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2度の手術とクルーズ感染者
初のコロナがクルーズ船で発生した頃。
施設から母が黄疸で手術が必要かもしれないと電話がかかってきました。
病院の付き添いはスタッフの仕事ではなく、オプション料金がかかります。
その頃の母はもう認知症が進んでいて、電話だと誰からなのかわからず混乱するし、面会も私の具合が悪くて行けませんでした。
病院に行くと、体力を考えて2回に分けて手術する説明を受け入院することに。
施設に母の着替えを取りに行き、久々に部屋に入ってびっくり。まるで嵐が去った後のように、服がぐちゃぐちゃに散乱していました。
スタッフが洗濯物をたたんで運んでくれても、母はそれを引き出しにしまう元気もなく、積みあがった洗濯物から引っ張りだすものだから、タワーが崩れ、悲惨な状況でした。
コロナ禍で面会中止ということもあり、そんなことにも気が付かなかった自分を責めました。
母が携帯の充電器が盗まれたというのを検証するため、部屋中を片付けましたが、つながれていた延長コードだけは引き出しの中に……。真相はわかりません。一応生活相談員には報告しておきましたが。
母の最期
2回の手術の度に病院へ行って洗濯をしたり、施設に着替えを取りに行ったりしながら、母の最期が近いことを感じていました。
毎晩「Xデー」に怯える日が続きました。今さらだけど、施設に預けたことは正しかったのだろうか?
ひとりで思い悩む夜が続きました。こんなこと、いつまで続くのだろう。
術後半年、もう年末になっていました。
ある日母が食欲がなく、起き上がれない状態だと連絡が入りました。コロナ禍で面会は中止でしたが、看取り契約をしていたので、ぜひお越しをと言われ夫と車で急ぎました。
途中、容体が悪化したと連絡が入り、母の耳元に携帯があるので話しかけてくれと言われ、ずっと考えていたことを伝え続けました。
母は長女として4人の兄弟姉妹の面倒を見て、家事もこなしてチーママのような役目で苦労してきたのに、自分の母(祖母)から労いもなかったと言ってたので、死に際に祖母になりかわり母を褒めてあげようと思っていたのです。
「○○ちゃん(←母が呼ばれていた名前)、ご苦労様だったね。よくがんばった、お疲れさま、ありがとう」と。
施設に着いた時はすでに息絶えていましたが、看護婦さんが「お母様、うなずいてらっしゃいましたよ」と言ってくれたので少し救われました。
医者の心遣い
施設担当の往診クリニックから、母の死後お線香が送られてきました。
今まで、父にも母にもどの施設からもお悔やみの言葉さえなかったのでびっくりしました。
そして、1年後、グリーフケアの集いをするのでよかったら参加しませんかとの手紙も。
コロナ禍が再発して行けませんでしたが、これぞアフターケア。こんな素敵な医師がいたとは、お心遣いに感謝します。
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