公開日:2021年11月10日

素朴な疑問

しょうゆの作り方は?

 

しょうゆの作り方は?
しょうゆの作り方は?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

収穫の秋、食欲の秋がやってきました! さんまの塩焼き、きのこの天ぷら、ごろごろ野菜の煮物……新鮮な食材であればあるほど、しょうゆでシンプルに食べたくなりますよね。我が家もこの時期はしょうゆの出番が多くなります。そこで改めて、しょうゆについて調べてみたいと思います。

 

しょうゆの作り方 

しょうゆの作り方 

しょうゆは大豆、小麦、塩に麹を混ぜて発酵させた調味料の総称です。材料はシンプルですが、職人技と微生物の働きによる発酵によって、独特のうま味と深みを作り出しています。

 

  1. 原材料の加工
    しょうゆの主な材料は、うま味の基となる「大豆」、香りと甘みの基となる「小麦」、雑菌から守り、醸造するために必要な「塩」の3つ。まず、大豆は蒸して、小麦は炒って細かく砕き、軟らかくします。
     
  2. 麹づくり
    加工した大豆と小麦に種麹を混ぜ、温度と湿度が管理された「室(むろ)」に置きます。およそ3日間かけて麹菌を繁殖させ、酵素を生み出します。これは、しょうゆの出来映えを左右する重要な工程です。
     
  3. 発酵・熟成
    できた麹と塩水を合わせて「もろみ(諸味)」を作ります。もろみをかき混ぜて、乳酸菌や酵母菌の動きを活発にし、うま味を引き出します。これは、しょうゆ作りの中でも最も長期に及ぶ工程で、半年から3年ほど発酵・熟成させます。
     
  4. 圧搾、ビン詰
    もろみを布に入れ、ゆっくり圧力をかけて搾り、その後、殺菌と香りを引き立てるために熱を加えます。最後にビン詰めをして完成です。

 

時間と手間をじっくりかけることで、しょうゆ独特のうま味が引き出されるのですね。

 

しょうゆの有名な産地4つ 

しょうゆの有名な産地4つ 

かつては全国どこでもしょうゆづくりが行われていましたが、材料が手に入りやすかったり、仕込みに適した気候だったりといくつかの理由で、しょうゆの生産が盛んになった町があります。地域によって味や仕込み方が違っているので、いろんなしょうゆを使い分けて楽しむのもいいですよね。ここでは、全国的に有名なしょうゆの産地をご紹介しましょう。

 

全国一のしょうゆの生産量を誇る「千葉県野田・銚子」

千葉県は、キッコーマンやヤマサ醤油、ヒゲタ醤油など、大手しょうゆメーカー3社が本拠地を構え、全国一の出荷数(しょうゆ情報センター『醤油の統計資料 2019年実績』より)を誇るしょうゆの本場。

 

江戸川と利根川が流れる千葉は水運に恵まれ、原料が手に入りやすかったことや、江戸の町までしょうゆを出荷しやすかったことから、一大産地としてしょうゆづくりが発展しました。千葉でつくられるしょうゆのほとんどは、関東圏で広く親しまれている「濃い口しょうゆ」です。

 

うす口しょうゆ発祥の地「兵庫県・たつの」

一方、関西で親しまれている「うす口しょうゆ」は兵庫県で誕生したとされています。たつの市には、うす口しょうゆの最大手・「ヒガシマル醤油」が本社を構えています。

 

揖保川が流れるたつのエリアは、うす口しょうゆに適した鉄分が少ない軟水や、播州平野の大豆や赤穂の塩などの原材料が容易に入手できるなど、恵まれた環境からしょうゆ作りが盛んに。揖保川は、京都、大阪、神戸などへの流通経路としても利用されていました。

 

ちなみに、「揖保乃糸」をはじめとする素麺の産地としても有名です。

 

伝統的な木桶仕込み「小豆島」 

瀬戸内を行き交う船の中継地点で、明治時代には400軒もの醤油蔵がありました。今も20軒ほどの蔵元が協力し合って生産しています。おいしさを生み出す乳酸菌や酵母菌に最適な環境の木桶で仕込む、伝統的なしょうゆづくりが特徴です。

 

