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キッチン排水溝掃除のコツ!ヌメリ悪臭対策のポイント

公開日:2021.07.16

更新日:2022.06.21

家事支援サービス「カジタク」のスタッフが、おうちの掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは「キッチン排水溝(排水口)掃除のコツ」です。夏に気になる、排水溝のヌメリ・悪臭対策をチェックしましょう。

キッチン排水溝のヌメリ・悪臭の原因は?

キッチン排水溝のヌメリ・悪臭の原因は?

キッチンの排水溝のヌメリや悪臭の原因は、大きく分けて以下の3つです。

  1. ゴミ受けに数日溜められて腐敗した食材ゴミ、繁殖したカビや雑菌
  2. トラップ回りに溜まった水に繁殖した雑菌
  3. 食器や調理道具を洗い流す際に付着した油汚れ

冬よりも夏の方が排水溝のヌメリや臭いが強く感じるのは、気温が高く、雑菌の繁殖するスピードが速いためと考えられます。ニオイが気になる夏場は、いつも以上にキッチンの排水溝掃除を心掛けましょう。

※この記事では主に、下水管につながる排水管を含めた部分を排水溝、シンクの排水溝の入り口部分(ゴミ受けまで)を排水口として記載します。

重曹&クエン酸で簡単!排水口の掃除方法をチェック

重曹&クエン酸で簡単!排水溝の掃除方法

そうは言っても「シンクの排水口=汚いのでやりたくない!」という人も多いよう。でも、排水口掃除を手を汚さず、簡単にできる方法があるんです!

用意するもの

  • 重曹
  • クエン酸(またはお酢)
  • お湯(40~60℃くらい、300mL)
  • 500mLの計量カップ(他の容器でもOK)

排水口の掃除方法

  1. お湯300mLにクエン酸大さじ1を溶かして、クエン酸水を作っておきます。
  2. 排水口のゴミ受けのゴミを取り除きます。
  3. ゴミ受けを一度持ち上げて一帯に重曹をまぶしかけ、ゴミ受けをセットして、またその上から重曹を振りかけます。
  4. 重曹をまいた上にクエン酸水を回しかけます。発泡してシュワシュワと音がします。(クエン酸水の代わりに酢を使ってもよいです)
  5. 5~30分ほど放置します。
  6. 汚れが緩んでいるので、お湯か水ですすぎ流します。

ある程度ヌメリが固まってしまい、臭いも相当きつくなっている場合には、物理的にこすり洗いをすることになります。

その場合も、まずは洗剤を使わないで、水を流しながら排水溝のパーツをブラシでこすってみましょう。それだけでかなりのヌメリは落とせるはず。汚れが残っている場合は、食器用洗剤を追加して洗います。

食器用洗剤でも落とせない黒い汚れが残った場合は、カビだと考えられます。スプレー式のカビ用洗剤または塩素系洗剤を吹き付けて時間を置き、洗い流します。必ず換気をしながら、マスクと手袋の着用をお忘れなく。

キッチンの排水溝をキレイに保つ方法は?

排水溝のヌメリや臭いの原因となる雑菌が繁殖する三大要素は、栄養・温度・水分です。この3つの要素ごとに、雑菌の繁殖を抑え、排水溝をキレイに保つ方法を、それぞれご紹介します。

「栄養」対策:1日1回ゴミ受けを掃除する

1つ目は栄養、つまり雑菌にエサを与え続けないということです。やはり何日も生ごみを放置しておくと、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうことになります。

食事の後片付けの都度、排水口掃除ができれば最高ですが、そこまではできなくとも、1日1回はゴミ受けのゴミを取り除き、リセットできたらいいですね。

「温度」対策:熱湯消毒はNG!氷で冷やして繁殖を防ぐ

排水溝掃除:排水口を氷で冷やして繁殖を防ぐ

2つ目は、温度に関して。温度をコントロールすることにより、雑菌が繁殖するスピードを遅くすることが期待できます。
雑菌が増殖しやすい温度は20~50℃といわれています。

昔から熱湯消毒という方法があるように、高温のお湯で排水溝を洗い流したくなるかもしれませんが、それはやめておきましょう。排水管の塩化ビニル管は、耐熱温度が60℃といわれています。ですから、熱湯を流し込むのはNGなのです。

