洗い方・干し方・掃除で綺麗に!

洗濯の基本:衣類をキレイに洗うポイントと洗濯機掃除

公開日:2020.06.26

更新日:2022.04.01

衣類をキレイに洗濯する方法から、洗剤の選び方、洗濯物の干し方、洗濯機の掃除方法まで、洗濯の基本情報をまとめて紹介します。「洗濯物につく黒い汚れが気になる」という人は、洗濯槽のカビが原因の可能性も。漂白剤の使い方もチェックしましょう。

キレイに洗濯するポイントは洗い方・干し方・洗濯機掃除

キレイに洗濯するための方法

「いまさら洗濯の方法なんて……」と思う人も、改めて洗濯の基本を見直してみると、意外と知らない情報があるもの。頻度の高い家事だけに、正しいやり方を覚えて、洗濯上手になりましょう。

衣類をキレイに洗濯するポイントは、以下の4つです。

ポイント1:洗濯頻度・洗濯物の洗い方

洗濯頻度や洗濯機に入れる衣類の量など、洗濯前の工夫や洗い方のちょっとした工夫で、洗濯物の仕上がりに差が出ます。

ポイント2:洗濯機の設定・洗濯コースの選び方

標準コース以外にも、さまざまな洗濯コースが用意されています。汚れ・衣類の種類に合わせて使い分けましょう。

ポイント3:早く乾く洗濯物の干し方

花粉シーズンや梅雨、雨の日など、部屋干しする機会は意外と多いもの。「アーチ干し」など、室内でも洗濯物を早く乾かすコツを紹介します。

ポイント4:洗濯機掃除のやり方

「洗濯物に黒い汚れが付く」という人は、洗濯槽のカビが原因かもしれません。衣類をキレイにするための洗濯なのに、洗濯槽が汚れていたら本末転倒です。漂白剤やクリーナーを使って洗濯機掃除をしましょう。

洗濯の基本がわかったところで、衣類をキレイに洗濯するコツを順番にチェックしていきましょう。

 

カビや汚れを防いでキレイに!洗濯頻度・洗濯物の洗い方

洗濯物は、洗濯前のちょっとした工夫で、よりキレイに清潔に洗うことができます。

洗濯物の扱い方1:洗わず放置はNG!適度な洗濯頻度で

「衣類はまとめて洗いたいので、洗濯は週1回」という人もいるようです。しかし、洗濯物を洗わず放置すると、汚れが落ちにくくなってしまいます。

また、衣類に付いた汗や水分、皮脂などにより、雑菌やカビが繁殖し、洗濯物のニオイの原因にもなります。

特に、ランドリーボックス(洗濯カゴ)を使わずに、洗濯機の中に洗濯物を直接入れるのは要注意! 洗濯機は湿気が溜まりやすく、洗濯物ばかりか、洗濯槽の裏側にもカビや雑菌が繁殖してしまいます。

洗濯物の種類によっておすすめの洗濯頻度は違いますが、直接肌に触れる下着・インナー、靴下など、汚れやすい日常着は1~3日に1回の洗濯が目安。パジャマ・枕カバー・シーツなどの寝具の洗濯は1~2週間に1回が目安です。

カビが繁殖しやすい梅雨や汗をかきやすい夏は、洗濯の頻度を増やすと、より清潔にキレイに洗濯物を保てます。

洗濯物の扱い方2:洗濯機に詰め込み過ぎない

一度にたくさん洗濯できる機種もありますが、だからといって、洗濯機に衣類を詰め込み過ぎるのはNGです。洗濯物が多過ぎると、洗濯機も本来の性能を発揮することができません。洗濯物の量は洗濯槽の7割程度にしておきましょう。

洗濯物の扱い方3:汚れの程度・色落ちしやすさで分ける

洗濯前に汚れのひどいものと、あまり汚れていないものを分けましょう。一緒に洗うと、汚れが移る可能性があります。また、色の濃いもの(色物)と、色の薄いもの(白い物)も分けて洗うと、色移りを防げます。

 

汚れをキレイに落とす!洗剤・漂白剤・柔軟剤の使い方

洗濯物をキレイにサッパリ仕上げるためには、洗剤選びも大切なポイントです。洗濯用洗剤はたくさんの種類があるので、どれを選べばいいのか迷いがち。そこで、洗剤の種類や漂白剤・柔軟剤の使い方を紹介します。

洗剤の種類と洗浄力

洗濯用洗剤には、主に以下の3つの種類があります。それぞれの洗剤の特徴と洗浄力・洗浄効果を知った上で、用途に合わせて洗剤を選びましょう。

液体洗剤:洗浄力〇

最近は洗濯用洗剤の主流となっている、液体洗剤。水に溶けやすく泡切れがいいものも多いので、洗濯の時短や節水に一役買ってくれます。粉末洗剤よりも洗浄力が弱いとされますが、一般家庭の洗濯物なら液体洗剤でも十分です。

