- ハルメク365トップ
- 暮らし
- ラク家事
- 中山庸子さん5つの捨てコツ「損得で考えない」
片付け上手さんに、捨てるテクニックと心構えを学ぶ特集です。第2回は、イラストレーターの中山庸子さん。物を捨てるときの判断は「損得」ではなく「どれだけ好きか」という感性こそ大事にするべきと話します。実践しやすい捨てる5つのコツも教わりました。
中山庸子さんのプロフィール
なかやま・ようこ
1953(昭和28)年、群馬県生まれ。女子美術大学卒業後、美術教師を経て独立。自らの夢を叶えてきた経験をつづったエッセー『夢ノート』シリーズで支持を集める。『書き込み式 新 いいこと日記』(原書房刊)など著書多数。
物を「損得」で考えると捨てられなくなる
2019年、引っ越しに伴ってトラック2台分の物を手放した中山庸子さん。おかげで「物が少ないほど暮らしやすいと気付き、今では毎週ゴミの日の前に家中の不要な物をチェックする“捨てグセ”がつきました」と笑います。
「“高かったから”とか“まだ使えるから”と捨てられないのは、物を損得で考えているんだと思うんです。でも、どんなに高くてまだ使えても、結局好きな物しか使わないですよね。だから損得勘定ではなく、どれだけ好きか、を基準に。そうしたらラクに手放せるようになりました」
捨てないと決めた物は、とことん使うのも中山さん流。「使い切って罪悪感なく手放したいから」と、プラダのナイロントートをエコバッグにする思い切りのよさです。
「まだ手放せないのは、母から譲り受けた着物。自分の中で“好き!”と“そうでもない”が生まれるまで、もう少し温めようと思います」
中山さんの捨てるコツ1:好きかどうかを軸にする

「使うかどうか」ではなく「好きかどうか」を軸にすると、捨てる判断がつきやすくなります。引き出し1つ分あった腕時計も、ほとんど処分。「きっかけは、ブランド物の修理に10万円かかると言われたこと。若い頃に買ったけれど、修理代を出すほど好きではなくなっていたと気付きました」。逆に、ノーブランドでもチャーミングな愛用品は残しています。
中山さんの捨てるコツ2:収納を小さくする


収納を小さくすることで、「本当に必要な物」をあぶり出すことができます。「収納が広いと不要品が見逃されがちですが、“ここに収まるだけ”と決めると、本当に必要な物以外は手放すしかなくなります」。本や洋服も同じ方法で捨てられるそう。
中山さんの捨てるコツ3:「いい物」ほど使い切る

大切なものや高価な物は使わずにしまい込みがちです。しかし「『いい物』こそ普段の暮らしの中で使い切ることが、捨てるコツ」と中山さん。
母から譲り受けたアンティークの茶碗やヘレンドのティーセットは、リビングに飾りながら積極的に日常使いに。「使っていて割れたら、気持ちよく手放せます。しまい込まれたままより、使われて命をまっとうした方が、茶碗も幸せでは(笑)」
中山さんの捨てるコツ4:「手放す候補」を日頃から選別する


“手放そうかな”と感じた物があればその場で入れられるよう、各階に紙袋を設置。夫にも協力してもらっています。「洋服は、すぐに決心しにくいので “手放す”と“迷い中”の2つの紙袋を用意。“迷い中”から誰かにもらってもらえることも。何か月もそのままなら、諦めがつきます」
中山さんの捨てるコツ5:新しい物を買ったら代わりを捨てる
中山さんは新しい物を購入したときの高揚感を、そのまま捨てるエネルギーにするそう。買い物は、家に帰って買った物を収納し、その代わりを捨てるところまでが1セット。「ずっと手放せなかった物も、新しいお気に入りと比べたら“もういいかな”と感じて手放しやすくなります」。増えたら減らす、を常にすると、ムダ買いの抑止力にも。
取材・文=松尾肇子、原田浩二(ハルメク編集部)、撮影=林ひろし
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年5月号を再編集しています。
■もっと知りたい■
■片付け上手さんに学ぶ「捨てコツ&仕組み」特集■

雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
びっくりしたお鍋の具
寒くなってくると、お鍋が美味しいですよね。 でも、しょっちゅうお鍋にしてしまうと、マンネリ化してきてしまいます。 そこで、今まで食べたお鍋の中で、入っていてびっくりした具材を教えてください。 びっくりした、ベースのおつゆ(スープ)でも可です。 我が家の新定番になるかどうか? よろしくお願いします。 ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( ラク家事)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.11.02 -
豆苗
豆苗は一度刈り取っても、根の部分を水につけておくともう一度収穫できますよね。 更にもう一度、収穫を試みた方はいらっしゃいますか? 水に肥料を加えたら、再収穫の時のように再々収穫でも育つものなのでしょうか? また水につけるのではなく、土に植えたとしたらどのような感じになるのでしょうか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( ラク家事)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.10.11 -
足やスニーカーが臭い
雨の日でも晴れの日でも、足やスニーカーが臭いです。ハンドソープで洗ったり、酢を塗ったりしましたが、あまり効果無しでした。何か方法はないでしょうか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( ラク家事)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.08.18 -
洗濯物をたたまずにしまうテク
洗濯をして干すところまでは好きなんですが、どうも取り込んで「たたむ」のが苦手です。 なるべくたたむ作業を減らしたいのですが、何かいい方法は無いでしょうか。 ブラウスなどはあらかじめハンガーにかけて干して、そのまましまっています。 ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( ラク家事)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.06.20
-
ハルトモの腸活のお供は?
人生100年時代をアクティブに楽しむハルメク世代の3人。気になる腸内環境の改善に選んだ「心強い味方」とは? -
50代からの車選びはコレ
運転席や助手席のシートが回転し乗り降りしやすい車をご紹介。自宅にいながらオンライン見学ができ忙しいハルメク世代にお勧め! -
送るだけのシンプル供養
樹木葬や海洋葬など多彩な供養の中で、今注目なのが「送骨」。檀家じゃなくてもお墓がなくてもできる、新しい供養の形とは? -
50代の「帯状疱疹」体験
50歳以上で発症率が上がる「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」。ハルメク世代の体験談を、感染症の専門家がわかりやすく解説! -
贈り物に!ステキな祝い酒
人類最古のお酒をご存知ですか?記念日のお祝いにオススメな「縁起のいいお酒」とは… -
老け見え原因…セルフ診断
50代以降増える「まぶたのたるみ」…こんな症状があれば危険信号!眼瞼下垂の悪化を防ぐ正しいセルフケアは?