玉置妙憂さんの心穏やかになる言葉と瞑想#6

「色即是空」の意味と1分間の瞑想で心穏やかに生きる

公開日:2020/08/24

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「ハルメク」の連載でおなじみ、看護師で僧侶の玉置妙憂さん。最終回は「色即是空(しきそくぜくう)」の言葉の意味からわかる、心穏やかに暮らすための知恵を教えていただきました。1分間の瞑想で自分の感情と向き合い、心の平安を保ちましょう。

色即是空

「玉置妙憂さんの心穏やかになる言葉と瞑想」を動画で

玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)さんに、仏教由来の四字熟語を毎週1語ずつ教わり、その後1分間の瞑想を行う「玉置妙憂さんの心穏やかになる言葉と瞑想」。最終回の第6回は「色即是空(しきそくぜくう)」の意味を教わります。マインドフルネスとして注目される瞑想のやり方、作法も教わりましょう。ぜひ動画でご覧ください。

 

第6回の言葉は「色即是空(しきそくぜくう)」。その教えとは?

今回、玉置さんが取り上げたのは「色即是空」という言葉。まずは、この言葉が登場する「般若心経」の一節を読み上げてくださいました。

 

『仏説摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 』

 


「今出てきましたね、色即是空(しきそくぜくう)、空即是色(くうそくぜしき)というふうに読まれています。この般若心経というのは、みなさま方もご存じの通り、非常に少ない字数で、この世の理(ことわり)すべてを語っているものだと言われています。

中でも、色即是空の四文字が持つ言葉の意味というのは、それは、それは深くて。そして、私もまだ修行中の身ですから、みなさま方にこういうものなんですよ、なんてお伝えできるほどではないんですね。ですから、このようなことではないか、という見解をみなさま方と一緒に共有するような形で、お伝えしたいと思います」と玉置さん。

玉置さんは、色即是空の「色」は、物のことだと言います。

「私が身に着けている”服”や”眼鏡”、さらには私たちそのものも「色」、物質なんです。色とはすなわち、これが空であると言っているわけなんですね。『空』、空間の空というような空っぽというような字面に見えるかもしれませんが、これは「空」と言いましても、「から」ではないんです。ぎっちり詰まった『空』なんです。少しモヤモヤとわかりづらいかもしれません」

物事には原因があり、縁があって成り立つものであるということを表す「因縁」という言葉も、色即是空に関係していると言う玉置さん。

「私たちの体そのものが成り立つまでに、タンパク質や窒素、二酸化炭素といった『因』が必要です。でも、それだけあったんじゃ人間になりません。『因』、つまり男と女が出会い、子どもをつくるというようなことも一つの縁ですよね。それが合わさって初めて一人の人間が立ち上がり、色を持っているというわけです。ところが、その因縁が薄くなっていく、ほどけてしまうと、この立ち上がった色も崩れてなくなります」

ここで人が亡くなるときのことを例に挙げる玉置さん。色即是空の考えからいうと、亡くなった人が火葬されて肉体が消えたとしても、この世から‟無”になったわけではないと説きます。

「元の粒のようなものに戻ったんですね。そして、ここにいっぱいいます。いつかまた、縁がつながりますと、再び人、もしかすると次はお花かもしれませんし、木かもしれませんけれども、また再びその色として、形を持ってくるというように考えるのです。だからこの色即是空というのは、今修行中で道半ばの私が考えますに、いろいろなものというのは巡り巡っていく中にある、それを教えてくれる言葉じゃないかな、というふうに理解をしています。みなさま方はどのようにお感じになるでしょうか」

 

瞑想のやり方とは?

いすに座っている方は、しっかりと足の裏が地面に着くようにしてください。椅子の背に寄りかからず浅く腰掛け、体を前後左右に振って、ご自分の真ん中の線を探します。骨盤の上に背骨が真っすぐ上に積み上がって、頭を一番上にポンと乗せるイメージ。手の先は上向きでも下向きでもOKです。静かに目を閉じ、呼吸は大きく、鼻から吸って、口から吐きます。吸うよりも吐く方が3倍は長くなるように、細く長く吐いていきます。

玉置妙憂さんの瞑想方法

 

今週の曼荼羅の意味は?

玉置さんが描いた曼荼羅(まんだら)をご紹介。今週は「悪霊退散(あくりょうたいさん)・鎮護国家(ちんごこっか)」と名付けられた曼荼羅だそう。みなさまの生活がきちんと守られますように、と願いが込められています。

玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)さんのプロフィール

東京都生まれ。看護師であり、僧侶。非営利一般社団法人「大慈学苑」創設者で代表を務める。夫の看取りをきっかけに、その死に様があまりに美しかったことから、開眼。高野山真言宗にて修行を積み、僧侶になる。現在、東京・小岩の榎本クリニックに勤務する傍ら、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。雑誌「ハルメク」で、コラム「コトノハメクリ」を好評連載中。著書に『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社刊)。

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玉置妙憂さん公式ホームページ:玉置妙憂「慈憂庵」
玉置妙憂さん公式YOUTUBEチャンネル:玉置妙憂チャンネル 

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ハルメクならではのオリジナルイベントを企画・運営している部署、文化事業課。スタッフが日々面白いイベント作りのために奔走しています。人気イベント「あなたと歌うコンサート」や「たてもの散歩」など、年に約200本のイベントを開催。皆さんと会ってお話できるのを楽しみにしています♪

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