発酵王国が盛んな「愛知県」

しょうゆの生産全国4位(しょうゆ情報センター『醤油の統計資料 2019年実績』より)の愛知県は、しょうゆ、みそ、お酢、みりんなどの発酵調味料づくりが盛んな土地柄。特に、しょうゆの中で最も黒い「たまりじょうゆ」と、最も色が薄い「白しょうゆ」という正反対なしょうゆが同じ地域でつくられている、とっても珍しいエリア。八丁みそもそうですが、独自の進化を遂げた個性的な調味料が豊富ですね。

 

しょうゆメーカーが最多「九州」

甘い味が特徴的な九州エリアのしょうゆ。甘味料やブレンド方法などがそれぞれ異なり、各メーカーのオリジナリティーが楽しめます。

 

中でもしょうゆメーカーが多数ある福岡県。また、甘さが特に際立つのが鹿児島県のしょうゆで、さらっとしたものやとろみのあるものもあります。

 

大豆や小麦などの材料が手に入りやすく、大消費地へ水路で運べることが、有名な産地の共通点。そして、その土地ならではの味も受け継がれています。いつもと違うしょうゆを探してみるのも一興ですね。

 

 

■人気記事はこちら!

 


 

参照:職人醤油

   キッコーマン株式会社

   千葉県庁

   小豆島物語

   しょうゆ情報センター

 

旅先ではその土地のしょうゆを味わいたい!
旅先ではその土地のしょうゆを味わいたい!

 

イラスト:飛田冬子

 


素朴な疑問TOPはこちら

みんなの コメント
ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

驚きの軽さ&使いやすさ!

1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール

【PR】「英語の学び直し」は私にぴったりの新習慣!

50代から「英語の学び直し」♪

「英会話ができるようになりたい」と、50代から英語を学び直す方が増えています!スキマ時間で簡単に英語学習ができるおすすめの方法は?

2025.03.14
【PR】美術館でお花見!?春爛漫をアートと食で感じよう

美術館で桜とアートを愛でる

東京国立近代美術館では、毎年人気イベント「美術館の春まつり」を開催!近代日本画の巨匠・川合玉堂 作・重要文化財《行く春》の公開など、期間限定の特別イベントです♪

2025.03.10
【PR】戸籍に氏名のフリガナが記載されます

全員忘れずに通知の確認を!

5月26日に「戸籍法」改正し、国民には「氏名のフリガナ通知」が届きます。通知が届いたら必ずやるべきこととは?

2025.03.10
【PR】ぽっこりおなかもラクにきれいなパンツとは?

ラクなのにきれいシルエット♥

ワコールが開発したぽっこりお腹もスッキリ隠れるストレッチ抜群の「パンツ」!ただいま、返品送料が無料になる「ご試着キャンペーン」実施中♪

2025.03.13
毎日5分で英語力アップ

毎日5分で英語力アップ!

忙しい人・飽き性なひとも大丈夫!毎日5分、英語学習を習慣化させる簡単な方法をご紹介♪

2025.03.03
【PR】鼻への重量感・違和感のストレスから解放!

「ふわっ」と軽いメガネ♥

メガネがずり落ちる・鼻の頭が重いなど、メガネのプチストレスにサヨナラ!あっと驚く程つけ心地抜群のメガネをぜひお試しください

2024.12.17
【PR】部分入れ歯のウソホント!?正しいケアって?

部分入れ歯のウソ・ホント!?

部分入れ歯が不安定・外れそうで怖い…そんなお悩みは「ケアの仕方」に原因が!?間違えている人が意外に多い、部分入れ歯の「正しい使い方」を専門家が紹介します!

2025.03.12
【PR】タイプで分かる!ライフスタイル別レンズ診断

タイプ別!ぴったりの眼鏡

「近くのものが見えづらくなった」と感じる人は眼鏡の変え時かも!ライフスタイル別におすすめの眼鏡レンズを無料で診断♪

2025.03.10
おひとりさま女性のソロライフに備えよう!「おひとりさま老後」の資産運用

老後資金、こんなに要るの?

未婚に限らず、離婚・死別などで誰しも「おひとり様」になる可能性が。一人で生きていくための「お金の準備」は出来ていますか?

2025.03.18
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
【PR】始めるなら相談できる「対面証券」がおすすめ

お金のこと、なんでも無料相談

資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪

2024.12.17
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20

ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話