その1～癒やしのタクシー

年末に実家の最寄り駅で大きな荷物を抱え、普段は利用しないタクシー乗り場に向かいました。

ちょうど全車出払った後らしく、1台も停車していません。こんな時期だし、5分待っても来なければ諦めて歩こうと思っていると、白地にピンクの桜がデザインされたタクシーが滑り込んできました。

運転席からはニッコリ笑顔の女性が。ラッキー！ このタクシーなら近距離でも気持ちよく乗せてもらえそう、と安心して乗り込むと、車内からフワっと薔薇の香り。

金髪ショートヘアの女性運転手さん、前職はなんとプロダクトデザイナーだったのだそうです。なるほど、と思えるこだわりはアクリルボードに貼られた透明な花柄のシールにも。

女性同士話が弾み、いろいろあって好きだった運転の道へ転身したこと、いずれは前職の経験を活かして車体の行灯や内装デザインの企画も担当したいことなど、と楽しそうに話してくれました。

今後母が利用する時のために、名刺も頂きました。最近は男女問わず親切な運転手さんが増えていますが、やっぱり女性の運転手さんだとホッとするのが本音です。

わずか5～6分の道中でしたが、なんだかとてもほっこり、うれしいひと時でした。

その2～昭和レトロな銀座線

もう一つ、東京メトロ銀座線に、昭和レトロな風情の特別車両があるのをご存知ですか？

私は通勤時に銀座線を利用していますが、結構な割合でこの車両に遭遇します。温かい木目調の壁面、真鍮色の手すりに涙のしずく型のつり革、深いグリーンのシート…などなど、とても温かみがあって落ち着く意匠が施されています。

「古い」のではなく、まさに「モダン」な印象で、通常の列車がとても無機質に思えるほどです。

東京メトロのリリース記事によるとこの車両、1927年の運行開始当初の車両デザインを再現したもの。地下鉄開業90周年を記念して2017年から運行を開始するも、銀座線40編成中、わずか2編成しか走っていないのだそうです。

つまり、5％の確率でしか遭遇しないレア車両！ それを知ってから、このレトロ車両に乗り合わせる度に「今日はツイてる♪」と気分が上がります。ちょっとした占いやおみくじ感覚です。

すべては気の持ちよう!?

他にも、交差点に着いた途端に青信号に変わった、たまたま入ったランチのお店がアタリだった、など、ちょっとラッキー♪ と感じる出来事は日々あるものです。もちろん、その逆もありますが……。

でも、「今日はツイてない」と思うより、「今日はちょっとラッキーだった」と思う方がずっと幸せでいられますよね。2023年もこんな「言霊(ことだま)」志向で、地道に小さな「吉」＝ラッキーを拾い上げ、ハッピーな一年にしていきたい。

……なんて、もちろん建前です(笑)。実際にはイライラしたり、落ち込んだりするのが常ですが、こうして文字にすることで、自分に言い聞かせることができます。

どうか今年も、今年こそ!? 心穏やかに楽しく元気に過ごせますように……。

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