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2023.06.242022年11月10日
復興中の熊本城天守閣へ
愛する熊本城
約3年ぶりにふるさと熊本へ帰り、地震から復興中の熊本城へ行って来ました。熊本地震から6年経ち、見学用通路が整備され、天守閣が一般に公開されました。今の熊本城の様子をお伝えします。
熊本地震で被害を受けた熊本城
母の七回忌の法要のため、私は3年ぶりにふるさと熊本へ帰省しました。コロナ禍で、なかなか帰ることができませんでしたが、感染者も徐々に減ってきたので、母の法事をきっかけに帰省することにしました。
懐かしい同級生たちとの再会も楽しみでしたが、私にはどうしても行きたい所がありました。それは熊本城です。
熊本城の天守閣は、明治10年(1877)、西南戦争の火災で焼失し、昭和35年(1960)に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されました。
それが、2016年の熊本地震で、甚大な被害を受けました。私はそれ以来、熊本のシンボルでもある熊本城の再建を見続けてきました。
震災直後の痛々しい姿から、このように鉄骨の足場や巨大なクレーン車に囲まれて復旧工事が始まりました。
震災から5年後の2021年6月、天守閣の復旧が完了し、一般に公開されました。
天守閣へ
私が帰省して熊本城へ行ったのは、2022年10月15日、まだ暑さの残る日でした。
城内に入ると、天守閣への特別見学通路が整備されていて、楽に天守閣の入り口まで行くことができました。
入ってみてすぐに目についたのは、鉄筋で作られた耐震構造です。3枚の鋼板の間に板状の「高減衰ゴム」を強力に接着した「耐震ダンパー」と呼ばれるものが採用され、大地震や長引く余震に強い構造になっているそうです。熊本地震の教訓が生かされていますね。
内部の展示は一新されていました。熊本城の歴史が順番に見られるようになっています。
- 1F…加藤清正の時代(1500年代末~1600年代半ば、新城の築城、町づくり)
- 2F…細川家の時代(江戸時代、拡大する城下の様子)
- 3F…近代(西南戦争、明治22年の震災、昭和の修理や再建の紹介)
- 4F…現代(熊本地震の被害と復興)
- 5F…通路
- 6F…展望フロア
ここからは、熊本市街を一望することができます。また、スマートフォンのアプリを使って、明治初期の古写真を現代の景色に重ねて見ることもできます。
熊本出身の私でも、知らないことがたくさんあり、熊本城の歴史について深く学ぶことができました。
途中には、いろいろなエピソードを盛り込んだビデオが上映されて、飽きることなく見学することができます。エレベーターの設備もあり、高齢者などへの配慮もありました。
全面復興への道のり
復興の第一段階として、天守閣は再建されました。でも、櫓などの修復はこれからです。これらは、重要文化財なので、解体して取り出した瓦や柱などを可能な限り使い、元通りにしなければいけません。
すべての修復工事が完了するのは、2037年の予定です。
私はそれまで何としても元気でいて、その雄姿を見届けたいものだと思っています。
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