監修有丨骨格診断別の効果的なダイエットでキレイ痩せ

骨格ウェーブ向けダイエット法・筋トレ・食事のコツ

小林英健
監修者
株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長
小林英健

公開日:2022.03.10

更新日:2022.10.06

骨格ウェーブの人に合ったダイエット方法って?自分の骨格タイプに合わせた効果的な痩せ方、筋トレ、食事のポイント、太った場合・痩せた場合の変化などについて、専門家監修のもと詳しく解説します。自分にぴったりの方法で効率的なダイエットを!

骨格診断の「骨格ウェーブ」とは

骨格診断の「骨格ウェーブ」とは

骨格ウェーブとは、骨格診断のタイプの1つです。

骨格診断では、人が生まれ持った骨格を「ウェーブ」「ナチュラル」「ストレート」の3種類に分類します。それぞれの骨格タイプに合ったダイエットをしたり、ファッションに役立てたりすれば、効果的なスタイルアップにつながるでしょう。

自分の骨格タイプがわからないという人は、セルフチェックでも骨格診断が可能です。

以下で、骨格ウェーブタイプの特徴を見ていきましょう。

  • 柔らかく、曲線的な体型
  • 首が長く、鎖骨は細くて目立つことが多い
  • デコルテや胴回りなど、上半身が薄くて華奢な印象がある
  • ウエストがしっかりくびれており、ヒップにかけて曲線的なラインになっている
  • 下半身に重心があり、お尻の下の方にお肉がつきやすい
  • 肌質や肉感が柔らかく、ふわふわしている
  • 手足は体に見合った大きさ

くびれがしっかりあり、上半身が華奢な骨格ウェーブタイプは、全体的に柔らかなイメージのある体型です。ファッションでは、フリルやシフォンなどの柔らかく、薄くて繊細な素材の服が似合うとされています。

骨格ウェーブの体の部位ごとの特徴

骨格ウェーブの体の部位ごとの特徴

骨格タイプごとの違いは、体のさまざまな部位に表れます。ここからは、骨格ウェーブの体の部位ごとの特徴を詳しくご紹介します。

鎖骨・胸板

骨格ウェーブタイプの人は、首が長く鎖骨が目立ちます。また、バストの位置が低めでデコルテが薄いため、首まわりが華奢な印象です。首から肩にかけてはゆるやかなラインになっています。

体の厚み

骨格ウェーブタイプの人は、胸元や胴回りなどが薄く、上半身が華奢なイメージがあることが特徴です。一方で、脂肪がつきやすい下半身はどっしりとした安定感があることも多いようです。

正面から見たときの体型

骨格ウェーブタイプは、正面から見たときに、ウエストからヒップにかけて差がある曲線的な体つきをしています。しっかりとくびれがあることが多く、女性的な印象の肉体です。おへそやウエストの位置も低めのことが多いでしょう。

横から見たときの体型

横から見たときは、バストトップの位置やヒップの位置が低めで、下に重心があります。

骨格ウェーブタイプの人は筋肉がつきにくく、その影響で正しい姿勢をキープできない人が多いとされています。そのため、ぽっこりお腹になりやすいこともあるようです。

骨格ウェーブが太る・痩せるとどうなる?

骨格ウェーブが太る・痩せるとどうなる?

骨格タイプによって、上半身が太りやすい、下半身が太りやすいなど、太り方や痩せ方には違いがあります。ここからは、骨格ウェーブの太り方や痩せ方について詳しく解説します。

太ると下半身に脂肪がつきやすい

骨格ウェーブタイプの人は下半身に重心があり、太ったときは下腹部やお尻のまわりに脂肪がつきやすいことが特徴です。太り方としては、洋梨のような形に太ることが多いでしょう。

多少体重が増えたとしても上半身は華奢なままで、くびれも残るため、太ったことが周囲に気づかれにくいタイプでもあります。

骨格ウェーブタイプは筋肉がつきにくく、脂肪や肌質がふわふわと柔らかいことから、下半身が太ると下腹部やお尻がたるんだり、太ももにボリュームが出たりしてしまいがちです。また、二の腕の下側の、振り袖肉と呼ばれる部分が太ってたるみや揺れが出ることもあるでしょう。

