横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・9

手持ち服で太めの体型を素敵に見せる!おしゃれのコツ

公開日:2021/04/10

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ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、太めの体型を素敵に見せるコツです。読者の夛田精子(ただ・せいこ)さんと一緒に、太めをカッコよく見せるおしゃれのコツを知りましょう!

太めの体型を素敵に見せるおしゃれのコツ
横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・9

丸みのある体型こそ堂々と服を着こなせる

■挑戦した人

読者モデル:夛田精子さん (72歳)

読者モデル:夛田精子さん (72歳 )

全体的にボリューム感と丸みのある体型。「痩せたいとは思いませんが、できれば“見栄え”をよくしたいです」と夛田さん。

「若い頃は服のサイズが7号で、自分が太るなんて思ってもみませんでした」という読者の夛田さん。一男一女の子育てや仕事に追われ、あれよあれよと体重が20kg増。体全体のボリュームがアップし、いつからか下半身のラインが目立たないダボッとしたボトムや、紺や黒など引き締まって見えるような色を選ぶようになったと言います。

これに対して、「バストもウエストもヒップも豊かな夛田さんは、実は体重60kg、LLサイズの私と共通点がとてもあるんです」と横森さん。二人とも“丸みのある体型”で「コツさえ知れば、欧米人のように堂々と、かえって服をカッコよく着こなせるんですから」と話します。

「洋服の本場、欧米の女性たちが太っていてもおしゃれに見えるのは、自分の体型を前向きにとらえているからなんです。日本人は体型を隠すことに一生懸命になりがちで、後ろ向きです」と横森さん。全体のシルエットや色、柄のアクセントなどで“素敵!”というイメージを作れば、太めの体型もおしゃれに“見栄え”するとアドバイスします。

横森さんの指南で夛田さんがどう変身したか。さっそくご覧ください!

手持ちの服もちょっとのコツでここまで素敵に変わります

まずは、夛田さんの手持ち服をチェック。下半身を覆い隠すふんわりギャザーのロングスカート。スカートの面積分、体がズドンと大きく見えてしまい太った印象に……。

Before:何だか老けて見える?
Before:何だか老けて見える?

お気に入りのピンクのストールを巻いても、ぼんやりした色で何だかもっさり……。

NGコーデ:老け見え&もっさりした印象

シャツは外に出し段差をつけるとお腹やヒップをボリュームダウン! クロップド丈のパンツで下半身の面積が小さくなりグッとすっきり。さらに、一方を長く垂らした細長ストールで縦長ラインを強調します。

OKコーデ:縦ラインを強調して体型カバー
After:体がシュッと締まって見えます。

「【服の面積=体の面積】なのですね。覆って隠して安心してました(笑)」と夛田さん。

続いてのコーデは、特に考えずに着ている普通サイズのTシャツ。ダボッとしたパンツはラクそうではありますが、普通サイズの半袖Tシャツとの対比で、下半身が余計に大きく見えます。

NGコーデ:太めのパンツは太って見える
Before:全体的にパッとしない……

トップスをはっきりしたボーダーシャツに変えると、上半身がスッキリ、堂々として見えます。赤いロングネックレスで縦長ラインを強調。ゆったりしたサイズのトップス&ボトムも足首丈にして、スカッと白い靴で軽やかに!

OKコーデ:ネックレスで縦長ラインを強調
After:視覚効果で下半身がすっきり

体型が似た横森さんの服で大変身!体型カバーのコツは?

身長差は約10cmあるものの、全体に丸い体型がとても似ているという横森さんと夛田さん。そこで横森さんの服をそのまま着てもらったら、こんなに素敵に変身できました!

OKコーデ:色のメリハリでスタイルアップ
OKコーデ:色のメリハリでスタイルアップ

上はゆったり、下はすっきりのメリハリで一気にスタイルアップ!ビッグシャツは襟を抜き首元も手首も出してさっそうと。足元は白パンツで足首を見せ、細見え効果大!ビタミンカラーのスリッポンをアクセントに。

▼横森美奈子さんに学ぶ!体型カバーのポイント

横森美奈子さんのおしゃれのポイント
体型カバーのポイントはメリハリ!

「3Lくらいのゆったりサイズのシャツとのコントラストで下半身がすっきり。ハリのある素材感が体の丸みを消してシャープに見せます」(横森さん)

きれいな色や柄物は恐るるに足らず!素敵な印象が一番

顔映え効果のあるサーモンピンクのドルマンニットで晴れやかな印象に。柄の視覚効果で脚の太さが気になりません。足元は明るい色にすると、背も高くすっきり見えます。

OKコーデ:キレイ色で明るくスタイルアップ
OKコーデ:キレイ色で明るくスタイルアップ

▼横森美奈子さんに学ぶ!体型カバーのポイント

横森美奈子さんに学ぶ!体型カバーのポイント
体型カバーのポイントは抜け感!

「遠目で見て、向こうに抜ける感じがするのが、抜け感。抜け感のある大胆な柄は実はボリュームダウンして見えます」(横森さん)

これぞパリマダムの着こなし!体を包むコクーンシルエット

コサージュは鎖骨の位置につけ視線を上に。胸もお腹もお尻もカバーするコクーンシルエットは、大人の味方です。レギンスから足首を出してバランスよく見せましょう。

OKコーデ:コクーンシルエットで体型カバー

▼横森美奈子さんに学ぶ!体型カバーのポイント

コクーン(まゆ)型は体型カバーにおすすめ
コクーン型は体型カバーにおすすめ

「全体にゆとりはあっても裾すぼまりのコクーン(まゆ)型は、どんな体型の人でも、そのまま着るだけでキマるのでおすすめです」(横森さん)

体型カバーで大切なのは全体の印象とバランス

「道で誰かと会ったとき、相手のどこに目がいきますか? 例えば、この変身後の夛田さんをパッと見たら、「太っている」という印象よりも、きれいな色が似合っていることや、何だか素敵で「カッコいい!」という印象を持つのでは? 脚の太さだって気にならないはず。つまり大切なのは、全体の印象とバランス操作なんです。体型の細かいことは気にせず、全身で見るクセを付ければ、どんな体型だってどんどんおしゃれになれるんですから!」(横森さん)

夛田さん「もっと前向きにおしゃれにチャレンジしたい」

「若い頃は痩せていたので、太った自分をどこか受け入れられず、「なるべく大きなサイズは着たくない」と思っていました。でも今回、横森さんのアドバイスで3Lのシャツを着てみたら、見栄えも着心地もよくて、びっくりしました。

これからは自分の体型をちゃんと認めた上で、もっと前向きにおしゃれを楽しみたい! 明るい色や柄にも思い切ってチャレンジしたいです」(夛田さん)

構成=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=元木みゆき ヘアメイク=木村三喜

※この記事は雑誌「ハルメク」2020年5月号に掲載された内容を再編集しています。

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横森 美奈子

よこもり・みなこ 1949(昭和24)年生まれ。BIGIで「MELROSE」等のチーフデザイナーを歴任。2002年「smart pink」ブランドディレクター、13年にはショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」を開始。おしゃれに関する本も多数出版。

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