毎日のケアを心がけよう!

【PR】足の爪トラブルを防ぐためのラクちんケア法

公開日:2024.03.11

「つま先が痛い」「足の爪が切りにくい」といった爪の違和感はありませんか?その症状、爪が内側に巻き込んでしまう「巻き爪」かも。今回は、祇園お肌と爪のクリニックの院長 野村洋子さんに、足の爪トラブルを防ぐためのケアについて教えていただきました。

教えてくれた人:野村 洋子(のむら・ようこ)さん

野村 洋子(のむら・ようこ)さん

広島大学医学部医学科卒業後、広島大学医学部附属病院や野村病院などでの勤務を経て、2022年に祇園 お肌と爪のクリニックを開院。肌のトラブルから巻き爪、陥入爪(かんにゅうそう)などの爪のお悩みまで幅広い皮膚の治療を行っている。

ハルメク世代は要注意!50代以上の女性に多い足の爪トラブル

50代以上の女性に多い足の爪トラブル

加齢とともに肌悩みが増えるように、足の爪トラブルに悩む方も多くなると野村さんは語ります。

「当院では50代以降の女性で、“爪が足に食い込んで痛い”、“歩くと足が痛む”と、ご相談にいらっしゃる患者さんがたくさんいます。やはり巻き爪の方は多いですが、“巻き爪を診てください”と相談に来られた方が、実は巻き爪ではなかったというケースもあるんですよ。そのため、安易に自分で判断せず受診いただくことをおすすめします」と野村さん。

巻き爪をはじめ、50代以降の女性の爪には、次のようなトラブルがよく見られるといいます。

■巻き爪
爪が内側に過度に曲がってしまった状態。
足の肉を圧迫することで痛みを生じ、悪化すると陥入爪を引き起こすことがある。

巻き爪

■陥入爪
爪の端が皮膚に刺さっている状態。刺さった場所の痛みを生じるほか、爪囲炎(そういえん)を起こし赤み、腫れなどが生じることがある。巻き爪が原因でないこともある。

陥入爪(かんにゅうそう)

■深爪
爪を過度に切り過ぎてしまった状態。巻き爪などの爪変形や切り残した爪のトゲが指に刺さることによる陥入爪のリスクが高まる。

深爪

■肥厚爪(ひこうそう)
爪が異常に厚くなった状態。爪水虫であったり、外傷などで爪が伸びにくくなり厚くなって生えてきたりすることが原因。

肥厚爪(ひこうそう)

■爪囲炎
爪の周囲が炎症を起こし、赤み、腫れ、痛みなどが生じる。陥入爪などの原因を特定して除去することが重要となる。

爪囲炎(そういえん)

爪囲炎(そういえん)

運動不足の方ほどリスク大! 中高年に起こる巻き爪の原因とは

中高年に起こる巻き爪の原因とは

足爪のトラブルの中でも最も多いのが巻き爪。では、巻き爪は一体なぜ起きてしまうのか。それは加齢に伴う筋肉量の低下や、歩行量の減少といった生活習慣にあると野村さんは言います。

「加齢にともない足の筋力が低下すると、歩行時に足指での踏み込みや蹴り出しが適切にできなくなります。すると、足の一部に過度な負担がかかり、外反母趾や巻き爪などの足の爪のトラブルを招くことがあります」と野村さん。

さらに、歩く量が少ない人は、特に巻き爪に注意が必要だと言います。

「爪は本来自然に巻く性質があり、歩く時に足指が地面からの力を受けることによってなだらかなアーチ形を保っています。ところが歩く量が減ると、地面から受ける力が不足し、結果、爪が巻いてきてしまうのです。また、外反母趾がある方も、歩く時に親指に正しい方向から力が加わらないため、巻き爪を生じやすくなります」(野村さん)

