- ハルメク365トップ
- 暮らし
- 生きるヒント
- 気力の低下で何をしても楽しくない…というお悩み
老い、家族との関係、お金の悩みなど…シニア世代の心にたまったモヤモヤに、人生経験豊かな医師、僧侶、生活研究家の3人がアドバイス!今回は、退職後に始めた趣味がどれも長続きしない70代女性と、ストレスで帯状疱疹まで出た60代女性のお悩みです。
回答してくれるのは3人の識者
阿部絢子(あべ・あやこ)さん
生活研究家。1945(昭和20)年生まれ。共立薬科大学卒業。薬剤師の資格を持ち、メーカー勤務後、現在に至る。環境問題に深く関心を持ち、これからの低炭素暮らしの追求に努めている。『ひとり暮らしのシンプル家事』(海竜社刊)他、著書多数。
鎌田 實(かまた・みのる)さん
医師。1948(昭和23)年生まれ。諏訪中央病院名誉院長。東京医科歯科大学卒業後、諏訪中央病院へ赴任。地域包括ケアの先駆けをつくった。国際医療支援、全国被災地支援にも力を注ぐ。「60代からの鎌田式ズボラ筋トレ」(エクスナレッジ)が10万部越のベストセラー中。最新刊は「奇跡の鎌田式ウォーキング」(家の光協会)。体と心の健康づくりのため、全国講演中。『鎌田實の人生図書館』(マガジンハウス刊)他、著書多数。
玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)さん
看護師・僧侶。1964(昭和39)年生まれ。自宅で夫を“自然死”で看取ったことをきっかけに、出家。「一般社団法人大慈学苑」代表として、“親の介護と看取り”についての講座などを開催している。『前を向くために』(扶桑社刊)他、著書多数。
相談1:気力が低下して、何をやっても長続きしません
現役時代は、「仕事を退職したらやってみよう!」と思うことがいろいろありました。でも、いざそうなったら、気力が失せてしまったからか何をしても続きません。ジム、フラワーアレンジメント、英会話……なぜだか退屈です。(滋賀県、74歳)
生活研究家・阿部絢子さんの回答:数打てば当たる。もっとやっていい!
今回は、阿部が回答しましょう。なんでも「気力」のせいにしてしまってはダメ!そもそも75歳くらいになると、気力なんてそうそうありませんから(笑)。私もそう。みんなもそうだから、心配しないで大丈夫。それに、こんなにいろいろチャレンジしているのでしょう?「気力がない」というわけでもないですよ。
趣味が続かないのではなく、あなたの場合、次々に興味が広がっていっているんです。それがあなたの性格。
退職後に始まったことではなく、これまでもそうだったはずです。ジムでも、フラワーアレンジメントでも打ち込めなかったのなら、また新しい習い事を始めればいいだけのこと。フラワーアレンジメントの次は、生け花をやってみる、お茶に通ってみる……楽しそうでしょう?
ぐるぐると習い事を回していったら、いい人生を過ごすことができるはずです。
70代はまだまだ残りの人生が長いでしょう。退職して、たくさん時間を使えるのなら、新しいことをいくらでも始められます。飽きたら次!また次!そういう心でチャレンジしていってください。
「数打ちゃ当たる」じゃないけれど、「これは私にピッタリ」というものに、いつか出合えて、プロフェッショナルへの道が開ける……意外とそういうものですよ。
鎌田 實さんからのひと言
例えばジムに通って体を鍛えて、どうしたいの?それがイメージできれば張り合いが出てくるはず。私の場合は、80歳までスキーをしたい。
玉置妙憂さんからのひと言
やりたいことが続かないのは、人間の性(さが)。誰でもそういうものなんですよ。
相談2:気付かないうちに、コロナがストレスに…
先日、帯状疱疹が出ました。病院で診察してもらうと、コロナのストレスで免疫力が低下していると言われました。ストレスなんて、まったく感じていなかったのに。案外弱かった自分に、うろたえています。(東京都、64歳)
医師・鎌田 實さんの回答:今が踏ん張りどき
これは医師の私が答えましょう。免疫力の低下、つまり自律神経が乱れると、胃潰瘍、高血圧などさまざまな病気を引き起こします。免疫力を上げるには、朝のお日様に当たる、朝ごはんを食べる、腸を元気にすることの3つです。
今世界中でwithコロナの時代が長引き、「フレイル」という虚弱、認知機能の低下、コロナうつなども起きています。これらを防ぐには、まず体を動かしながら脳活をすること。
それに家に閉じこもらないで、気を付けながら人と交流することです。今のままの生活をしていると、数年後にコロナには打ち勝ったけど、介護保険のお世話に……ということも。これまで以上に、意識的にきちんとした生活をしていってくださいね。
心のモヤモヤが日々たまってしまう方のために、心理カウンセラーの下園壮太さんに、どんな悩みでも解決へ導く最初の対策を2つも教えてもらいました。
取材・文=井口桂介(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年1月号を再編集しています。
50代からの人生相談一覧を読む
- 住職の名取芳彦さんが回答する人間関係のお悩み
- FPの畠中雅子さんが回答するお金のお悩み
- 介護・暮らしのジャーナリスト太田差惠子さんが回答する介護のお悩み
- 生活研究家の阿部絢子さんが回答する片付けのお悩み
- 夫婦関係カウンセラーの岡野あつ子さんが回答する夫婦関係のお悩み
■人生相談スペシャル!もっと心をラクにして生きる■
- 気力の低下で何をしても楽しくない…というお悩み
- 夫が亡くなり生きがいがない…これからどうしたら?
- 自分が不幸だと思っている母親にイライラしてしまう…
- 息子夫婦のために早期退職…私の決断は間違っていた?
- どんな悩みも解決!対策2つを心理カウンセラーが解説
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
人生で1度は訪れたい場所
熊本・宮崎・鹿児島の3県には温泉、グルメ、絶景など、心もからだも癒やされる魅力が盛りだくさん!人生で1度は訪れたい名所がいっぱいです! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
スマホで医師に健康相談
24時間365日OK!30秒以内に医師・看護師・薬剤師などの医療チームがあなたの「健康相談」に応答してくれる♪ -
最高のワイナリーツアー♥
東京から2時間!家族・友だちと行きたい富士山を一望できる絶景ワイナリーでワインのテイスティングはいかが?お得なクーポンも! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
体験談:50代やって正解
銀行は断然「紙の通帳」派!そんな「デジタル嫌い」の私が 銀行アプリを使ってみたら想像よりもはるかに便利すぎて… -
年金生活…まさかの大出費
年金に頼った生活は、突然の出費によって耐えられなくなる恐れが。退職後も、老後資金を確保する3つの方法とは? -
認知症リスクに40%も差
最近、驚きの研究結果が…!「犬を飼っている人」は「飼っていない人」に比べて認知症リスクが… -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!