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髪の毛のハリ・ツヤを取り戻す「ヘアケア習慣8」

公開日:2020/03/12

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加齢とともに失われる髪の毛のハリ・ツヤ……。しかし、その原因を知って、諦めずに毎日ヘアケアを続ければ、ハリ・ツヤを取り戻すことができるそう! 医師の髙橋栄里(たかはし・えり)さんと美容師の角薫(すみ・かおる)さんにお話を伺いました。

髪の毛のハリ・ツヤを取り戻す「ヘアケア習慣8」

加齢で髪にハリ・ツヤがなくなる「4大原因」とは?

加齢で髪にハリ・ツヤがなくなる「4大原因」とは?

まず、年を取るとなぜ髪にハリ・ツヤがなくなるのか、その原因を見てみましょう。

原因1:加齢や女性ホルモンの分泌減少による毛周期の乱れ。
原因2:加齢によりキューティクルがもろくなる。
原因3:血管の老化による血行不良で毛根部に栄養が十分にいきわたらない。
原因4:毛包にある、毛を作るのに関わる細胞の衰え。

これら4つの原因の中でも、特に血行不良を改善することが、髪のハリ・ツヤを取り戻す近道になるといいます。

「加齢による女性ホルモンの分泌減少や細胞の衰えは防げませんが、血行をよくして毛根部の細胞を活性化すれば、髪のハリ・ツヤは復活します。エイジレスケアとして、毎日の習慣に顔のスキンケアだけでなく頭皮のスカルプケアを取り入れてみてはいかがでしょうか」(髙橋さん)

さらに、毛髪の表面を覆っているキューティクル(毛小皮、毛表皮)を整えれば、ハリ・ツヤを長い期間キープできるそう。

「最近ではドライヤーも美髪効果の高いモデルが発売され、洗い流さないトリートメントや髪用美容液もさまざまな種類が出ています。日常のヘアケアにうまく取り入れれば、ハリ・ツヤをキープしやすくなりますよ」(角さん)

ここでは、お二人のアドバイスとともに、髪のハリ・ツヤを取り戻すために毎日行いたい「ヘアケア習慣8」をご紹介します!

頭皮の血行を促進!毛根を元気にするヘアケア

毛根を元気にするには、頭皮の血流をよくして柔らかい状態にする、毛穴を清潔に保つことが大切です。まずは、毎日のシャンプーから見直しましょう。
 

ヘアケア習慣1:頭皮に合わせたシャンプー選びを

顔につける基礎化粧品と同じように、頭皮につけるシャンプーやコンディショナーも自分の頭皮に合うものを選ぶのが大切です。どれを選んでよいかわからなければ、美容師さんに聞いてアドバイスしてもらうのがおすすめです。

・せっけん系
(頭皮が健康な人、頭皮の皮脂が気になる人向き)
○天然原料が中心で自然派志向の人に人気。
✖️洗浄力が強いので、頭皮の皮脂を落とし過ぎる傾向あり。アルカリ性なので、シャンプーの後に弱酸性のクエン酸成分配合のリンスなどを使用するとよい。

・高級アルコール系
(頭皮が健康な人、頭皮の皮脂が気になる人向き)
○泡立ち、洗浄力に優れ、安価。市販されているものに最も多い。
×洗浄成分に含まれる石油系合成界面活性剤は頭皮の脱脂力が強いため、湿疹、かゆみなどの症状が起きる場合もある。

・アミノ酸系
(アレルギーのある人、肌が弱い人、頭皮が乾燥しやすい人向き)
○たんぱく質の一種であるアミノ酸は人間の皮膚や髪、爪を構成している成分と同じ。健康な髪と同じ弱酸性で頭皮や髪への負担が軽い。
✖︎洗浄力がそれほど強くないので、頭皮がベタつきやすい人には向いていない。
 

ヘアケア習慣2:シャンプー前には必ずブラッシングを!

シャンプー前には必ずブラッシング

ブラッシングは毎日、朝・帰宅時・シャンプー前の3回行いましょう。特に帰宅時、シャンプー前のブラッシングは大切。ほこりや花粉を落とし、頭皮の汚れを浮かし、髪のからまりも減るため洗髪しやすくなります。

またブラシは使い分けるのがおすすめ。カヌーのパドルに形が似ていることから名付けられたパドルブラシは、ブラシ部分のサイズが大きく、空気穴があり、根元部分がクッションになっているので、シャンプー後にも使えます。天然素材のブラシは繰り返し使うと髪にツヤが出るので朝のブラッシングにおすすめです。
 

ヘアケア習慣3:シャンプーはぬるま湯で血行促進!

