読者モデルが挑戦!今の私に似合う服

手持ち服で簡単!体型カバー&キレイ色であか抜ける

公開日:2021.04.21

更新日:2024.03.17

監修者プロフィール:岡部久仁子さん

岡部久仁子さん

おかべ・くにこ ハルメク世代のおしゃれの悩みに詳しいスタイリスト。大人の女性が持つ本来の美しさを引き出すスタイリングに定評があり、女性誌をはじめニュースキャスター、女優、タレントなどのスタイリングを数多く手掛ける。著書『99%の人が知らない1%のおしゃれ術』(KADOKAWA刊)が発売中。

野暮ったくなる手持ち服…視覚効果で体型カバーできます!

読者モデルが挑戦!今の私に似合う服
左から、金谷さん、守川さん、岡部さん

■挑戦した人

金谷智子さん(身長164cm、写真左)

守川和子さん(身長158cm、写真中央)

体型に悩みがあり、着こなしのコツが知りたいと協力してくれたのは、読者の金谷智子さんと、守川和子さん。

手持ち服を着ると「無難に着たつもりが野暮ったい感じになってしまう」という金谷さん。

そんな金谷さんに「ふっくらさんは、首元を見せた方が素敵に見えますよ。コーディネートにキレイ色を取り入れると、グンとあか抜けるはず」と岡部さん。

「体型カバーに必要なのは特別な服ではありません。手持ちのニットやパンツでも、視覚効果で気になる部分を目立たせない着こなしはできます。コツを覚えれば、どんな体型の方も自分の装いに自信が持てるようになりますよ」

ここでは、首まわり・胸まわり・お腹まわり・お尻太ももまわりと、気になる部位別に体型カバーのコツを紹介します。

首まわりの体型カバー:似合う襟ぐりを選んで若々しく!

顔まわりの印象を左右するのは「襟ぐりの形」。ほっそりさんは狭いもの、ふっくらさんは広いものがおすすめです。さっそく、読者モデルの2人も試してみることに。

▼ほっそりさん:鎖骨を隠せる狭い襟ぐりがおすすめ

OKコーデ(ほっそりさん):首元が詰まった形で鎖骨を隠す
OKコーデ(ほっそりさん):首元が詰まった形で鎖骨を隠す
Before:鎖骨が目立って寂しい印象→After:ボートネックで鎖骨を隠して元気な雰囲気に。
Before:鎖骨が目立って寂しい印象→After:ボートネックで鎖骨を隠して元気な雰囲気に。

▼ふっくらさん:首を長く見せる広い襟ぐりがおすすめ

OKコーデ(ふっくらさん):肌を出して首を長く見せる
OKコーデ(ふっくらさん):UネックやVネックがおすすめ
Before:首の太さが強調される→After:首を長く見せることで小顔効果もアップ!
Before:首の太さが強調される→After:首を長く見せることで小顔効果もアップ!

胸まわりの体型カバー:トップスの前を開ければ目立たない

朝晩の冷え込みが残るこの時期、カーディガンを着る機会も多いと思いますが、前を閉じて着ると胸まわりが窮屈な印象になりがち。

NGコーデ:カーディガンの前を閉じると胸が強調されて窮屈な印象……
NGコーデ:カーディガンの前を閉じると胸が強調されて窮屈な印象……

そこで、ニットのカーディガンをラインを拾わない布帛(ふはく:縦糸と横糸を交互に織り込んで作る生地。ブロード・オックスフォードなど)のコートに変えると、胸の厚みが目立たなくなります。

さらに前を開けて着ることでIラインができ、すっきり。

OKコーデ:ニットのカーディガンを布帛のコートにして、すっきり
OKコーデ:ニットのカーディガンを布帛のコートにして、すっきり

立体感のあるデザインなら、さらに胸の存在をカバー。Vネックで顔まわりはすっきりと。羽織るもののデザインの立体感で胸の厚みをカモフラージュできます。

OKコーデ:立体感のあるデザインで胸まわりをカバー
OKコーデ:立体感のあるデザインで胸まわりをカバー

もし、Tシャツなどの薄手のトップスを1枚で着たいときは、ブラジャーとキャミソールが一つになったブラキャミにすると、下着の線が響かず、キレイに着こなせます。素材は肌に優しいものを選んで。

