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- 髪、体づくり…草笛光子さんの素敵に年齢を重ねる秘訣
87歳の今も俳優として第一線で活躍する・草笛光子(くさぶえ・みつこ)さん。草笛さんのハツラツとした姿と言葉から、きれいに生きるヒントを学ぶ特集です。2018年3月のインタビューから、第5回は素敵に年齢を重ねる秘訣をお届けします。
80代になっても仕事の第一線で走り続ける
70代を前に染めることをやめたという美しい白髪に、毎日、日焼け止めを欠かさない白い肌。軽やかな身のこなしでインタビューの場所に現れた草笛光子さんの美しいこと! それでいて、開口一番「お待たせいたしました。この年になると、道路工事(メイク)が多いものですから」といたずらっぽく笑う、キュートなお茶目さがあります。
「2017年秋に、84歳になりました。この頃は、仕事のどこの現場へ行っても最高齢。若い役者さんからは、『おっ母』『おばば様』なんて呼ばれています。それで調子に乗って、偉そうにするわけにもいきませんし、頼れる年上の人がいなくなってきた怖さというか、責任感が重くのしかかってくることもありますね。
でも長く生きてしまったのはしょうがないですから、最高齢という席に、なるべく慣れようとしているところです」
70代、80代と年を重ねてなお、現役バリバリで仕事をしている草笛さん。舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」(2013年)では、80歳にして紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。NHK大河ドラマ「真田丸」(2016年)では真田家をまとめる「ばば様」の熱演が話題に。ライフワークといえる舞台「6週間のダンスレッスン」も再演されるなど、スケジュールがぎっしりっです。2018年4月には、映画「ばぁちゃんロード」で主役を演じました。
映画で草笛さんが演じたのは、脚をけがして、施設で暮らすキヨ。結婚を間近に控えた孫娘と二人でバージンロードを歩くため、懸命にリハビリに励む中で、閉ざした心が少しずつ変化していく物語です。老年の孤独、人に求められる喜び、そして世代を超えた家族の絆が、じんと胸に迫ってきます。
「私には孫がいませんが、私自身がおばあちゃん子でした。母は16歳で私を産んだので、『子どもが子どもを産んだようなもの』と、3人の祖父母が競って私を育ててくれたんです。老人に育てられた子は『三文安い』って言うでしょ。私は3人に甘やかされたから九文安い。だから今も、ぼんやりしてるのね」
「この先どう老いるか」悩んでもわからないことは考えない
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