逆に、冷やすという方法があります。夕食の片付け後に排水溝のゴミを捨て掃除をしたら、氷をゴミ受けにドサッと置いておきます。当分は温度が下がりますので、雑菌繁殖のスピードを落とすことができます。

「水分」対策:キレイな水をこまめに流して排水溝掃除を

3つ目は、水分です。構造上、排水溝から水分をなくすのは難しいので、せめて使用後はキレイな水を流して、できるだけ溜まっている水をキレイな状態に保ちたいもの。

汚れを溜めてドロドロになってから掃除するよりも、毎日軽い汚れを落とす方が簡単です。食器洗いの延長で、排水口ブラシでササっと洗う習慣ができてしまえば、キツイ臭いやヌメリをほとんど経験せずに済みます。

なるべく排水溝掃除を楽にする方法は?100均グッズも活用

もしゴミ受けの掃除にストレスを感じていたら、浅いパンチングタイプのゴミ受けに買い替えるのがおすすめです。厚みや凹凸が少ないため、汚れが絡みにくく、洗う際の飛び散りも軽減されます。

特に排水溝カバーがゴムの菊割れ式だと、構造が複雑なので汚れが残りやすいです。ステンレス製のシンプルな構造のカバーに変えると掃除が楽になり、見た目もスッキリします。

最近は、一部の100円ショップ(セリア、ダイソーなど)でも排水溝のヌメリ対策グッズが買えるようになってきています。

深型のゴミ受けのお宅でも、浅いタイプのゴミ受けに変更することで、ゴミを長期間溜め込まないようになりますし、洗う面積が小さくなるので掃除も簡単になります。

排水口ネットを使う&汚れは専用ブラシでこまめに洗う

排水口ネット(排水口用の水切りネット)を使用する場合は、パンストタイプの目が細かいものを使用するのがおすすめです。ゴマのような細かい粒や少し粘性のあるものもキャッチして、排水溝に流れるのを防いでくれるので、排水溝のつまりも防げます。

排水口カバー・ゴミ受け・排水トラップは、一気にセットで洗ってしまいましょう。排水トラップの裏側も忘れずにブラシで洗っておきます。

専用のブラシを用意しておくのがおすすめ。スポンジだと、スポンジに付いたヌメリを洗うのが大変になります。スチールたわしなど硬いもので洗うのもNGです。部品に傷がつき、その傷の隙間に雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

排水溝にゴミや油を流さない!

また、ヌメリや悪臭になる油分を極力流さないことも大事です。

揚げ物をする場合は、たっぷりの油で揚げるのではなく、フライパンに1〜2cmの油で「揚げ焼き」するような形にして、都度油を処分するのがおすすめです。酸化した油を繰り返し使わないことは、健康にもつながります。

油を処分する際は、油が冷めてから、古いバスタオルや古着のフリース素材などを大きめに切ったもので、廃油を染み込ませるように拭き取って捨てます。油の量が多い場合は、油専用の凝固剤を使用して固めて捨てましょう。

フライパンに残った油分は、ウエスやキッチンペーパーなどでできるだけ取り除いてから洗います。

排水溝のつまり対策には市販のパイプクリーナーを

排水溝の流れが悪くなってきたら、早めにつまり対策をするのが大切です。

排水溝のつまり対策には、市販のパイプクリーナーがおすすめ。排水溝にパイプクリーナーを流し入れて、しばらく放置するだけでOK。ひどい排水溝のつまりは水漏れにつながる可能性もあるので、早めの対策を心掛けましょう。

キッチン掃除をまとめてプロに頼むという選択肢もアリ

「溜まった汚れを一度徹底的にリセットしたい!」という方は、プロに頼んでキッチン全体をきれいにしてもらうのもアリ。食事の支度と食器洗いだけでも大変なのに、台所は掃除するところがやたらと多いですからね……。

プロに頼めば、排水口だけでなく、ガスコンロやIHクッキングヒーターの掃除、シンクや蛇口の磨き上げまで、面倒な部分をまとめてキレイにできます。

キッチン掃除でお願いできること

家事や仕事で忙しいときは、ぜひチェックしてみてくださいね。

教えてくれたのは…家事支援サービスのプロ集団「カジタク」

家事の宅配「カジタク」

アクティア株式会社が提供する家事支援サービスのプロ集団「カジタク」。家事(掃除・料理)代行・整理収納・片付け・ハウスクリーニング・衣類クリーニングなど、プロならではの視点からお役立ち情報やアドバイスを発信する。

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