春はブラキャミがあると便利
春はブラキャミがあると便利

お腹まわりの体型カバー:体のラインを拾わない服を重ねる

Tシャツやスウェットなど薄手の生地は、ピタッと体に貼りついて、体型を強調してしまいがちです。

NGコーデ:着心地のよい柔らか素材はお腹のラインが丸見えに……

そんなときは、ハリのある布帛のコートやシャツを重ねれば、体の間に“つかず離れずのゆとり”が生まれ、気になるお腹まわりが気になりません。

OKコーデ:コートで体のラインを拾わない工夫を
OKコーデ:コートで体のラインを拾わない工夫を

長め丈を選べばさらに縦長ラインを強調でき、お尻や太もものラインも拾わないので、横や後ろから見てもすっきり度がアップします。

OKコーデ:程よいゆとりがあるおかげで横も後ろもすっきり
OKコーデ:程よいゆとりがあるおかげで横も後ろもすっきり

お尻・太ももまわりの体型カバー:肉感・骨感を拾わない服に

続いては、下半身の体型カバーです。お尻・太ももまわりの体型カバーも、上半身同様に、体のラインを拾わない服がキーワードです。

NGコーデ:短いトップスにぴったりパンツでは脚の形があらわに
NGコーデ:短いトップスにぴったりパンツでは脚の形があらわに

脚にフィットするパンツから、布をたっぷり使ったボリュームパンツに変えると一変。脚の太さも形もわからず、すらりと見えます。

OKコーデ:布をたっぷり使った服で肉感・骨感を拾わない
OKコーデ:布をたっぷり使った服で肉感・骨感を拾わない

腰からお尻、太ももまわりにタックやドレープがあるものを選べば、ラインが目立たず、体型カバーの効果がアップします。

体型カバーの次はキレイ色であか抜けるコツを学ぼう!

体型カバーのコツをつかんだら一歩前進。コーディネートにキレイ色を取り入れて“無難”を卒業しましょう。

「キレイ色は小物より洋服で色を取り入れるのがおすすめ。面積が大きい分、全体の印象を変える効果が高く、誰でもすぐにあか抜けられます」(岡部さん)

まずは、パンツやスカートでキレイ色を取り入れてみましょう。

キレイ色を取り入れるステップ1:パンツやスカートで

春はベージュやグレーなど、明るい色のパンツも増えますが、上下で似た色を選ぶと、地味に見えてしまいがち。

NGコーデ:一見おしゃれだけど、何だか普通
NGコーデ:一見おしゃれだけど、何だか普通……

トップスを変えずに、パンツの色を変えるだけで、こんなに印象が変わります。

OKコーデ:顔にも赤を取り入れパンツの色をなじませる
OKコーデ:顔にも赤を取り入れパンツの色をなじませる

メガネや口紅の色もパンツと同じ赤に揃えて、頭の先からつま先まで同じ色使いを繰り返すと、派手な色も全体になじみやすくなります。

面積が大きいパンツやスカートを華やかな色にすると、着こなしにリズムが生まれ、グンと若々しい印象に。トップスに比べて冒険しやすいので、好きな色・流行の色に気軽に挑戦してみてください。

読者モデルの2人がキレイ色パンツ・スカートに挑戦!

「キレイ色は普段あまり着ない」という読者モデルの2人も、岡部さんのアドバイスをもとに、あか抜けコーデにチャレンジしてみました。

▼守川さん:スカートでキレイ色にチャレンジ!

NGコーデ:無彩色だけでは華やかさが足りず、何だか寂しそう
NGコーデ:無彩色だけでは華やかさが足りず、何だか寂しそう
OKコーデ:スカートの色を変えると一気にあか抜け、表情も明るく!
OKコーデ:スカートの色を変えると一気にあか抜け、表情も明るく!

▼金谷さん:パンツでキレイ色にチャレンジ!

