片付け上手さんに学ぶ「捨てコツ&仕組み」#8

寄付・譲渡…社会に役立つ手放し方2つのポイント

公開日:2021.12.22

更新日:2023.05.01

また使うかもしれないから……としまってある物も、いつか必ず始末しないといけません。それなら、社会に役立つように手放すのはいかがでしょう。その極意を、ライフオーガナイザーの下村志保美さんに聞きました。

下村志保美さんのプロフィール

下村志保美さんのプロフィール

しもむら・しほみ 
1968(昭和43)年生まれ。ライフオーガナイザー。整理収納をサポートするPRECIOUS DAYS代表。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

まずは「譲る」余裕があるなら「売る」を楽しむのも

まずは「譲る」余裕があるなら「売る」を楽しむのも

リユース事情に詳しい下村志保美さんは、「社会に役立つ手放し方は大きく分けて、『譲る』と『売る』の2つです。譲るには、『寄付』という選択肢も含まれます」と話します。

寄付は、「寄付された側は、その物を仕分けしたり、有効な使い道を見つけたり、手間暇かけて再利用できるようにします。人件費などがかかるので、インターネットでの受け付けに特化していることが多いです。送料が送り主負担だったり、利用料金がかかることがあるのも特徴です」。また、最近では、物を回収する団体が複数の寄付先を用意し、利用者が寄付先を選べる仕組みを作っていることが多いです。

「寄付で始めやすいのは洋服です。寄付先も多く、家が片付く達成感も得られやすい。また意外と処分に困るのは外国のコインですが、扱いやすいので、思い切ってここから始めるのもおすすめです。そして、ある程度片付き、余裕が出てきたら『売る』を楽しんでもいいですね」

役立つ手放し方2つのポイント!

役立つ手放し方2つのポイント!

ポイント1:キレイなうち、使えるうちに手放す

「役立つように手放したいとき、その物に寄付できるだけの価値はありますか?」と下村さん。もう使えないような物だったら、寄付先の人も扱いに困ります。処分の費用だってかかってしまいます。社会に役立てたいなら、ある程度キレイで使えるうちに、早めに手放しましょう。

ポイント2:自分に合ったサービスはインターネットで探す

インターネットで探すと、社会に貢献しながら手放せるサービスをたくさん見つけられます。探し方のポイントは3つあります。

(1)「皿」など手放したい品名と、「寄付」と検索窓に入力して検索する
(2)検索結果のサービスを見て、かかる手間や、送料・費用、どんなことに役立つかを比較する
(3)「サービス名」「クチコミ」で検索して利用者の評判をチェックする

インターネットを活用し、上手に手放しましょう! 次回は、安心して手放せるサービスをご紹介します。

取材・文=井口桂介(ハルメク編集部)※この記事は雑誌「ハルメク」2021年5月号を再編集しています。

■もっと知りたい■

■片付け上手さんに学ぶ「捨てコツ&仕組み」特集■

  1. 誰でもできる「捨てる決心」がつく3つのステップ
  2. 中山庸子さん5つの捨てコツ「損得で考えない」
  3. 捨て活プロ伝授!台所から始める無理なく捨てる仕組み
  4. 捨て活プロ伝授!冷蔵庫で実践「物を溜めないコツ」
  5. 一級建築士が教える!リバウンドを防ぐ収納術
  6. 60代ですべき片付けとは?【実家の片付け体験談も】
  7. 79歳で移住!物を1/3捨てて身も心も軽くなった
  8. 寄付・譲渡…社会に役立つ手放し方2つのポイント
  9. ハルメク厳選!死蔵品が社会に役立つ寄付先リスト5

雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事