素朴な疑問「大祓(おおはらえ)」って何?

公開日:2019/06/24

「大祓(おおはらえ)」って何?

 

先日、買い物の帰りに神社を通りがかったときのこと。普段は初詣でもない限り参拝などしないワタシですが、ふと「神社ってパワースポットなのよね……」などと思い出し、何となく参拝してみることにしました。

 

境内のすがすがしい空気に心を癒やされながら参拝はつつがなく終わり、帰る前に少し境内をお散歩してみることに。すると、ある貼り紙を発見しました!

 

何かお知らせでもあるのかしら? と思って読んでみると、それには「大祓の日程」「茅の輪の設置期間」という記載が……。どうやら6月の下旬に「大祓」という行事が行われるようです。

 

しかし神社行事にはとっても疎いワタシ。「大祓」って何? 「茅の輪」はその「大祓」に使われるものなの? と、疑問がやみません。ということで、さっそく帰宅してから「大祓」について調べてみることにしました。

 

神社本庁のホームページによれば、「大祓」は「おおはらえ」と読み、日本人の伝統的な考え方に基づいた行事なのだそう。年に2度、6月と12月に行われます。「茅の輪」(ちのわ)と呼ばれる茅草で作られた大きな輪をくぐることで半年間の間に身体にたまった穢(けが)れや罪、過ちなどを祓い清めるための行事なんですって!

 

6月に行われる大祓は「夏越し(なごし)の祓」とも呼ばれ、12月に行われる大祓は「年越しの祓」とも呼ばれているのだそう。特に12月の年越しの祓は、文字通り新年を迎えるにあたって心身を清める意味合いがあるのだとか。

 

大祓には、もちろん決まったやり方があります。同ホームページによれば、「大祓詞」(おおはらえのことば)とよばれる詞を唱え、人の形に切った白い紙を用いて身体の穢れを払ってから、神前に立てた茅の輪を3回くぐるのだそう。また、夏越しの祓いの際には、この茅の輪をくぐるときに「水無月(みなづき)の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えるという決まりもあるようです。

 

多くの神社で恒例行事となっている大祓は、原則として6月と12月の最終日に行われるようですが、近年は一般の人々も参加できるようにと曜日を調整している神社もあるようです。また、中には茅の輪を小さくしたお守りを期間限定で頒布しているところもあるのだとか。「期間限定」と言われるとそれだけで欲しくなる単純なワタシ……。

 

「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」をきちんと覚えて参加するのは少し大変そうだけれど、半年間のうちにたまった穢れをきれいに落とすことができるなら参加してみるのもいいかも!? と、興味が湧いたワタシなのでした。

 

 

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参照:神社本庁

   七社神社

 

穢れを払うついでに、お腹の脂肪も払ってくれないかしら?
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イラスト:飛田冬子

 


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