく元気がないときの対処法としても役立ちます。</p> <p>「性欲」のことでお医者さんにかかるなんて、と思われるかもしれませんが、いいんです。心と体が不安定になる更年期以降は、あなたのサポーターになってくれるかかりつけの産婦人科医を持っておきましょう。楽しみたいことがあるのに何か壁になっていることがあるなら、相談してみてみると一歩進んだ自分になれると思います。</p> <p>それと、アロマテラピーなども役立ちます。クラリセージやイランイラン、ジャスミンなど、セクシーな気分を盛り上げるものがおすすめです。性欲減退にはストレスも関係しています。ガチガチになった気分を香りの効果でほぐしてください。</p> <p>アーユルベーダで使われるハーブで、シャタバリというハーブがあります。「100人の夫を持つ」という意味があり、ハーブティーやサプリメントが売られているのでこちらもおすすめです。</p> <p>あとは心のときめきを取り戻すためには、韓流ドラマとか見てドキドキするとか社交ダンス始めるとか、推し活するといったこともいいでしょう。パートナーがいるなら、セックスの方法を変える、自分が満足するやり方に変えるというのも手です。</p> <p>人生には何かしら刺激があると充実しますから、行動を起こすことは大切。自分が満たされてこその人生です。</p> <p>■もっと知りたい■</p> <p><a href="https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/10687">教えて先生!閉経後に腟はどう変化する?乾燥に注意</a><br> &nbsp;</p>

中尾 慧里
中尾 慧里

なかお・えり 1966(昭和◎41)生まれ。ビューティライター。チャイルドボディセラピスト1級取得。女性誌、WEBにて美容に関する記事執筆、コスメ開発のコンサルティングなども手掛ける。インスタグラム@erierikisekiをゆっくり更新中。

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