看護師・僧侶の玉置妙憂さんに聞く負の感情の手放し方
2024.09.242024年02月09日
玉置妙憂さんの心穏やかになる言葉と瞑想#3
「自業自得」の意味から知る心穏やかに生きるコツ
現役の看護師であり、僧侶の玉置妙憂さん。命の現場に立ち会う玉置さんだからこそ感じる、心穏やかに暮らすヒントは何でしょうか? 今回は「自業自得」の意味と1分間瞑想を、動画で教わります。穏やかなお顔と声から、心に響くヒントが見つかるはず。
動画で学ぶ「玉置妙憂さんの心穏やかになる言葉と瞑想」
6週にわたり、玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)さんに仏教由来の四字熟語を毎週1語ずつ教わり、その後1分間の瞑想を行います。今日はその3回目。「自業自得」の本来の意味を知り、その後1分間の瞑想を行いましょう。ぜひ動画でご覧ください。
第3回の言葉は「自業自得」。その教えとは?
今日の言葉は「自業自得」。
「あれは、自業自得よね」などと悪いイメージのときに使うことが多いかもしれません。けれども、本来この言葉は良いときにも使う言葉なんです。
「善因善果(ぜんいんぜんか)」、「悪因悪果(あくいんあっか)」と言いまして、善い原因には、善い結果がついてくる。悪い原因には悪い結果がついてくる。そして、「自因自果(じいんじか)」。自分の行いに、自分の結果がついてくる。これが、自業自得の基になる考え方です。
「つまり、常々善い行いをしていれば、当然のことながら善い結果が私たちに手に入ります。常々ちょっといい加減なことをしていれば、悪い結果になってくる。そしてそれは、全部自分なんですね。
何となく人のせいにしたくなることってありますよね。あの人がああやったから、こうなってしまった、とか。それから、会社が〇〇だから、自分は今××なんだ、みたいな。どうもその原因というのを、外に持っていきがちです。自因自果と言い、全てにおいて、自分のやったことが自分に返ってきているということなんです。
だから、自業自得というのは先にも申しましたように、何も悪いことだけではない。良いことをしていれば、いい結果が返ってくる。ということなんですね」と玉置さん。
「日々、生活の中では、うまくいくこともあるし、うまくいかないこともある。どんなことにも、必ず自分のこれまで成してきたことに因がある。だから、この結果が出てるんだというふうに捉えるんですね。そうすると良いですよ、自分が行動を変えれば、自分が変われば、結果は必ず変わるんです。それは周りにどんな人がいても、どんな環境にいてもそうなんです。だから、自業自得というのはご自分さえしっかりやっていれば、必ず良い道が現れるよという言葉なんです」
1分瞑想のやり方とは?
いすに座っている方は、しっかりと足の裏が地面に着くようにしてください。椅子の背に寄りかからず浅く腰掛け、体を前後左右に振って、ご自分の真ん中の線を探します。骨盤の上に背骨が真っすぐ上に積み上がって、頭を一番上にポンと乗せるイメージ。手の先は上向きでも下向きでもOKです。静かに目を閉じ、呼吸は大きく、鼻から吸って、口から吐きます。吸うよりも吐く方が3倍は長くなるように、細く長く吐いていきます。
今週の曼荼羅の意味は?
玉置さんが描いた曼荼羅(まんだら)をご紹介。
今週は「宇宙の叡智」(うちゅうのえいち)です。真ん中にある梵字は普賢菩薩を表す梵字。普賢菩薩は、みなさまご存じの通り、知恵の神様です。「宇宙に満ちた知恵がここに表せていればと思います」と玉置さん。