粉末洗剤:洗浄力◎

優れた洗浄力が特徴の粉末洗剤。タンパク質汚れもしっかり落とせるので、食べこぼしや皮脂汚れが気になる衣類におすすめです。ただし、ドラム式の場合は使う水が少ないため、粉末洗剤が溶け残ることもあります。ぬるま湯に溶かして使用しましょう。

ジェルボール洗剤:洗浄力〇

1回分の洗濯用洗剤が1ボールになっているため、計量ナシで使用できるのがメリット。また、劣化した洗剤は洗浄力が落ちますが、フィルムで覆われたジェルボール洗剤なら劣化を防げます。洗浄力は液体洗剤と同じくらいです。

柔軟剤のメリット

柔軟剤のメリット・効果は、洗濯物の生乾き臭を軽減し、衣類をソフトに仕上げてくれること。シワになりやすいYシャツやタオルなどに柔軟剤を使えば、よりキレイに洗濯できます。

漂白剤の種類

漂白剤はパワーが強力なため、取り扱いに注意が必要な場合もありますが、普通に洗濯しても取れないシミや黄ばみなどの汚れを落としてくれる優れものです。

塩素系漂白剤

漂白剤の中で最も漂白力が高いのが塩素系漂白剤。頑固な汚れを落としてくれる反面、衣類が色落ちしてしまうこともあるため、使用するときは洗濯物を仕分けして、取扱説明書に従って安全に使用しましょう。

酸素系漂白剤

洗濯機で衣類を洗濯するときに一緒に使用できるのが酸素系漂白剤です。粉末タイプと液体タイプがありますが、粉末タイプの方が洗浄力が高いようです。液体タイプはシミや汚れに直接浸透できるので、用途に応じて選びましょう。

還元系漂白剤

サビなどの鉄分汚れや黄ばみの一部は、還元系漂白剤でキレイになる場合もあります。塩素系や酸素系の漂白剤では落ちない汚れを落としたい場合は、還元系漂白剤を試してみましょう。ただし、色落ちの可能性もあるため、注意してください。

 

洗濯機の設定・洗濯コースの選び方でさらにキレイに!

洗濯機の設定

洗濯機には、標準コース以外にもさまざまな洗濯コースがあります。生地や汚れ具合などに応じて、洗濯コースを選ぶことで、よりキレイに洗濯することができます。

洗濯機の設定1:コースによる違い

「洗濯コースの違いがわからない」という人のために、それぞれのコースの特徴をまとめて紹介します。

※コース名はメーカーによって違います。ここでは一般的な呼び方を採用しています。

標準コース

最も一般的な洗濯コースで、多くの場合、洗い1回、すすぎ2回になっています。おしゃれ着のようなデリケートなものや、大型衣類以外の日常的な洗濯物であれば、ほとんど標準コースでキレイに洗濯できます。

ドライコース(手洗いコース、ソフトコース)

おしゃれ着などのデリケートな衣類を洗濯するためのコースです。型崩れを防ぐために、多めの水、弱めの水流で洗い、脱水も軽く行います。手洗い表示やドライマークが付いた衣類におすすめの洗濯コースです。

スピードコース

標準コースよりも短時間で洗うコースです。すすぎの回数を1回にするなど、洗濯時間を短縮すると同時に、洗濯に使う水も節約できます。ただし、汚れを落とす工程が減るため、通常よりも洗浄力・泡切れがいい、すすぎ1回でOKの洗剤を使うようにしましょう。

大物洗いコース

タオルケットや毛布など、大物衣類を洗うときにおすすめのコースです。大きく、厚い生地のものをしっかり洗えるよう、強い水流で、長い時間をかけて洗います。

洗濯機の設定2:水温を上げる・お風呂の残り湯の再利用

洗濯に使う水の水温が低いと、洗剤が溶けづらく汚れが落ちにくいため、最近の洗濯機には、水温を上げたり、水を温水にして洗う機能が付いているものもあります。

衣服の汚れは皮脂汚れが多いため、お湯で洗うと黄ばみやニオイを防いで、キレイに洗濯することができます。ただし、衣類によっては洗えないもの(生地が傷んでしまうもの)がありますので、注意してください。

また、洗濯にお風呂の残り湯を使うことでも水温を上げることができます。ただし、風呂の残り湯は雑菌が繁殖している場合もあります。風呂水洗浄剤や塩素系漂白剤を使用する、すすぎは水道水で行うなど、工夫しましょう。

 

