PM2.5、花粉、ホコリ……大気汚染に着目した美白

シミ対策コスメ 2018年傾向と対策

beauty editor
松宮詩依 https://tengenji-solaria.com/
監修者
天現寺ソラリアクリニック院長
松宮詩依

日進月歩な科学技術によって、コスメも日々進化中。代謝速度も落ちて、皮膚が薄くなり刺激に弱くなった50代だからこそ見直したい、2018年のシミ対策コスメをご紹介します。とはいえシミのタイプもさまざま。タイプを見極めて対策を。

【目次】
  1. アラフィフ世代のシミは、日頃の予防が大事
  2. 大気の汚れが、シミの原因となることも
  3. シミのタイプ別 原因と基本ケア

アラフィフ世代のシミは、日頃の予防が大事

うっかり紫外線などによって色素沈着しても、若いころは、徐々にシミも薄くなりますが、アラフィフ世代はそもそも代謝速度が鈍くなっているので、メラニンがスムースに排出されません。

そのようにしてピンポイントで残って、なかなか薄くならないシミのタイプには、美白化粧品がわかりやすい効果をもたらさない場合もあります。ただ1年を通してUVケアがもはや欠かせないように、シミを作らない増やさないための美白コスメを予防的に通常のお手入れに組み入れることが、いつまでも透明な美肌を目指すための賢明なチョイスと言えそうです。

2018年は美白の新たな有効成分が登場というより、シミの発生メカニズムがより深く紐解かれ、そのメカニズムに基づいた機能へと美白のアプローチが進化していることが特徴です。

たとえば、ポーラの「ホワイトショット」はシミの元、メラノサイトが加齢やストレスで停滞して、排出されないことがムラの原因となっていることを突き止めました。そこで美白と同時にくすみ解消の両面から美肌を目指しています。

また、ランコムの「ブラン エクスペール ダブル コンセントレートデイ/ナイト」は、世界で最も睡眠時間が少ない日本人女性のための睡眠美容というキーワードに基づき、夜は肌の代謝をより促し、朝はメラニンの生成を抑えて肌の炎症を防ぐ、設計を試みました。

中でも、最近各社が最も研究に力を入れているのが、環境要因に基づいた美白アプローチです。
 

大気の汚れが、シミの原因となることも

毛穴、髪の毛、花粉、PM2.5、それぞれのサイズ※イメージ

春先になると大陸のほうから飛んでくるPM2.5などの大気汚染物質や、花粉、あるいは火山噴火によるチリ、ほこりなど大気中に漂うミクロレベルの有害物質が肌表面やさらには毛穴の奥に入り込み、炎症を起こして、結果的にシミを引き起こします。

この有害事象をなかったことにするのが、目下いちばんホットな美白研究です。富士フィルムの「アスタリフト ホワイト クリアトリートメント」ほか、各社が参入しています。

また世代を問わず、シミ対策&うるおいにも注力している美白の名品といえば、コーセー「薬用 雪肌精」や花王の「エスト ザローション」。透明感と保水性を兼ね備えた実力派、美容皮膚科の女医さんにもファンがいます。

2018年、このようにシミ対策はもちろん、保湿やくすみ解消、ハリなめらかなテクスチャーなど、さらなるハイブリッド機能を兼ね備えたアイテムに人気が集まっているようです。
 

シミのタイプ別 原因と基本ケア

ざっくりと分けると、シミは紫外線、女性ホルモンの影響、あるいは摩擦など何かの原因で起きた肌の炎症が引き起こした色素沈着です。できる部位や形にも典型的な特徴がありますが、くすみは代謝や血行が滞って顔色全般が濁ったり、黄みがかるなどが大きな違いです。

上記のように、シミとくすみは似て非なるもの。ここでは、主にシミについてみていきましょう。厳密には皮膚科医・形成外科医でないと判別が難しいのですが、あなたがいま気になるシミは下記のタイプのどれに近いですか? 

原因によって、シミを薄くする、消す対処法も異なります。


紫外線由来 老人性色素斑

頬骨の辺りを中心に表れる直径数㎜~数㎝の茶色の点状のシミ。最初は薄いが徐々に濃くなっていく。過去に浴びた紫外線が原因なので、ごく初期はビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチンなどの美白化粧品でも薄くなることも。ただし、時間が経って色素沈着してしまった場合はクリニックでのレーザー治療・美白成分局所注射などの方が、改善が早いことも。

 

花弁状色素斑

海辺などで強い紫外線を一気に浴びて、できてしまったシミ。背中、肩、デコルテなどに小さな花のような形のシミが現れる。まずは炎症部位を保湿しつつ冷やし、赤味が収まってから、クリニックでレーザー治療をうける。日焼けして間もない期間はレーザー照射によってかえって色素斑が濃くなることがある(炎症性色素沈着)ので注意。

脂漏性角化症


表面がイボ状で数㎜から2、3cmまでバラつきがある。日焼けのシミの赤味を帯びた炎症から茶、黒、白などに変化していく。日焼けする部位にできやすく、シミから変化することもありますがかならずしも日焼けのシミからだけはない。顔・頭皮・全身どこでもできます。保険診療の皮膚科・形成外科のクリニックでイボを取る施術かレーザー治療が向く。大きいものは手術の対象になることもあり。皮膚がんと区別がしにくい、放っておくと皮膚がんに進行することがあるため、早めに受診して。


遺伝性由来 雀卵斑(じゃくらんはん)

 

いわゆるソバカスと呼ばれる鼻の辺りから頬にかけて広がる点状のシミ。遺伝的要素が強いともいわれて、色白の肌の人に多く、子供のころから現れることも。紫外線に当たると、さらに悪化するので、UVケアを重点的にすることが最も大事。

 

炎症由来 炎症性色素沈着  

ニキビや湿疹などの炎症からシミに変わるケースが多い。擦りすぎなどの摩擦によるものやレーザーへの過剰反応によるものも炎症性色素沈着と言う。野外で虫刺されにあった場合は炎症が広範囲にわたることもある。炎症をさらにこじらせないように紫外線が当たらないよう注意して、早めに皮膚科の受診を。

 

女性ホルモン由来 肝斑   

更年期や妊娠などを契機に女性ホルモンのバランスが傾くことで、左右の頬に薄らぼんやり楕円状に現れる茶色のシミ。トラネキサム酸の内服薬が最も改善が見込めるが、併せてトラネキサム酸配合の医薬部外品の美白アイテムを使うと、顔全体に透明感が期待できる。
 

 

イラストレーション=並河泰平

beauty editor

美容編集者、石山照実が主宰する美容編集者とライターの美容専門の編集プロダクション。美容に特化し、雑誌を中心に活躍する編集者とライターというプロ集団。企画から撮影、記事の構成、さらには動画までを担当。雑誌だけでなく、化粧品メーカーのパンフレットからwebサイトのコラムまで、幅広く活動中。

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