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- 「わかる」喜びから湧き上がった「学び続けたい」意欲
52歳から本気で英語を学び始めたharumatiさん。英語学習を始めた当初の目的を果たしましたが、帰国後、さらに英語学習への意欲が増していきました。「わかる喜び」を味わうと、もっと学びたくなるようです。
コロナ感染者数最多が日々更新される中、迎える冬
11月も中旬を過ぎ、見事に色づいた山々が冬が近いことを知らせています。我が家の庭でも、晩秋の訪れを告げる楓の紅葉が見頃を迎えました。高い青空を背景にした昼の紅葉も去ることながら、ほのかに門灯の明かりに照らされた夜の紅葉もまた、風情があります。
我が家の「古い物を活かす」生活も、マスク製作にまで及ぶようになりました。いつまで続くかわからないマスク生活。使い捨てのものを使い続けることには、罪悪感を持つようになってきました。それに、どうせマスクをするのなら、洋服とコーディネートをして楽しみたいものです。そこで、私がアイディアを出し、夫が実行力を発揮しました。
私のパンツはすべて、裾を10cmは短くしなければならないので、余り布が出ます。これを使って、パンツとおそろいのマスクを作ってもらうことにしました。裏には、捨てるにはもったいなくて、引き出しの奥にしまっておいた、着物の裏地や長じゅばんの端切れのシルクの布を、色合わせして使うことにしました。耳に掛けるゴムは、体が不自由になってすっかり使いにくくなってしまったタイツの、脚の輪の部分。ゴムより優しい締り具合で、耳が痛くなることはありません。
長引くコロナ禍の中で、「日常を楽しむ」ことが、すっかり身についてしまったようです。
いつの間にか自然な英語が聞き取れるように
2005年2月25日、娘の出産に立ち会い、娘とその夫、そして、新しく加わった赤ちゃんの、3人のコンビネーションがうまく進み始めたことを見届けて、帰国した私を待っていたのは、年度末の仕事の多忙さ。さすがに、毎週通っていたNOVAのレッスンにも、3月は1日も行けませんでした。「50歳を過ぎてから始めた英会話学習」の当初の目的は果たしたのだという、ホッとした気持ちもあったのかもしれません。
けれども、通勤中、カーステレオでNOVAのCDを聞くことは続けていました。それは「学習」というよりも、ネイティブのなめらかな発音が、音楽のように耳に心地よく、仕事で疲れた心を癒やしてくれるからでした。ところがふと気付くと、4回目の渡米前にはまったく聞き取れなかった上級用の内容までもが、耳を通して自然にわかるようになっていたのです。
アメリカで、25日間過ごす間、スーパーで、病院で、聞くともなく、たくさんの英語が耳に入っていたことが幸いしたのでしょうか。「わかる」というのは、うれしいものです。がぜん「英会話学習を続けたい!」という気持ちが湧いてきました。忙しい年度末が終わって4月になると、再び、土曜日の2レッスンが復活しました。それから、15回のレッスンを経て、2005年6月にはレベルアップテストへの推薦をもらい、レベル4へと進んでいきました。
父方へ初里帰りした孫に会いにポーランドへ
(日記)
August 17, 2005
Our family was looking forward to going on a summer trip booked in May.
The trip had two purposes.
The main purpose was to reunite with my daughter's family in my son-in-law's hometown of Warsaw, Poland. Their baby became 6 months old. He would be baptized in a Polish church that summer.
My husband and son hadn't seen him yet, so we made a plan of going to Poland and to meet him.
The second purpose was a trip to England, including Scotland.
First, we took a 12-day UK tour. In London, the final destination of the tour, we left the tour and headed for Poland.
(以下、日本語訳)
私たちの家族は、5月に予約しておいた夏の旅行に行くのを楽しみにしていました。
その旅行には2つの目的がありました。
主な目的は、娘婿の故郷であるポーランドのワルシャワで娘の家族と再会することでした。 彼らの赤ちゃんは生後6ヶ月になっていました。 彼はその夏、ポーランドの教会で洗礼を受けることになっていました。私の夫と息子はまだ娘の赤ちゃんに会ったことがありませんでした。 それで私たちはポーランドへ行き、赤ちゃんに会う計画を立てたのでした。
第2の目的は、スコットランドを含むイギリスへの旅行でした。 まず、12日間のイギリスツアーに参加しました。 そのツアーの最後の訪問地だったロンドンで、私たちはツアーを離脱して、ポーランドに向かったのでした。
前半は、12日間の添乗員付きのツアーでしたが、経費の節約の都合もあって、自由行動が多いツアーでした。スコットランドの首都エディンバラ、イギリスで最も美しい村といわれるコッツウォルズ、シェイクスピアの生誕地として知られるストラトフォード、アポン、エイボンなどを巡りながら、私は、自分の変化に驚いていました。「言葉がわからないから」という不安をほとんど感じなかったからです。
エディンバラでは、観光用にこの地特有の衣装を着けた男性に、“May I take a picture with you?”(あなたと一緒に写真を撮らせていただいていいですか)と声を掛けて、記念写真を撮ったり、コッツウォルズでは何のちゅうちょもなく細い路地を入り、石造りの家の間をゆっくり散策したり、お土産屋さんに入って、珍しくて美しいものを見つける度に、“What is this material?”(これの素材は何ですか)とか、“Is it handmade?”(それは手作りですか)などと気軽に聞けるようになっていたのです。
ツアーを離脱して、ロンドンからポーランド行きのポーランド航空に乗り込むと、乗っているのはほぼ全員ポーランド人。あちこちから「Dziękuję Ci(ジンクエチ・ありがとう)」、「tak(タク・はい)」、「Nie(ニエ・いいえちがいます)」などと、懐かしいポーランド語が聞こえてきます。もうすぐ孫に会えるという気持ちが高まってきました。
娘婿の実家で、私の夫と息子は、孫(息子にとっては甥)との初対面を果たしました。マシュマロのような笑顔に、みんな虜になりました。もう、絵本を見て笑ったり、つかまり立ちができるほどに成長していました。
帰国してしばらくして届いた青天の霹靂(out of the blue)のニュース! さて、それは何だったのでしょうか。とにもかくにも、「もっと英語会話の学習に気合いを入れなければ!!」。続きは次回の記事でご紹介します。
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