1万5270円で、4日間乗り放題

「大人の休日倶楽部パス」で、お得に東北の旅!

公開日:2022.02.12

4日間乗り放題で1万5270円、JR東日本「大人の休日倶楽部パス」で、冬の東北へ。津軽半島のストーブ列車で昭和に思いをはせ、八甲田で豪雪の恐怖を体感。雪中行軍遭難資料館では、新田次郎「八甲田山死の彷徨」には描かれていない真実にため息。

「大人の休日倶楽部パス」で、お得に東北の旅!
東北新幹線「はやぶさ」も乗り放題。新青森到着!

50歳を過ぎたら大人の休日俱楽部へ!

大宮→新青森だけで1万6730円もするのに、4日間乗り放題で1万5270円! JR東日本「大人の休日倶楽部パス(東日本)」は、本当にお得です。

昨年(2021年)6月には、山形県・鶴岡~出羽三山~東根市のさくらんぼ、9月には、津軽半島竜飛崎~青森県・岩木山~秋田県・白神山地を旅してきました。今回は、津軽鉄道ストーブ列車からの青森県・八甲田(はっこうだ)。真冬こそベストシーズンの青森へ行ってきました。

冬の風物詩!津軽鉄道ストーブ列車であこがれの体験

冬の風物詩!津軽鉄道ストーブ列車であこがれの体験

これこれ! これがしたかった! ストーブで炙ったスルメを日本酒と。車内販売のイカは500円、日本酒は350円。乗客のほとんどが注文するから、あっという間においしい匂いが車内に充満!

津軽鉄道は、津軽五所川原駅と津軽中里駅を結ぶ全長20.7kmのローカル鉄道。戦後しばらくは、林業従事者やその家族を乗せて賑わっていたそうです。ダルマストーブに木枠窓、網棚のレトロなしつらえ、車窓には、津軽平野の地吹雪。

厳しい環境で働き、暮らしていた人に、スルメをかじりながら思いを寄せます。終点駅には、往時の賑わいを伝える写真や資料が展示されていました。森林鉄道に乗って花見に行く着物姿の奥様方や、お祭りの様子……。みんなどこに行ってしまったんだろう。

ホワイトアウトの先に、山岳リゾートホテルと湯治場

翌日はレンタカーで八甲田へ。

宿泊先から「スタックしている車も出ているので、早めに気を付けてお越しください」の連絡があり、覚悟はしていたものの。道路脇は雪の壁で真っ白、道路も真っ白、吹雪いているから前方も真っ白。どこ走ったらいいのか分からへん! もう限界! と思ったとき、ホテルが目の前に現れました。

ホワイトアウトの先に、山岳リゾートホテルと湯治場

今日のお泊りは、八甲田ホテル。日本で最大級のログハウスの山岳リゾートホテルで、本格的なフレンチでも知られています(八甲田ホテルへは、駅から無料送迎バスが利用できます)。

ディナーメニューには、「下北半島」「深浦」「オホーツク」など産地の名前が並びます。青森県は、海も広大な平野も山もあるから食材が豊富。地元のごちそうを味わえるのが、旅の一番の楽しみです。

もう一つの楽しみは温泉!

すぐ近くに「酸ヶ湯温泉」があり、ホテルからオンデマンドで送迎してもらえます。「千人風呂」に入ってきました。混浴です(女性専用の時間帯有り)。脱衣所は別なので、湯舟で立ち上がらなければ大丈夫。立ち上がってしまっても、湯気がもうもうと立ち込めているので、ぼんやりしか見えません。

いいお湯です。青森ヒバの湯舟が、肌になじみます。

「天は、我々を見放した」八甲田雪中行軍遭難事件から120年

翌朝も風が強く、八甲田ロープウェーは運休。「スノーモンスター」をあきらめて、「八甲田山雪中行軍遭難資料館」へ。

「八甲田山雪中行軍遭難事件」とは、今からちょうど120年前、ロシア対戦を警戒した陸軍の訓練で、210人の隊員のうち199人の犠牲者を出した惨劇です。歴史背景や権力構造、装備の不備を、映像や記録から知ることができます。

「天は、我々を見放した」の映画『八甲田山』はフィクションで、実際は、ちょっと違って、もっとむごい。

観覧料は破格の270円。資料館は行軍の道半ばにあります。ここまで辿りつければ民家もあっただろうに。当時、スキーがあれば、下ってこられたのに。

「天は、我々を見放した」八甲田雪中行軍遭難事件から120年

津軽半島が林業で栄えたこと、八甲田の悲劇の真相、そして青森には海と山の幸がいっぱいあること。学びの多い旅でした。

特別設定 Web限定「大人の休日パス 東日本スペシャル」の発売期間は、2022年3月11日(金)~4月16日(土)。ご利用期間は、2022年4月11日(月)~4月20日(水)です!

※「えきねっと」のみでの発売となります。指定席券売機、みどりの窓口、駅たびコンシェルジュでは購入できませんので、ご注意ください。

 

■もっと知りたい■
「ハルトモ倶楽部」読者ライターの記事はこちら

みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画