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2021年10月15日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ホカホカご飯に納豆といえば、最強のご飯!栄養価が高くて安価な納豆は、主婦の味方ですね。ところで、かき混ぜ方で納豆がさらにおいしくなるって聞きました。いつもはチャチャッと適当に混ぜるだけの私。気になるので、調べてみます!
粒の混ざり具合、糸の引き方など、納豆の好みは千差万別です。そこで、食通といわれた著名人の食べ方や、調査データからヒントを探ってみました。
有名な美食家・北大路魯山人は、著書『魯山人味道』(中央公論新社刊)で「納豆を究極においしく食べる方法」を記しています。具体的な回数は書かれていませんが、「何も加えずよく練る」「糸がたくさん出て、かき回すのが硬くなるまでよく練る」とあります。
玩具メーカーのタカラトミーアーツは、魯山人が記した納豆のおいしさを再現しようと、納豆かき混ぜマシン「究極のNTO」を2018年に発売。「究極のNTO」は、納豆を入れてひたすらハンドルを回して混ぜる仕組み。魯山人モードの他、自分の好みで回数を自由に決められる無制限モードが選択できます。魯山人にとって「最適なかき混ぜ回数」は、『魯山人味道』の記述を基に検証を重ねてたどり着いた424回でした。
味博士の研究所では、味覚センサーを使って、混ぜる回数とうま味の関係を調査。混ぜる回数を増やしていくと、400回まではうま味の数値が上昇。それ以上は変わらず、逆に粒が崩れてしまうという結果になり、最終的に400回が妥当という結果になりました。
全国納豆協同組合連合会の会長の場合は、まずは40回混ぜてからネギなどの薬味を入れ、さらに20~30回混ぜてたれを入れます。軽く10~15回混ぜ、からしを入れてさらに40回ほど軽く混ぜるのがおすすめで、最低でも110回かき混ぜるといいそうです。
納豆がおいしくなる最適なかき混ぜ回数は110~424回と、かなり差があり、限定するのは難しいと言えそうです。納豆を食べるたびに400回以上かき混ぜるのは、少々骨が折れますよね……。個々でおいしいと思える回数を探るのがいいですね!
納豆は付属のたれやしょうゆを入れて食べるのが一般的ですが、どのタイミングで入れるのがいいのでしょうか。こちらも著名人や専門の研究期間によるデータを紹介します。
『魯山人味道』によると、納豆だけでよくかき混ぜ、白い糸が増えて納豆全体が硬くなったら、しょうゆを少々。さらにかき混ぜてしょうゆを少々、それを繰り返します。薬味は、納豆がとろとろになって糸がなくなったところで加え、さらにかき混ぜます。
独自の研究から導き出した「約305回混ぜた後」が最適だそう。「究極のNTO」は、305回混ぜたタイミングで自動でしょうゆ投入口が開くユニークな仕掛けになっています。
たれを最初に全部入れて400回混ぜた場合と、100回ごとに分け入れた場合を比較。その結果、たれを分けた方が、うま味の数値は上昇する傾向が確認されました。つまり、ある程度かき混ぜた段階で複数回に分けて入れるのがいいようです。
何も入れずに40回混ぜ、ネギなどの薬味を入れてさらに20~30回混ぜてからタレを投入。つまり、60~70回混ぜた後にタレを入れるのが、会長独自のおすすめのタイミングです。
意を決して、400回のかき混ぜにチャレンジしてみました! 3分半ほどかかってちょっと手が疲れましたが、糸が細かな泡状になって全体に絡み、濃くてまろやかな味に。いつもとはひと味違うおいしさでした!
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イラスト:飛田冬子