コンサートのアンコール演奏を楽しむ

実はリハ済み?拍手次第?アンコール演奏アレコレ♪

公開日:2021.12.29

最近コロナ感染が落ち着いているのでコンサートによく出かけている、クラシック音楽好き伊東ちゃいこです。プログラム曲が終わり感謝の意を込め拍手しているさなか、思いがけずアンコール曲が演奏されるとその日のコンサートはさらに感慨深いモノになります。

New Year Concert

お正月は『ウィーンフィルのNew Year Concert』をテレビ視聴するのが常です。プログラム曲も素晴らしいのですがそれ以上に楽しみなのが、毎年お約束の『美しく青きドナウ』と『ラデツキー行進曲』のアンコール曲。 

華やかで心弾むその2曲を聴きながら、今年も良い一年でありますように、そして今年もたくさん素敵な音と出会えますようにと願うのです。

New Year Concert

アンコール演奏

日本のオーケストラ(以下、オケと略)も、プログラム曲終了後に聴衆の拍手喝采に応えアンコール演奏をしてくれることがあります。その日のメイン曲と関連する曲や3~6分程度の名曲が多く、時には、直近に亡くなられた音楽関係者への追悼のための演奏もあります。

演奏会によっては元々アンコール演奏をする予定で、事前に指揮者とオケが打ち合わせをしていることがあります。だから拍手の最中に突然指揮者がタクトを振りだしても楽団員が完璧に演奏できるのです。

また、「定期演奏会ではアンコールは無し」というオケが多いのですが、まれに、鳴り止まぬ拍手に指揮者が返礼として、その日のメイン曲のクライマックス部分を再演奏してくれることもあります。オケはヘトヘトでしょうが聴衆としては大歓迎です(興ざめするという方もいらっしゃるようですが)。

アンコール演奏

『ダニー・ボーイ』

指揮者によっては定番のアンコール曲というのがあります。"炎のマエストロ"小林研一郎さんなら、それは『ダニー・ボーイ』。幸運にも私は何度も聴く機会を得ていますが、その哀愁漂うメロディーが流れるとたちまち胸が熱くなります。

「母親が遠く離れた息子を想う歌」という解釈もありますのでなおさら……。

ダニー・ボーイ』約3分 ※『らららクラブ』より

『ダニー・ボーイ』
『ダニー・ボーイ』はもともとはアイルランドの民謡でした

珠玉の名曲に出会える

日本フィルハーモニー交響楽団は、シベリウスの『アンダンテ・フェスティーボ』をよく演奏します。数年前のアンコールで初めてこの曲を耳にし感情を激しく揺さぶられた私は、以来すっかりとりこに。運命の曲(?)や名曲と出会えるのもアンコールの魅力といえるでしょう。

先日同オケはオペラの名曲『カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲』(マスカーニ作曲)をアンコール演奏。おかげでその日は余韻に浸りながら幸せ気分で過ごせました。

どちらも心に染み入る美しい旋律の名曲で、演奏時間も3~6分程度です。機会がありましたらぜひお聴きくださいませ。

アンダンテ・フェスティーボ』約5分半 ※『クラシックちょい聴き』より

カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲』約3分 ※『クラシックちょい聴き』より

珠玉の名曲に出会える

『第九』の後のアンコール曲

日本の年末といえば、Beethovenの『第九』。12月中旬から日本各地で盛んに公演が行なわれます。

東京交響楽団が例年『第九』公演のラストにアンコール演奏するのは、『蛍の光』。その演奏が始まると、照明が徐々に落ちていき、先ほどまで『第九』を歌っていた合唱団もペンライトを揺らしながらハミングを始めます。会場全体が『第九』のときとはまた別の面持ちになって心静かに聴き入ります。

この演出のことはもうわかっているのに毎回私は感動してうるうる(涙)。演奏中、今年一年のことが走馬灯のようによみがえり、いろいろあったけれど今年もこうして第九公演に足を運べたことに感謝の気持ちが生じてきます。

私にとっては一年の締めくくりになる、なくてはならないアンコール演奏です。  

『第九』の後のアンコール曲
新しい年もまた、素敵なアンコール曲と出会えますように!

 

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伊東

子育て終了後の40代後半から会社勤めを再開。趣味は海外旅行、クラシック音楽。50代でクイズ番組に出たことでクイズにも目覚め、最近はオンラインにて仲間とクイズを堪能しています。ハルトモ倶楽部を通じて、クイズなどの楽しさを広めていけたらと思います。

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