毒ガスの島と桃太郎伝説とこんぴらさん
2024.03.012022年11月13日
混みあう京都。この秋おススメのワンデイトリップ
国宝三十三間堂で女神様に会い、そば茶寮で会席を
賑やかな京都が戻ってきました。人込みは苦手だから、メインエリアを外して三十三間堂へ。昼食は閑静な住宅街に佇むそば茶寮で。
混みあう定番観光スポットを外して、三十三間堂へ
京都にインバウンドが戻ってきました。
修学旅行の学生さんも、観光バスの団体客も押し寄せて、紅葉シーズンを前に、すでに大変な人出になっています。
こういう時は、定番観光スポットの嵯峨野や八坂神社・清水寺エリアを外すのが一番。
「三十三間堂」に行ってきました。
あれもこれも国宝!
柱と柱の間が三十三ある、横に長いお堂「三十三間堂」。
千手観音座像を中心に、左右に各五百体の十一面千手千眼観世音菩薩がびっしり立ち並んでいます。
すべて国宝です。
観音像の前列に置かれた毘沙門天などの二十八部衆像も国宝。
堂内の両端には、雷神と風神像。これも国宝。
そして、お堂も国宝です。
ここだけで、こんなにあるのだから、国宝ってたくさんあるのかと、調べてみたら、総数は1120件。
国宝って希少なのです。
イケメン観音様と「モナリザ」と風神雷神
千体の観音様は、それぞれ作者が違うため、容貌も雰囲気もさまざま。
身長は160cm前後で統一されているけれど、6頭身の仏像やモデル体型の仏様、明らかな美女もいればイケメンもいます。あの人は鼻筋がキレイとか、顔ちっちゃ~とか、心の中で呟きながら、探したのは、自分に似た仏様。
一説によると、いるんだそうです、自分に似た仏様が。
一体一体、顔を確かめたいけれど、前後10列に並んでいるから、後方の仏様の顔まで見えません。斜めから見たり、少し離れてつま先立ちをしてみたり。
二十八部衆像のひとつ「摩和羅女」。
モナリザと並ぶ女神の姿と紹介されていました。正面で見つめ合うと、無欲になれる、とも。質素ないでたちと、ちょっと怖いまなざし。向き合うと、欲まみれの心が見透かされそう。勇気を出して、正面に立つ。
風神像は、指示通りに「手すりのすぐそばに屈み、見上げるように」鑑賞。圧がすごい。これなら、悪神は間違いなく退散するだろう。
お堂は、端から端まで120m。長い!
1時間以上かけて拝観。
私の後ろを修学旅行生や、団体旅行客がスルスルと通り過ぎていきました。
もったいないなぁ。
雑誌やサイトで高評価の「そば茶寮 澤正」
お昼は、三十三間堂から徒歩15分の「そば茶寮 澤正」で。
もっとも信頼するグルメ雑誌『あまから手帖』に掲載されていて、もっとも信頼する旅行サイト『トリップアドバイザー』でも高評価。
母体は、「そばぼうろ」を考案した「そば菓子 処澤正」。
暖簾は、そばぼうろの形に染め抜かれています。
昭和初期に建てられたもので、伊勢神宮の式年遷宮の際にもらいうけた桐やヒノキが使われています。
前庭には、時期を少しずつずらして咲く梅や桃、桜。
子供のころ、この細道を行き来しましたんや、とご亭主。
あぁこれが京都弁。はんなり。よろしおすなぁ。
通されたお部屋は、お茶室。ステンドグラスがあしらわれた窓に、竹林と色づき始めた楓。
お酒は、コスモスの花酵母で造った純米酒。言われてみれば、遠くから花が香ってくるような。
お昼の会席「豊穣月のお献立」全7品を2時間半かけて
昼の会席「豊穣月のお献立」は、お出汁が効いた京料理、カナッペやチュイルなどの洋の味、そば粉をつかった独創的な一品など、八寸からクリームチーズを使った生菓子まで全7品。
器は、清水焼や有田焼、個性的な作家ものにアンティーク。
2時間半かけて味わい尽くしました。
これで、4200円(税別)。
心からおススメします!
京都ワンデイトリップのお土産は、もちろん、澤正のそばぼうろ!
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