痩せると上半身とのバランスが悪くなりやすい

ダイエット中は体重が気になるものですが、骨格ウェーブタイプの場合、上半身が痩せても下半身はそのままというケースが多いです。そのため、体重ばかりを気にしてダイエットをすると、上半身と下半身のバランスが悪くなってしまうことも。

骨格ウェーブタイプの人は、もともと上半身は体の厚みが薄く、華奢なイメージがある骨格タイプです。ダイエットによって上半身が痩せてしまうと、デコルテ部分までお肉がなくなって、貧相に見えてしまう可能性があります。

しっかり減量を考えている場合は、上半身の筋トレを取り入れてデコルテ周辺を鍛えるなど、全身のバランスを考えながらダイエットするといいでしょう。

骨格ウェーブにおすすめのダイエット・筋トレ方法

骨格ウェーブにおすすめのダイエット・筋トレ方法

ここからは、骨格ウェーブにおすすめのダイエット・筋トレ方法をご紹介します。

下半身・脚やせに効く筋トレ

骨格ウェーブタイプは下重心で、下半身に脂肪がつきやすいことが特徴です。下半身や脚やせに効く筋トレを取り入れると、脚を引き締めながら効果的なダイエットができるでしょう。

脚を鍛えると下半身ががっしりしてしまうのではと思うかもしれませんが、骨格ウェーブタイプの人は筋肉がつきにくく、さらに、女性は50代を過ぎると筋肉量が大きく低下するといわれています。

筋肉量が低下すると基礎代謝が落ち、痩せにくく太りやすい体になってしまうため、体に無理のない程度で筋トレを取り入れて、基礎代謝や筋肉量を維持するのがおすすめです。

スクワットや足パカ運動は、効果的に下半身や脚やせができる筋トレです。足パカは、腹筋にも効くので、ウエストが気になる人にもぴったり。どちらも最初は少ない回数からでいいので、コツコツ続けていきましょう。

スクワットのやり方

  1. 肩幅の倍ほど足を広げ、かかとに重心を置いて立ち、腕を胸の前で軽く組む
  2. 背筋をしっかり伸ばし、足のつま先を少しだけ外側に向ける
  3. 息をゆっくり吐きながら、膝を曲げて腰を落とし、お尻を突き出すような体勢になる。このとき、膝がつま先よりも前に出ないように注意
  4. 太ももの裏と床が平行になるくらいまで(できない人は無理のない範囲でOK)腰を落としたら、そのままの状態をキープ。つらい人は5秒、頑張れる人は10秒キープする
  5. 息を吸いながら、つらい人は5秒、頑張れる人は10秒かけてゆっくりと1のポジションに戻る
  6. 10回を1セットとして、3セットほど行う

足パカのやり方

  1. 仰向けになり、腕は体の横か後頭部の下に置いて、両膝を立てる
  2. 両脚を揃えてまっすぐ上げ、床と垂直になるようにする。手は床に置いたまま、バランスを取る
  3. 両脚をそれぞれ45度くらいずつ、ゆっくりと開いていく
  4. 無理のない程度まで開いたら、ゆっくりと脚を閉じる
  5. 10回を1セットとして、3セットほど行う

有酸素運動

有酸素運動は、脂肪燃焼に効果的な運動です。骨格ウェーブタイプは筋肉がつきにくく、脂肪が燃焼しにくいため、筋トレと合わせて有酸素運動も行うとより効果的でしょう。

代表的な有酸素運動としては、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがあります。自分が好きなもの、手軽にできるものから始めてみてください。

有酸素運動は20分以上続けるといいといわれており、ジョギングやランニングがきついと感じる人はサイクリングや、ウォーキングがおすすめです。雨の日や忙しい日など、自宅から出られない日は、踏み台を使ったステップ運動(踏み台昇降運動)であれば室内でも手軽に運動ができます。