シワを防いでキレイ!早く乾く洗濯物の干し方のコツ

せっかくキレイに洗濯しても、干し方が悪ければ台無しに。シワを防いで、早く乾燥させることが大切です。また、生乾きの洗濯物はカビや雑菌が繁殖しやすい状態です。清潔に保つためにも、室内でも早く乾く干し方をチェックしましょう。

洗濯物の干し方1:アーチ状に干す(アーチ干し)

洗濯物を横一列に並べて干すと、どうしても真ん中あたりの衣類は乾きにくくなります。そこで、洗濯物はアーチ状、つまり両端に長いもの、真ん中に短いものを干すようにします。そうすると真ん中も風通しがよくなり、乾きやすくなります。

洗濯物の干し方2:扇風機で風を送る

洗濯物を早く乾かすコツは、温度を上げ、湿度を下げ、風通しをよくすること。室内に干すときは、サーキュレーターや扇風機で風を送るのがおすすめです。さらにズボンやスカートなどは、筒状に、風が通りやすいように干すと早く乾きます。

洗濯物の干し方3:シャツやタオルは干す前に振る

洗濯物、特にシャツは干す前に振るとシワが伸び、アイロン掛けの手間を減らすことができます。タオルも振ると、繊維がほぐれるため、乾くとふわふわになります。ぜひ干す前に5回以上、振るようにしてください。

 

洗濯機掃除でカビを防いで清潔・キレイをキープ!

ここまでキレイに洗濯するポイントを衣類・洗濯物に注目して見てきましたが、一番見逃しがちなポイントが、これから紹介する洗濯機の掃除です。

洗濯機を綺麗に掃除することは、洗濯物を清潔に洗うために必要不可欠! 掃除の方法をしっかりチェックしておきましょう。

洗濯機の掃除が必要な理由

洗濯機は、衣服についた汚れをはじめ、せっけんカスや水アカなどが付いています。また、洗濯機は水を使うため、洗濯の後にすぐにフタを閉めてしまうと、湿気が残りやすく、カビも発生しやすい環境になります。

洗濯機の汚れの原因とは

洗濯機の汚れの原因は、衣類についた汚れ、衣類から出る繊維くず、せっけんカス、水アカ、さらには室内のホコリなどです。こうした汚れと湿気が合わさって、カビも発生します。

特に洗濯槽の裏側は見ることができず、手も届きにくいので掃除が難しく、使用状況や環境によってはカビが発生しやすくなります。日頃の掃除で清潔な状態を保ち、定期的に漂白剤を使って掃除をするといいでしょう。

洗濯機の掃除方法

洗濯機の掃除は、洗濯機の中心部分である洗濯槽の掃除がポイントになります。洗濯槽の日頃の掃除方法と漂白剤を使った掃除、さらに洗濯槽以外の部分の掃除方法を紹介します。

方法1:洗濯槽の日頃の掃除

日頃の掃除は、スポンジと、拭き取り用のぞうきんを使います。洗剤は使いません。

まずスポンジに水を含ませて、洗濯槽の内側を洗います。力を入れ過ぎて、キズを付けないように注意してください。洗い終わったら、水で洗い流します。

湿気が残っているとカビが発生する原因になるため、最後にぞうきんでしっかり水気を拭き取ってください。フタはすぐに閉めずに、開けたままでしばらく洗濯槽内を乾燥させておきます。

糸くずフィルターや、排水口のゴミ取りネットにたまったゴミも、こまめに捨てるようにしましょう。

方法2:漂白剤などを使った掃除

洗濯槽は裏側にカビが発生しやすいため、塩素系漂白剤・酸素系漂白剤(オキシ)・重曹などを使って掃除しましょう。汚れがひどい場合は、洗濯機の槽洗浄コース(槽洗浄モード)を使用するのもおすすめです。

・塩素系漂白剤を使った掃除方法

漂白剤を洗濯機に入れ、洗濯機を標準コース(もしくは、洗浄コース)を1回動かします。

・酸素系漂白剤、重曹を使った掃除方法

洗濯機に入れた後、水(可能なら40度程度のお湯)を溜めて15分ほど洗濯機を回し、数時間放置します。その後、また15分ほど回します。このとき、洗濯槽の裏側に付いていた汚れやカビが浮いてくるので、アミなどですくい取ります。汚れやカビをすくい取ったら、脱水し、もう一度、水を入れて洗濯機を回します。

塩素系漂白剤の場合も、酸素系漂白剤や重曹の場合も、最後は乾いたぞうきんで水気を拭き取り、フタは閉めずに洗濯槽内をよく乾燥させます。 なお、漂白剤、特に塩素系漂白剤は取り扱いに注意してください。

以上、衣類をキレイに洗濯する4つのポイントでした。洗い方・干し方・洗濯機の掃除のコツをチェックして、見た目も衛生面でもキレイに洗濯物を洗いましょう。

 

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