
50代から「英語の学び直し」♪
「英会話ができるようになりたい」と、50代から英語を学び直す方が増えています!スキマ時間で簡単に英語学習ができるおすすめの方法は?
公開日:2025年02月20日
四季を楽しむ!大人の湯めぐりグルメ紀行11
今月は青森県の弘前、大鰐温泉へ。弘前は古い洋館が立ち並ぶ、味わい深い街。雪がしんしんと降り積もるこの時期は、今だけの風景に出会えるかもしれません。そして青森といえば大間のまぐろ!温泉で温まった後は、まぐろ尽くしのディナーを満喫しました。
弘前の街を歩いていると、明治から大正の時代に建てられた、レトロな洋風建築をよく見かけます。建物を鑑賞しながら、ぶらぶら散歩するのも楽しい街。今回は「藤田記念庭園 洋館」へ行ってみました。
訪ねた日は大雪だったため、実際にはあまりぶらぶらとはいきませんでしたが、冬の青森ならではの風景を味わう貴重な機会となりました。まるで絵本の中に出て来そうな雰囲気の建物は、弘前出身の実業家・藤田謙一が大正10年に建てた家で、国の登録有形文化財です。
中は見学することができ、古い暖炉や天井のレリーフ、ステンドグラスの窓など、室内のディティールも味わい深いデザインで見応えがあります。部屋の一角は資料室として写真や遺品が展示されており、この建物の歴史を知ることができます。大広間とサンルームは「大正浪漫喫茶室」というカフェになっているので、ちょっとひと休みしてみましょう。
外は真っ白な雪景色。広大な庭園が、高さ13mの崖地を挟んで高台部と低地部で構成され、洋館のある高台部は、晴れた日には目の前に雄大な岩木山を眺めることができます。
メニューを見ると青森らしく、りんごを使ったメニューがたくさん。弘前産のりんご入りビーフカレー、そしてデザートにはアップルパイとアップルティーのセットをいただきました。
アップルパイは弘前市内のさまざまな洋菓子店で作られた数種類から、好きなものを選ぶことができます。1人で2~3個食べる人もいるそうです。お土産として持ち帰ることもできます。
もう一つ、印象的な建物を訪ねました。「弘前れんが倉庫美術館」は、明治・大正時代に建てられたレンガ造りの建物で、かつては日本酒やシードルの工場だったそうです。その後、2000年代、現代美術家の奈良美智氏の展覧会がこの場所で行われたことが大きなきっかけとなり、美術館への構想が動き出し、2020年に美術館としてオープン。建築家・田根剛氏が建物の改修を行ない、当時の面影を残しつつ、モダンな空気をまとっています。
建物を入ってすぐ、エントランスでお出迎えしてくれるのは、奈良美智氏の作品《A to Z Memorial Dog》。以前はレンガ倉庫の前の広場に佇み、長い間、街のシンボルとして弘前の人々に愛されてきました。
美術館では、2025年3月9日まで『弘前れんが倉庫美術館×タグチアートコレクション どうやってこの世界に生まれてきたの?』を開催。タグチアートコレクションは、日本を代表する現代アートコレクションとして、世界的に高い評価を受けており、映像、立体、絵画など、多様なジャンルのアーティストの作品が展示されています。思いがけない新しい発想に感性を刺激されたり、クスッと笑っちゃうようなユーモラスな雰囲気に和まされたり。見れば見るほど興味深い作品が盛りだくさんで、あっという間に時間が経っていました。
作品を鑑賞後はお隣に建つもう一つのれんが倉庫「cafe & shop BRICK」へ。カフェスペースの奥に見えるのは、なんとシードル醸造用のタンク。地元のりんごを使い、A-FACTORY 弘前吉野町シードル工房でシードルを造っています。ここでは青森の食材を使ったランチやデザート、シードルの飲み比べなどを楽しむことができます。
ショップでは、作品を展示しているアーティストのミュージアムグッズや、青森の工芸品、お菓子や食品などが並んでいます。もちろんシードルも購入できますので、お土産にどうぞ。
本日のお宿「界 津軽」へは、地元のローカル列車に乗って、のんびり車窓の旅を楽しみました。弘南鉄道大鰐線はりんご畑の中を走り抜け、青森らしいのどかな風景が広がって、車窓を眺めているだけでも楽しい列車です。
弘南鉄道は、季節に合わせたユニークなイベント列車を運行しており、現在は、界 津軽とのコラボ企画で「津軽七雪こぎん灯篭列車」が運行しています(2025年2月28日まで)。津軽の伝統工芸品である「こぎん刺し」(独特の美しい模様を施した刺し子の技法)をイメージして、七種の雪模様「こな雪」「つぶ雪」「わた雪」「みず雪」「かた雪」「ざらめ雪」「こほり雪」がデザインされたミニチュア灯篭を列車の中に200個設置!この七雪とは、津軽出身の文豪・太宰治が小説「津軽」の中で表現した雪の姿です。
期間中の土・日・祝日及び、弘前城雪燈籠まつり開催期間(2月7日~11日)の夜間は、このこぎん灯籠に明かりを灯して運行。また、中央弘前駅から電車が発車するまでの停車中にも、灯籠の明かりでライトアップを行う日があるそうです(点灯日は弘南鉄道のHPを確認)。