ステップ運動などのながら運動はテレビを見ながらでもでき、体の負担も少ないため普段あまり運動する習慣がない人でも気軽に始められることがメリット。

ウォーキングは正しい方法で行えば全身をしっかり動かす全身運動になるため、ダイエットだけでなく健康にも効果的です。

半身浴

筋トレが苦手な人は、半身浴もおすすめです。ちょうどいい温度のお湯にゆっくり浸かることで筋肉をまったく使わずに代謝を上げることができる半身浴は、むくみ解消にも効果的です。

骨格ウェーブタイプの人はむくみやすい傾向にあるとされるため、下半身太りを解消するためにも積極的にむくみを取っていきましょう。半身浴は全身浴ほど水圧がかからないため、体への負担も少ないというメリットもあります。高血圧の人、心臓や肺が弱い人は全身浴よりも半身浴がいいでしょう。

40度ほどの少し低めの温度で20〜30分ほどじっくり半身浴をすると、体の芯から温まります。

ストレッチ

むくみやすい骨格ウェーブタイプの人は、むくみ解消のためのストレッチを夜寝る前や朝起きたときに取り入れるのもおすすめです。

ストレッチは血液の循環を良くし、体内の老廃物を流す効果もあります。代謝が高まり、むくみや冷えの改善が期待できるでしょう。

骨格ウェーブのダイエット中の食べ物・食事のポイント

骨格ウェーブのダイエット中の食べ物・食事のポイント

ここからは、骨格ウェーブのダイエット中の食べ物・食事のポイントをご紹介します。

むくみや冷えにつながる食事に注意

骨格ウェーブタイプはむくみやすいといわれているため、食事メニューもむくみや冷えに注意して選びましょう。

塩分が多めのしょっぱい食事は、体に水分をため込んでしまい、むくみにつながります。また、冷たい食べ物も体をむくみや冷えの原因となるため、体を温めるスープや煮物などがおすすめです。具材は人参、大根、にんにくなどの根菜類がいいでしょう。

食事の塩分を抑えたいときは、ハーブやスパイス、酢やレモンなどの酸味をプラスしてみてください。塩分を抑えつつ、料理をおいしく食べられますよ。

食物繊維をしっかり摂取する

食物繊維は便秘解消に効果的です。また、腸内環境を整える効果、肥満や動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を予防する効果など、いくつものうれしい効果が期待できます。

ご飯を減らした分、食物繊維たっぷりのさつまいもなどを食べると、必要な栄養素を取りながら食物繊維も摂取できるでしょう。

骨格ウェーブに合った方法で健康的にダイエット!

骨格ウェーブタイプの人は、華奢な上半身としっかりくびれたウエスト、柔らかく曲線的な体つきが特徴の女性的な体型です。上半身が華奢で、下半身にお肉が付きやすいため、全身のバランスを考えながらダイエットをするときれいな体型を目指せるでしょう。

骨格ウェーブタイプの人はむくみやすいとされているため、むくみ解消も取り入れながらダイエットを行っていくのがおすすめです。デスクワークや立ち仕事で足がむくみがちという人は、筋トレや有酸素運動に加えて、ストレッチや半身浴を取り入れるとさらに効果的なダイエットができるでしょう。

ダイエットは、無理なく継続することが大切。ぜひ自分の骨格タイプに合った方法で健康的にダイエットをしてみてください。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

監修者プロフィール:小林英健さん

小林英健さん

学校法人近畿医療学園 近畿医療専門学校 理事長, 株式会社KMC小林整骨院グループ 総院長

株式会社KMC小林整骨院グループ(所在地:大阪府八尾市 代表:小林英健)は、「小林整骨院」を1985年11月に大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。現在では全国に42店舗展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1300万人を超えています。「スポーツ活法」というトップアスリートの心身ともにサポートするための新療法を実施。治療できる領域の幅を広げて様々な治療経験を積むことで、すべての患者様・アスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指します。

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