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50代で離婚→大学入学→がん治療→終活婚→国家試験にW合格→卒業→大学に再入学→就職。還暦チャレンジャー あ・らかん です。最近意識してはじめたこと……今、私にできること……私たちの世代だからできることについてお伝えしたいと思います。
我が子のために 今、私にできることとは ?
1年ほど前のお話です。遠方に住む娘がどうしても出かけなくてはならない用があって、妊娠中でありながら、まだ足元のおぼつかない1歳半の娘をベビーカーに乗せ、公共交通機関を利用して外出したそうです。
その際、駅の通路でスロープもエレベーターもない場所があり、途方にくれながら、『仕方がない、片手に娘、もう一方の手でベビーカーを抱えて下りるしかないか』と、おもいきって階段を下りようとしました。
その時、後方から足音がして、振り向くと若い男性が走ってきたそうです。とっさに『怖いな、じゃまになってる?』と端に寄って立ち止まると、その男性が「持ちますよ」とベビーカーを持って一緒に階段を下りてくださったとのこと。
なんだか『スーパーマン』みたい。本当に助かって『世の中捨てたものじゃない』って思ったのと話してくれました。
私たちの世代だからできることとは?
それを聞いて私が意識したことがあります。それは、子ども連れのママを助ける行動をすすんですることです。
エレベーターの扉を開ける、扉を押さえておく、買い物カートを片付ける、荷物を持つ、ベビーカーの乗り降りを手伝うなど、今までも気をつけていた小さなことですが、より意識をして関わるようにしました。
子どもを育てている若い世代への支援は、私たち世代だからこそできること。我が子でなくとも、できる限りお節介なおばさんになって、声をかけるよう心がけています。また、スマートにさりげなく、押しつけにならないようにできる私でありたいと思っています。
ノブレス・オブリージュって何?
Wikipediaでは、「日本語にすると『位高ければ徳高きを要す』を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す」と説明されています。
私は、『私たち世代になったら、大人として、人柄のよい行いをしよう』という意味にとらえています。そして財産や権力、社会的地位が無くとも、親世代としての矜持(きょうじ)を持ちたいと考えています。
私にできることは、若い頃に比べ少なくなったと感じます。そんななかで、ポジティブに私たちの世代だからこそできることに目を向けて、積極的に行動に移していくことが大切ではないでしょうか。それが自己達成につながっていくことにも、意義があると感じています。
遠く離れた我が子へ、直接私の手が差し伸べてやれなくても、誰かのために私が手を差し伸べることが回り回って、娘に対する思いやりになっていけばいいなぁと祈りにも似た思いがあります。
私たち親世代のすべてのひとが、そんな気持ちで他者に手を差し伸べることで、子どもたちの未来が愛と希望があふれる温かい社会になることを願ってやみません。
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