シャンプーはぬるま湯で血行促進

血液の巡りが悪いと栄養が十分にいきわたらず、ハリ・ツヤのない髪になりがち。頭皮の血行促進に効果的なのは、シャンプーです。

40度以上の熱めのお湯は、過剰に皮脂を奪って頭皮が乾燥したり、痒くなったりする原因になるため、シャンプーの際のお湯の温度は体温に近い36~38度が最適といわれています。

ただ、ぬるま湯をいきなり頭からかけると体が冷えてしまうので、浴室を蒸気や暖房で十分に温めるか、湯船にゆったり浸かって体を温めてからシャンプーするようにしましょう。
 

ヘアケア習慣4:週に1度はヘッドマッサージも

週に1度はヘッドマッサージ

湯船に浸かっているときは体全体の血流がよくなっているので、マッサージ効果も増幅します。毎日のシャンプーに加えて、週に1度のヘッドマッサージを心掛けましょう。

まずは指の腹を使って髪の生え際から頭頂部に向け、顔の筋肉を引き上げるイメージで指圧します。頭頂部は両手で頭皮を覆うようにして指を置き、少しずつ頭頂部に寄せていくようなイメージで。強さは“イタ気持ちいい”程度に抑えましょう。

頭皮がつながる首、肩まわりのコリをほぐすことも忘れずに。

シャンプー後は、キューティクルを整えるヘアケアを

キューティクルを整えるには、シャンプー後のケアが大切です。すぐに効果が出なくても諦めずに、少しずつでも整えていきましょう。
 

ヘアケア習慣5:タオルドライは優しく柔らかく

タオルドライ

ぬれているときの髪の毛はキューティクルが開いた状態。防御機能が低く、ダメージを受けやすくなっているので、タオルドライも優しくが鉄則です。

タオルを頭皮に当てて、指の腹で軽くマッサージするような感じで水分を拭き取ったら、次は髪の毛をタオルで優しく包み込むように両手で挟んでタオルドライしていきましょう。
 

ヘアケア習慣6:洗い流さないトリートメントを利用して

洗い流さないトリートメントを利用

洗い流さないトリートメントをタオルドライ後のぬれた髪につければ、髪の内部にまで栄養を届けることができる上、ドライヤーの熱から髪を守ってくれます。種類はさまざまなので、自分の髪質に合ったものを選びましょう。

・ミスト系
水分量が豊富で髪への浸透力が高く補修・保湿力に長けている。スタイリング剤の代用も。

・ミルク系
油分と水分がバランスよく配合されており、潤いを与え、保湿する効果に長けている。

・オイル系
主成分が油分のため髪にツヤを与え、ドライヤーによる熱ダメージから髪を守る効果も高い。
 

ヘアケア習慣7:ドライヤーは冷風で仕上げを

ドライヤーは冷風で仕上げを

ドライヤーはまず水分が残りやすい頭皮から乾かします。髪を根元からかき上げるようにし、15~20cm離れた位置から温風を当てます。

頭皮を乾かしたら、いよいよ髪の毛。根元をふんわりさせるために、毛の流れと反対の向きに温風を当てます。最後は冷風を当ててキューティクルを整えます。

食事で体の中から髪質を改善&プロの手を借りるのも大切

頭皮環境を整えるためには、食事で体の中から整えるインナーケアも大切です。体内に栄養を取り込むためにバランスのよい食事を心掛けましょう。
 

ヘアケア習慣8:バランスのよい食事は基本中の基本

髪の主成分であるたんぱく質(脂身の少ない肉、青魚、卵など)の他、ミネラル(牡蠣、牛肉、ワカメなどの海藻類など)、ビタミンB群(大豆製品、シジミなど)をしっかり取ることが大切です。また体を冷やす作用のあるカフェインは、頭皮の血流を悪化させることもあるので取り過ぎに気を付けましょう。

ただ、こうしたヘアケア習慣を続けても、すぐに効果が出ないことも多いそう。「髪の変化を求めるなら頭皮から始めて3か月は続けることが大切です」と髙橋さんは言います。

1か月目はシャンプーの見直しで頭皮環境を整え、2か月目はヘッドマッサージで毛髪細胞を活性化、3か月目は血行改善による脱毛の予防、トリートメント&キューティクルケアで美髪育毛、健康頭皮維持と、1か月ごとの目標を設定して頭皮ケアを行うのがおすすめだそう。

また、「サロンに来るお客様の中には、規則正しい生活で食事にも気を使い、へアオイルなども使っているのに、髪のハリが戻らないという方もいます。そのような方にはプロの施術による『ヘッドスパ』をおすすめします」と角さん。

ヘッドスパ

角さんのサロンでは30分のコースを1回受けるだけで「毛穴の状態が見事に変わる」のだそう。

「最近ではヘッドスパの施術を行う美容院や専門店も全国的に増えてきているので、例えば季節の変わり目に3か月に1回でもいいのでプロの施術を受けてみるのもおすすめです」(角さん)

髪のハリ・ツヤを取り戻すために大切なのは、決して焦らず、諦めずに毎日コツコツがんばること。ぜひ、今日から「ヘアケア習慣8」を日々の生活に取り入れて、美しい髪を目指しましょう!


■教えてくれた人

角薫さん
すみ・かおる ヘアサロン「RUALA」ディレクター。長年第一線で活躍するカリスマ美容師。お客様のライフスタイルに合ったヘアスタイル、美と健康を考えた頭皮ケアにも力を注いでいる。
 
髙橋栄里さん
たかはし・えり 都内美容皮膚科の院長を経て、毛髪治療専門医として大手AGA専門クリニック院長を務めたのち、診療顧問に就任。2019年に美容皮膚科、発毛治療ができる「イークリニック麻布」を開院。毛髪と美容のプロフェッショナルとして活躍中。

取材・文=三橋桃子(ハルメク編集部) イラストレーション=あらいのりこ

※この記事は2019年1月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。


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