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- アメリカ人と結婚する次女のサポートで大忙し
今度は次女がアメリカ人と結婚することになったharumatiさん。アメリカでの婚約パーティー、日本での結婚式の準備と、慌ただしくも充実した日々を送っていきます。harumatiさんが身に付けた英語力は発揮できたのでしょうか?
早送りのような展開、まずは婚約パーティーから
次女は、予定通り、2005年末には、仕事を辞め、久しぶりに長く帰省した後、シンガポールへと旅立っていきました。慌ただしい雑誌の編集という仕事から離れ、しばらくは語学学校に通って、正統派のイギリス英語を身に付けるつもりとのことでした。と言いながらも、今までの経験が買われ、すぐに時事通信社の現地採用の仕事が入り、語学学校での本格的な勉強と仕事を両立させながらの生活を送っていたようです。
そんな中でも結婚に向けての歩みを着実に進め、彼のお母さんの指輪をリニューアルした婚約指輪が護衛付きで送られ、次に婚約パーティーが計画されました。
私が思う「婚約」とは、互いの両親が顔合わせをして、二人が結婚する意思を示すことだったので、大勢のゲストを招いてパーティーを開くとは思ってもいませんでした。2006年春には、我が家にも婚約パーティーの招待状が届きました。
2006年夏、私たちと息子、長女家族も参加して、ニューヨークのアップステイトと呼ばれる地域にある別荘で、婚約発表のガーデンパーティーが催されました。
パーティーが始まるやいなや、彼がゲストの前に立ち、“Ladies and gentlemen, today I would like to introduce my beautiful fiancée to you.”(お集まりの皆様、今日は私の美しいフィアンセをご紹介致します)なんて言うのですからびっくりです。私たち両親と長女家族、息子も前に呼ばれて紹介されたのですが、どう反応してよいのかわからず、ニコニコしているしかありませんでした。それでも、パーティーが進むにつれて、アメリカ人が多いゲストの中に入って、自己紹介したり歓談したりすることができました。彼のご両親も日本ファンで、ゲストの中には日本人もいて、助かりました。
次女たち二人のたっての希望で、結婚式、披露宴は京都ですることになったので、またもや、渦の中に投げ込まれたような日々を過ごすことになります。
早送りのような展開、次は結婚式と披露宴
日本での結婚式は、2007年4月と決まり、シンガポール、アメリカ、日本をまたいでの打ち合わせをしつつ、式場を決め、衣装合わせをし、献立・引き出物・会場装花・テーブルクロスの色・ナプキンの折り方まで、メールのやりとりで決めていきました。アメリカからのゲストに泊まっていただくのに、純日本風の旅館を、夫と私の親族用には、披露宴会場となるホテルの部屋を予約しました。
婚約から約8か月後、娘が願った通りに桜の花が爛漫と咲き誇る京都岡崎で、結婚式、披露宴が催されました。純和風の結婚式に続く、ホテルでの披露宴では、彼の親友であるアメリカ人と、二人の共通の親友であるオーストラリア人が、プロの日本語司会者の進行に沿って、バイリンガル司会者を務めてくれました。こうして、娘の結婚のセレモニーは滞りなく進み、二人はイタリアへの新婚旅行に飛び立ちました。
さらに、ハネムーンベイビーにまで恵まれて、二人は出会ってから2年4か月というスピードで、親となり、家庭を築いていったのでした。
早送りのような展開、出産手伝いにシンガポールへ
2007年12月、私は出産手伝いのために、単身でシンガポールへ行きました。長女の出産手伝いのときと比べると、次女の早送りの人生の展開に合わせて、私も早送りで多くの経験をしたために、何もかもがずいぶん楽に感じられました。
シンガポール内での移動は、地下鉄が主でとてもわかりやすく、狭い国なので(奄美大島と同じぐらい)、日用品店や食料品店などは徒歩圏内にあるし、日本食品の専門店MEIDI-YAにもバス1本で行けました。何より、日本人駐在員も多く住む娘たちの自宅コンドミニアムの敷地内にある小さな店にも、日本の醤油、味噌などがあり、アメリカで日本食を作るのに苦労したことを思えば、楽なものでした。
長女のときと変わらなかったのは、次女が夫と二人して親になっていく姿。二人で育てるのが当たり前といった感じで、夜中の授乳は父親の勤め。搾乳しておいた母乳を飲ませていました。仕事が休みの日には、むしろ私がいない方が良さそうなので(そういえば、「僕たちまだ新婚なので」と言いながら、親の目をはばかることなくベタベタしていましたっけ)、私は一人で、生地屋さんが立ち並ぶアラブストリートまで出掛けて、生地を買って仕立屋さんでワンピースを作ってもらったり、オーチャードストリートでネイルスパへ行ったり、インド料理の専門店へ行ったりして楽しみました。
同じアジア人同士、体格や皮膚の色がよく似ている人が多い親近感からか、下手な英語でも気後れすることなくしゃべれ、ワンピースのオーダーに細かい注文を付けたり、露天商の人と交渉してクッションカバーを値引きしてもらったり、着こなしのアドバイスをしてもらってブラウスを買ったりと、たくさんの英会話初体験をしました。このときの経験が、スムーズに英会話ができるという自信につながり、それ以後の海外行きを、豊かなものにしてくれたのでした。
間もなくして定年退職を迎えた私。次回は、退職後の英語学習について書き、このシリーズの締めくくりとしたいと思います。
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