老いた髪を隠す帽子からトレンド帽子にアップデート
2021.10.302022年01月02日
流行を問わず、孫の代まで着られる上質な服とは?
30年以上ヘビロテしている服に共通した4つの特徴
毎年の断捨離を逃れ、クローゼットに常駐している服には何か優れた特徴があるはず! 20代後半から30~40年も愛用しているお気に入りの秋冬服を現代感覚でコーデして、孫の代まで長持ちさせるコツをお見せします。
何十年も現代感覚のままで着られる服とは?
子どもの頃から憧れ続けたファッションの世界。我が家のウォーキング・クローゼットには、何十年も大切にしている服を吊るしたコーナーがあります。見栄っ張りだった20代後半から30代にかけて購入した海外ブランドで、仕事のギャラの大半をファッションにつぎ込んでいた若かりし日の名残りです。
その中から今日は秋冬物。毎年必ず袖を通して、一生使おうと決めているアイテムをお見せしますね。
ブランド名などの詳細は後で書きますが、どれも共通しているのは以下の4点です。
- シンプルで極上な素材を使っていること
- ボタンやファスナーなどを使用していないこと
- 体型が変化しても着られるフリーサイズであること
- デザインに無駄がなく、オリジナリティがあること
縫い付けられたタグを見れば、老舗の高級ブランドもあり、一世を風靡(ふうび)したデザイナー名もありですが、当時の一過的な流行とは一線を画したデザインばかりです。「終わった服」なんて言われずに、現代感覚で着られる魔法を持っています。
古い服の魅力を引き出すコーデのサブアイテムは?
コーデの前に、ひとつ注意点です。いくら物持ちが良いとはいっても、シニアが上から下まで何十年前の服を着れば、もっと老け見えする可能性があります。ベーシックコーデがしやすいサブアイテムとして、私は白のカットソー(ニットソー)とデニムパンツ(ストレートジーンズ)を新品状態で常備。着古した年齢感が出ないよう、今っぽい形をアップデートしながら若々しさを保っています。
30年越えの貴重なメインアイテムたち
ダナキャランのタイトスカート
高級ブランドに憧れた20代後半、憧れの人とクリスマスディナーに行くために買ったのが、ダナキャランのタイトスカートです。値札を見間違え、クレジットカードを差し出した後で金額が一ケタ多いのに気付きましたが、歯を食いしばってサインしました。
ダークネイビーが美しいウール100%のミディー丈。ウエストはゴムで、ファスナーは無し。前立てをフロント部にポッコリと差し込んで着る、体型カバーのデザインにアイデアがあります。これなら食べ過ぎてお腹が出ても大丈夫です。
アライアのセットアップニット
ボディコンが流行した80年代に、一大ブームを巻き起こしたデザイナーがアズティン・アライアです。きっちりした編み目のセットアップニットは、トップスがルーズフィット、スカートがタイトなシルエット。
昔は膝上のミニで履いていましたが、強力なストレッチ素材のおかげで、スカートを腰まで下ろして長めに履くことが可能なのです。乗馬ブーツとコーデすれば、すっかり令和の流行にマッチします。
ラルフローレンのビッグストール
30代のとき、ノースリーブのパーティードレスに羽織る黒いストールが欲しくて、ラルフローレンで見つけました。実はこれも一ケタ間違えたブラックレーベルのアイテム。上質なメリノウール100%が、これほど軽くて暖かいのを初めて知った逸品です。
膝下までの長いレングスのおかげで、肩からそのまま垂らしたり、胸の前でクロスしたり、着こなし方は多様です。横から見るとドレープが綺麗に重なっています。
エルメスのトッパーコート
パーソナルカラーが冬の私には似合わないカラーと知りつつも、アイデア満載なデザインに惚れて、かなり昔に購入しました。中に着るもので配色を調整すれば何とかなります。縫いつけられたストールは両肩に回してもいいし、前身頃のループに通すことも出来ます。裏地無しの圧縮ウール100%ですが、北風が吹く真冬でも暖かいコートです。
下の画像、左側はダナキャランのタイトスカート、右側はアライアのセットアップニットとコーデしました。付属のストール使いで、違うコートに見えるところが気に入っています。
そしてコート下に、ラルフローレンのビッグストールを入れたコーデ。ゴールドのアクセサリーと、真新しい白のニットソー、ハリのあるブルージーンズを組み合わせることで、新旧の重ね着が成功しました。
年季が入ったエルメスのコートは「くたびれ」感が出てきましたが、冬が終わったらファインクリーニングに出せば大丈夫。ウールがふっくらと復活するクリーニング技術のおかげで、孫の代まで着られる服でいられるかもしれません。
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