紫苑さんの「年金5万円でも不安なし」#2
「食費は月1万円あれば十分!」紫苑さんの節約レシピ
「食費は月1万円あれば十分!」紫苑さんの節約レシピ
更新日:2025年12月03日
公開日:2024年09月02日
紫苑さんのプロフィール
紫苑(しおん)さん
1951(昭和26)年生まれ。ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」が話題を呼ぶ。最新刊は『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(マガジンハウス刊)
たんぱく質重視の食事を月1万円で実現!
紫苑さんは最も大切と考える食費に1万円を充て、安くて栄養価の高い食材を選び、毎日3食欠かさず食べています。
「たんぱく質をしっかりとるようになってから体が変わりました。若い頃よりも筋肉がついて姿勢がよくなり、肌もふっくら。甘いおやつを食べたいと思わなくなりました。現在72歳ですが、先日測定した体内年齢は58歳。人生で今が一番元気」と笑います。
「節約を始めた頃は失敗ばかり。でも、食費を管理できるようになってからは家計を管理する自信がつき、暮らしのお金全体を自分でコントロールできるようになりました。この実感こそ、節約生活で得た収穫。不安はもうありません」
台所まわりの5つのヘルシー節約術
手軽で栄養のある食材でタンパク質をしっかりとる
この日の昼食は、サバのパン粉焼きとニンジンと青菜のボイル、きんぴら、みそ汁、ご飯。「タンパク質を意識的にとることが健康の近道。サバ、イワシ、鶏ムネ肉、豆腐、卵を中心にしっかり食べます」
1万円の食費は保存が決め手
根菜類が半端に余ったらきんぴらに。煮干しとナッツを乾煎りし、バルサミコ酢で味付けしたものを常備し、おやつにしています。
サバや鶏ムネ肉などの肉や魚は、塩こうじに漬け込んで保存。鶏ムネ肉はビニール袋に入れたまま湯煎し、塩味を効かせた鶏ハムに。
キノコ類は干すことで保存期間がぐんと延び、うま味と栄養価もアップ。「天気のいい日にベランダで、カラカラになるまで干します」
買い物は1個買いで必要な物だけを購入
買いたい物が決まっているときは、誘惑に負けず、目当ての物を「1個買い」。「1個買いに慣れると余計な物を買わないことが習慣化し、食費管理もぐんとラクに」
少し高価な調味料だけどバルサミコ酢は欠かせない
食材がシンプルな分、味付けは少し高価な調味料のバルサミコ酢を常備し、飽きない工夫を。クレジットカードのポイントなどを活用し、お得に入手しています。
小型冷蔵庫で食費も光熱費も削減
数十年ぶりに新調した冷蔵庫は150リットルのコンパクトタイプ。簡単に中を見渡せるので、使い忘れや二重買いの失敗が激減。省エネ効果が高く光熱費削減にもなります。
取材・文=大門恵子(ハルメク編集部)、撮影=林ひろし
※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年12月号を再編集しています。