巻き爪が生じる原因

爪トラブルを防ぎ、何歳になっても元気に歩き続けるためには、どういったケアや生活習慣を意識すればよいのでしょうか。

足の爪トラブルを予防し、悪化も防ぐ!正しいケア方法

足の爪トラブルを予防し、悪化も防ぐ! 正しいケア方法

ポイント1 爪のお掃除と保湿をする

そもそも爪は肌の一部。より正確には、爪は皮膚の一番外側の層である表皮が変化して硬化したものです。だからこそ、まずは肌と同じように毎日ケアすることが大切です。

「爪周りや爪の下に古い角質や汚れがたまると、痛みや炎症が生じやすくなるので、爪周りのお掃除はしておくべきです。指の間や爪周りは、柔らかい歯ブラシと泡立てたボディーソープなどでやさしく洗うと、とっても気持ちいいので、ぜひやってみてくださいね。それから、割れ爪やささくれを防ぐためにも、お風呂上がりにはハンドクリームなどをなじませるのもおすすめ。足は爪だけでなく、かかとも乾燥して硬くなりやすいので、念入りにぬるとよいでしょう。ただし、指の間は皮膚がふやけやすいため、保湿は控えめに」(野村さん)

爪のお掃除と保湿をする

ポイント2 足指を使って歩く 

足爪のトラブルの中でも巻き爪は、歩く量の減少が原因のひとつになっているため、歩くことが予防につながるそう。

「歩く時は、かかとで着地し、指先に重心を移し、足指をつかってしっかり踏み込む意識を持つことが正しく歩くためのコツです。また、つま先立ちで歩いてみることも、足の筋トレと足指のストレッチになるのでおすすめです」(野村さん)

ポイント3 靴選びと履き方に注意する

自分の足に合った靴や靴下選びも大切だそう。

「多くの人は自身の足に対して大きすぎる靴を履いています。大きすぎる靴は足が前すべりして爪に当たりトラブルの原因となるので注意が必要です。自分にあったサイズの靴を選び、履く時は、靴の中で足がずれないように靴ひもなどでしっかり固定するとよいでしょう。また、足の指を動かしやすくなる5本指ソックスもおすすめです」(野村さん)

ポイント4  足の爪は四角形に切り、角を落とす

・足に使う爪切りは直線刃を選ぶ
爪切りには、“平形(テコ型)爪切り”と“ニッパー型爪切り”があり、どちらのタイプにも刃が直線状のものとカーブ状のものがあります。
ご家庭では平型爪切りを使われている方が多いと思いますが、足の爪にはまっすぐに切れる“直線刃”が適しています。

足に使う爪切りは直線刃を選ぶ

・足の爪の形は「スクエアオフカット」が基本
「誤った爪の切り方で、症状を悪化させている方も多い」と野村さん。爪を切る時はまず仕上がりをイメージし、爪の長さは指先と同じくらいにそろえ、全体的な形は“角に少し丸みのある四角形”に整えるのが理想的です。この形をスクエアオフカットといいます。

足の爪の形は「スクエアオフカット」が基本

スクエアオフカットにするためには、まず端から端まで少しずつ“まっすぐ”に切った後、両端の“角だけ”を少し落とすようにします。

また、巻き爪の場合、上から見たらまっすぐ切っているようでも、角が残ってしまっていることも。すると、爪が伸びてくるにしたがって指に刺さってしまい、陥入爪を引き起こしてしまいます。角が残らないよう最後まで切り、軽く爪ヤスリをかけましょう。

最後に野村さんは、巻き爪をはじめとした爪トラブルは、早期発見・早期治療が重要だと教えてくださいました。

「爪の形や色がおかしいと思ったら、皮膚科など爪を診察している医療機関にご相談ください。特に問題ないこともありますが、実は爪のガンであったり、感染症になっていたりするケースもあります。そしてもちろん、適切なケアこそが健やかな爪を守るために一番重要なことです、ぜひ今日できることから始めてみてください」

巻き爪の相談ができる医療機関はここからチェック!

巻き爪の相談ができる医療機関はここからチェック!

どこに相談したらいいかわからないという方のために、ご自宅近くで巻き爪の相談ができる医療機関を検索できるサイトがあります。巻き爪は、悪化する前に早めに受診することが大切です。この機会に受診を検討してみてはいかがでしょうか。

巻き爪の相談ができる全国の医療機関はこちら

■提供/マルホ株式会社 

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ハルメク365編集部

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