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2021年11月07日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近スーパーでいろいろな種類のお肉が売っていますよね。ランクはもちろん、産地も自由に選べるのでお肉を買うのが楽しくなっちゃう。つい精肉コーナーに長居してしまうのですが、よく見ると「和牛」と「国産牛」と2つの表記があるのに気付きました。日本で育てた牛肉ってことでしょうが、違いはあるのかしら? 気になるので調べてみようと思います。
和牛と国産牛。似たような表記ですが、調べてみたところ、実は明確な違いがあることがわかりました。
国産牛というのは、文字通り「日本国内で生産された牛」を指す言葉。といっても必ずしも100%国内で育つ必要はなく、最も長く育てられた場所が日本なら国産牛と呼ばれます。つまり外国産の牛でも日本で長く肥育された牛なら国産牛ということなんですね。品種についても決まりはありません。
一方、和牛には厳しい定義があり、日本にもともといた在来種をもとに作られた「黒毛」・「褐毛」・「無角」・「日本短角種」の4品種と、その交雑種だけが和牛を名乗ることができるそうです。
和牛は、日本国内で食用肉として品種改良されているだけに、国内外から人気の高い種類ですよね!
では、和牛はどんな品種を指すのか、詳しく見ていきましょう。
日本で飼育されている和牛約170万頭の90%を占めるのが、いわゆる「黒毛和牛」を呼ばれる品種です。小柄で脂肪が多く、赤身までサシが入った霜降り状の肉が特徴。神戸牛や松阪牛、米沢牛、近江牛など高級ブランド牛のほとんがこれにあたります。
「あかげ牛」とも呼ばれる、毛色が黄褐色から赤褐色褐色が特徴の品種です。赤身が多いためヘルシー志向の人に人気。くまもとあか牛、土佐あかうし、すだち牛などのブランド牛がこの品種です。
主に山口県で飼育されている在来牛と外国牛の交配して改良した品種。1か月にわずか数頭しか出荷されないレア品種です。毛色は黒く、肉は赤身が多いのが特徴です。決まった銘柄はなく、市場では「無角和牛肉」として流通しています。
北海道や東北地方など、寒さが厳しい地域で飼育されている品種です。毛色は濃褐色で、和牛の中で最も大柄。放牧されて育ち、赤身が多くやわらかいのが特徴。「いわて短角牛」や、「えりも短角牛」がこの品種にあたります。
ワタシったら、ずっと「国産牛=和牛=黒毛和牛」と勘違いしていたわ……。日本で育った牛にもいろいろな育ち方をしているんですね。勉強になりました!
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参照:農林水産省
イラスト:飛田冬子