足がつらなくなる!バナナは魔法の食べ物だった!
2022.10.062021年10月14日
お箏をモチーフにした銘菓をご紹介します
おいしいお菓子をいただくと、心も会話も弾みます
長かった緊急事態宣言がようやく解除となり、私のお箏教室でも稽古を再開してくださる方が少しずつ増えてきました。先日は久しぶりにお見えになった生徒さんが、お箏をかたどった銘菓をお土産に持ってきてくださいました。
福島県いわき市の「六段最中」
緊急事態宣言がようやく解除となって、不要不急の外出を避けるために稽古を休まれていた生徒さんたちが、少しずつ教室に戻ってきてくれています。
先日お越しになった生徒さんはほぼ1年ぶりの再開となり、「久しぶりなので…」とわざわざお菓子を差し入れに持ってきてくださいました。
それが、こちら。お箏をかたどった福島県いわき市の銘菓「六段最中」です。
こちらのお菓子は“近代筝曲の祖”とよばれる八橋検校(やつはしけんぎょう)の名曲「六段」にちなんで作られた最中(もなか)で、見ておわかりの通り、表面にお箏がデザインされています。
中は茶色い方には小倉あん、白い方には白手亡(しろてぼう)あんが包まれていて、どちらも豆の風味が香る上品なお味でした。
八橋検校とは
ところで八橋検校といえば、お箏に関係のある方でしたら一度は必ず耳にする名前なのですが、普通の方はご存じないかもしれませんね。
八橋検校は江戸時代前期に活躍した音楽家です。先ほど“近代筝曲の祖”と書きましたが、まさに現代の箏曲の基礎を確立した方で、今に続く「生田流」や「山田流」などの流派も、ルーツを辿ればすべてこの八橋検校につながるといわれています。
その生涯については謎が多く、出身地についても諸説あるようですが、中でも最も有力とされるのが福島県いわき市出身とする説で、「六段最中」はそんなご縁から生まれた銘菓ということです。
京都の「八ツ橋」は有名ですね
八橋検校にちなんだお菓子は他にもありますね。ダントツの知名度を誇るのはやはり京都の「八ツ橋」でしょうか。八橋検校はご存じなくても「八ツ橋」でしたらまず知らない方はいないことでしょう。
京菓子の「八ツ橋」もまた、お箏をかたどって作られたお菓子です。八橋検校が亡くなった後、多くの門弟たちが絶え間なく墓参りに訪れるため、参道の茶店で箏の形に似せた干菓子を作って売り出したのが始まりといわれているそうです。うすく湾曲したような形はお箏そのものですね。
おかげさまで元気が出ました
この日は稽古の後、おいしいお菓子をいただきながら話がはずみ、いつにも増して楽しいひとときを過ごすことができました。やはりこうして人と会って語り合う時間は良いものですね。おかげさまで心も体も元気を取り戻せた気がします。
コロナの感染拡大はまだまだ予断を許しませんが、しっかり対策を続けつつ、私も少しずつ日常を取り戻していきたいと思います。
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