野暮ったく見えないプリントパンツの形と柄は?
2022.07.172021年12月19日
細見えが老け見えに!?シニアのボトムス選びの注意点
まっすぐなレッグラインに見えるパンツのデザイン3種
年を取るほどスリムなパンツが似合わなくなる原因は、筋力が低下して膝の上に現れる「たるみ」や「シワ」。ボコボコしてきた脚の老化をカバーして、レッグラインをまっすぐに見せてくれるパンツの選び方をお見せします。
スリムなパンツが似合わなくなる理由
シニア世代のみなさん、ボディパーツの中でいちばん得意な部分はどこですか? それがレッグラインと思うなら、ファッション的には要注意です。
スリムなパンツを履くと、年齢が現れるのは膝。ハリが低下した太ももの筋肉が下がってきて、肉を支えきれなくなった膝の上に「たるみ」や「シワ」が生じます。脚の老化は前から見て分からなくても、横から見るとすぐバレます。
私が見習いたい人。80歳を過ぎた大先輩の某女優さんは、膝丈スカートが似合うレッグラインに惚れ惚れします。トレーナーが付いた毎日のエクササイズを欠かさず、タンゴもワルツも華麗に踊りこなし、筋肉が張らない程度の理想的な肉が付いているんです。
そんな美脚の持ち主でも、履いたのを見たことがないのはスキニーなボトムス。パンツスタイルのときはストンと落ちて、幅が広めなタイプを履いています。
私は膝の上にたるみがあるし、O脚は若い頃から治りません。それでも「脚が細い~!」と言われたくて、最近までスキニーパンツを履き続けていました。ところがサイズは合っていても、布に変な余りができてフィット感がなくなり、これこそ足の筋力の低下なんだと気づいたのです。
鏡で正面から見た感じよりも、横を向いて写真に撮ると膝がボコボコなのが分かります。しかもオーバーサイズのトップスを着ると、逆三角形になって貧相な足が目立つんです。
シニアにおすすめなラインのパンツ3種
どうすればレッグラインに品のあるスポーティーさを醸し出せるか、シニアにおすすめしたいパンツのシルエットをお見せしましょう。
3パターンともトップスは同一条件にして、白のクルーネックニットをウエストから出して着ています。シューズもスニーカーにしました。先ほどのピンクのスキニーパンツの画像と比較してみてください。
テーパードパンツ
太ももから膝下までにゆとりがあり、足首に向かって細くなるシルエットはシニア向き。ニットの裾で隠れていますが、ウエスト部分がドローストリング(紐結び)のタイプなので、お腹ポッコリも隠せる裏技があります。
ワイドパンツ
太ももから裾までたっぷり広がっているシルエットは、レッグラインを完全に隠してくれます。足が短く見える、太って見えるなどと敬遠されがちですが、ネックから足首までが直線的なIラインになるので、分断された感じが軽減されます。ハイウエストタイプなら、股下が長く見えるメリットも。
プリーツパンツ
全体に細いパーマネントプリーツ加工がされたドローストリングパンツは、楽ちんなのにエレガントなのが特徴。裾をハサミでカットオフできるタイプを選べば、裾上げの手間が要りません。
番外編:デニムパンツのシルエットを比較
次はユニクロ(UNIQLO)のデニムパンツです。売り場に行くと、細身のパンツを選ぶ若い女性たちを真似したくなりますが、いくらストレッチが効いていても、パツパツのスキニーデニムは私の年齢だとイタいのです。ジーンズでもワイドタイプのほうが、膝が出なくて足がまっすぐに見えます。
歩くときは大股でスピードアップしたい私は、スカートやワンピースよりもパンツスタイルでいることが大半です。
ローライズの流行が廃れて、今はハイライズのパンツが主流ですが、うれしいのはウエストにゴムが入っているタイプが増えたこと。きついベルト芯のせいで、たくさん食べると胃が痛くなっていた昔と比べたら、パンツのデザインは健康的になったのでしょうね。
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