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- 地元で文学散歩 ~お宝情報は「アレ」で探そう
いよいよ10月、読書の秋でもありますね。先日、夏目漱石に関する素敵なイベントに参加する機会がありました。この情報の出どころは、誰でもアクセス可能な「アレ」でした。
情報は取りに行った人だけ得をする!?
誰でもアクセス可能な「アレ」とは、市区町村が出している広報紙のこと。
私の住む区では月に3回の発行ですが、私は毎号目を通しています。なぜなら、時折とても素敵な企画やお得な情報を見つけることがあるからです。
今回、夏目漱石に関する興味深い企画があると知り、ハガキで応募し、運よく当選しました。そう、応募はハガキかFAXなんです、このご時世(笑)。でも、このひと手間を惜しまないことで、素敵なご縁や発見が生まれることもあります。
次に紹介するイベントも、無料招待とは思えないほど充実したプログラムで、自分の住む区を見直しました(笑)。住民税が高い! と独り言つ前に(笑)、自ら情報にアクセスして自治体の恩恵に預ることが、今や楽しみの一つになっています。
漱石を語る午後
私の住む東京・新宿区には「新宿区立 漱石山房記念館」という区の施設があります。
夏目漱石は新宿区で生まれ、晩年の9年を新宿区早稲田の漱石山房とよばれた自宅で過ごしました。
その地に建てられた記念館の開館5周年記念に開かれたのが「漱石を語る午後」というイベントです。
内容は、地元の小学生による「吾輩は猫である」と「坊ちゃん」の一節の暗唱披露。漱石研究の第一人者の教授陣による対談。最後は、同じ新宿区に拠点のある文学座の俳優さんたちによる漱石作品の朗読劇。
なかでも、後半の朗読劇は圧巻でした。かつて遠い昔に貪り読んだ漱石作品の一部(坊ちゃん、三四郎、草枕、こころ等)が、情感あふれるプロの台詞回しによって脳内で映像化され、イキイキと浮かび上がる感覚は驚きです。
改めて、漱石作品を読み直してみたいと思いました。
地元のお宝にアクセス
そんな素敵なイベントの数日後、早速「新宿区立 漱石山房記念館」を訪れてみました。閑静な住宅街の一角にひっそりと、というより堂々たる佇まいの建物です。
館内は、漱石山房を忠実に再現した一室や、和洋折衷の建築、大きな芭蕉の木やベランダ式回廊などで構成されています。展示室では、漱石作品のさまざまな角度からの解説や、彼の生きた時代や歩み、家族についても詳細に知ることができます。
全体的にコンパクトな施設ですが、見どころは十分。「吾輩は猫である」の黒猫をモチーフとしたSOSEKIという名のカフェもあり、ここでじっくり読書を楽しみたいと思える場所でした。
今後のウォーキングコースに組み入れたい、私的お宝スポットに認定です。
今回の経験で、身近に存在する他のお宝施設も探索してみたくなりました。初めて足を踏み入れる場所では、プチ旅行気分も味わえます。
話は戻りますが、そうした地元の情報にアクセスするなら、自治体の広報紙はおススメです。ぜひ、宝探しの気持ちで目を通してみませんか?
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