NGコーデ:安心の色合わせは、地味な印象
NGコーデ:安心の色合わせは、地味な印象
OKコーデ:パンツの色を変えるだけで全体が軽やかに!
OKコーデ:パンツの色を変えるだけで全体が軽やかに!

「手持ち服が地味だと感じる場合、さらにアクセントとしてアクセサリーやスカーフなど小物をプラスしてもOK。光を反射させるシルバーやゴールドの小物はくすんだ肌をきれいに見せる効果が。顔映りがよくなり、一層華やかになります。スカーフはキレイ色と同じ系統の柄ものを選ぶと、メリハリのある効果的なアクセントになります」(岡部さん)

キレイ色を取り入れるステップ2:トップスに&他は白で

パステルカラーのトップスを着るなら、くすみやシワが目立つ年齢肌をきれいに見せる白を合わせるのがおすすめ。キレイ色の明度も上がり、華やかさが増します。

NGコーデ:濃い色と合わせるとカーディガンの色が濁って見える
NGコーデ:濃い色と合わせるとカーディガンの色が濁って見える

胸元の白に加え、袖口からも白を少し見せると、全体の明るさがワントーンアップ。顔映りがさらによくなり、華やかに。

OKコーデ:袖から白をチラ見せ
OKコーデ:袖から白をチラ見せ

柄の小物を加えて変化をつけるなら、同じ系統の色が使われた柄を選ぶと、着こなしに統一感が出ます。

柄物を足すなら同じ系統の色使いを選ぶ
柄物を足すなら同じ系統の色使いを選ぶ

読者モデルの2人がキレイ色トップスに挑戦!

読者モデルの2人も、キレイ色トップスに挑戦しました。

守川さん:オレンジのカーディガン

ビビッドなオレンジは顔映え効果も抜群! ただし、インナーやボトムスの色には注意して。

NGコーデ:地味色に合わせたら、オレンジがどんより……
NGコーデ:地味色に合わせたら、オレンジがどんより……
OKコーデ:インナーの色も白にすると、華やかな印象に
OKコーデ:インナーの色も白にすると、華やかな印象に

「首元からインナーの白を見せると顔映りがぐんとよくなります。ボトムスが明るい色のときは、靴も明るい色にすると、あか抜けた印象に。色を揃えることで脚がすらりと見えます」(岡部さん)

靴も白にすることですっきり、軽やか
靴も白にすることですっきり、軽やか

金谷さん:コバルトブルーのスプリングコート

NGコーデ:黒と合わせると、何だかパッとしない
NGコーデ:黒と合わせると、何だかパッとしない
OKコーデ:白で明度を上げて、さらにスッキリ!
OKコーデ:白で明度を上げて、さらにスッキリ!

「カジュアルな着こなしのときは、足首が見える短め丈のパンツがおすすめ。若々しさがアップします。コートの襟ぐりから出したフードも白を選べば顔まわりが明るく見え、清潔感も倍増。洗練された印象に仕上げましょう」(岡部さん)

コートに重ねたフードも白にして上品カジュアルに
コートに重ねたフードも白にして上品カジュアルに

2人とも、記事冒頭で紹介した写真と見比べると、別人のように見違えたのがよくわかりますね。服の色と同様、表情もグンと明るくなった気がします。

薄着になる春は体型カバーが気になる季節。今回紹介した体型カバーのコツ&キレイ色を取り入れる方法をマスターして、手持ち服でおしゃれを楽しみましょう!

撮影=中西裕人 スタイリスト=岡部久仁子 ヘアメイク=坂口等 モデル=池上恵子 取材・文=大門恵子、井口桂介(ともにハルメク編集部)

※この記事は2020年4月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。

1枚で印象が変わる「ストール」の選び方・巻き方を【動画】で

いつもの服の印象を、さらりとひと巻きで変えてくれる「ストール」。50代からのおしゃれに使いやすいストールの選び方と、体型カバーにも役立つ巻き方を、岡部さんが動画でわかりやすく解説します。
>>さっそく動画をチェック♪

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