さて、宿に到着して、まず向かったのは温泉!大鰐温泉は約800年の古い歴史があります。津軽初代藩主の津軽為信が眼病にかかったとき、温泉で目を洗ったら病気が治ったという伝承があるそう。江戸時代に発行された「諸国温泉功能鑑」(温泉番付)では、行司という特別枠で紹介されており、昔から人気の高い優良な温泉だったことがうかがえます。
大浴場へ行ってみるとたくさんのりんごが浮かんでいました。甘くフレッシュなりんごの香りが漂って、いい匂いです。
青森といえばりんごの生産量日本一。しかし、少しでも傷が付くと出荷できず、廃棄になってしまうそう。そんなりんごを農家から引き取り、お風呂に活用しています。
まるでかまくらのようなアーチ型の屋根が付いた露天風呂は、雪のおかげで幻想的な風景に。
こぎん刺しの灯篭がいくつも水庭に浮かんでおり、小さなかまくらの中にも灯篭が入った「こぎんかまくら」をディスプレイ。雪景色をうっとり眺めながら、心も体も温まりました。
界 津軽では2月28日まで、かまくらの中で大間のまぐろ尽くしのアミューズとお酒を楽しめる「津軽七雪かまくらアペロ」も開催されています(1日1組限定)。
7つの雪に見立てたおつまみメニュー。ガラスの器は津軽びいどろ、お盆にした板皿は津軽金山焼(こぎん刺し模様付き!)、お箸は津軽塗で、すべて青森の伝統工芸品です。お酒は青森の酒蔵、駒泉の「吟醸マグロ」。まぐろ専用に造られた日本酒です。
夜は津軽の郷土芸能、三味線の生演奏会も。津軽三味線は弦を叩くように弾く、躍動感あるダイナミックな奏法が特徴的。元気の出る華やかな音色に目も耳も惹きつけられます。この日は津軽笛も加わって、さらに盛り上がりました。
生演奏の前には、プロの三味線奏者から直々に教わる、手業のひととき「津軽三味線の達人技に触れる体験」にも参加しました。津軽三味線の歴史や楽器の製法などを学び、実際に自分で三味線の演奏をさせてもらえます。いざやってみると難しいながらも、音がきれいに出ると感動!初心者にも分かりやすく丁寧に教えてくれるので、三味線への理解が深まり、楽器を演奏する楽しさを味わえます。
お待ちかねのディナーは「大間のまぐろづくし会席」。本州最北端の大間で水揚げされる天然の本まぐろは、最高級品として全国に知られています。特に水温が低くなる秋から冬にかけて、まぐろ漁の旬といわれます。
先付けに登場したのは「鮪と雲丹のあられ和え 黒にんにく風味」。中には長いもも入っており、青森の特産品が詰まった一品です。津軽びいどろの美しい器に盛られていました。
日本酒に合うに違いありませんが、青森のクラフトビールも飲んでみたかったので、Be Easy Brewingの青森エールをチョイス。
続いて「お造りと握り寿司」。中トロと赤身を食べ比べします。醤油は自ら刷毛で塗るスタイル。上質な素材の風味をシンプルに楽しみます。
台の物は「鮪のねぎま鍋」。お刺身でも十分おいしいのですが、あえて鍋に入れ、しゃぶしゃぶのようにして食べます。
鍋の出汁にもまぐろの削り節を使っているそうで、出汁が染み込むとなんとも奥深い味わいに。追いまぐろ節も用意されており、鍋に入れても、まぐろに乗せて食べてもOK。鍋の中には地元の特産品である大鰐温泉もやしも入っています。シャキシャキとした食感と香り高さが特徴。温泉の熱で栽培され、長さが30cmにもなる大変珍しいもやしです。
最後は土鍋ごはんに「漬け鮪」でした。
温泉玉子、山葵、とろろ、針海苔などが用意され、自分で好きなようにまぐろ丼を盛り付けます。先ほどの鍋の出汁をかけて食べてもおいしい。最初から最後まで、まぐろを存分に食べ尽くしました。
四季折々の津軽文化を楽しめる宿、界 津軽。客室「津軽こぎんの間」は、青森出身のkoginアーティスト・山端家昌氏プロデュースにより、青森の伝統工芸・こぎん刺しをアレンジした、モダンで心地よいインテリアです。建物は日本を代表する建築家の1人・坂倉準三創設の建築事務所が改装。こぎん模様の光と影が美しく映し出される客室棟廊下も必見です。「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。
取材協力:星野リゾート 文・写真:江澤香織 編集:鳥居史(Halmek up編集部)
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。「界 津軽」は、古くから湯治場として知られる津軽の奥座敷、大鰐温泉に佇む温泉旅館。青森ヒバを使用した湯舟でくつろぐ温泉や、津軽の伝統文化を堪能できる宿の宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。(有効期限:2025年6月1日~11月末日)
※宿泊券の発送は5月初旬になります。
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