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- 青天の霹靂!さらに英語力を上げなければ
52歳から本気で英語を学び始めたharumatiさん。アメリカに住む長女の出産手伝いを終え、忙しくも充実した日々を送っていました。そんな中、今度は次女からの驚きの報告が。一体どんな報告を受けたのでしょうか?
それはまさに、青天の霹靂でした
2005年夏、念願の孫・甥との初対面を果たして帰国すると、夫は平日の仕事と休日のログハウス製作に、高校生になった息子は勉強とテニス部の活動に、それぞれ打ち込む日々に戻りました。
私は、肝庇護の注射を中止しての3週間のアメリカ滞在が、注射をしなくても大丈夫だと証明してくれたので、その後は週2回の注射をやめて、薬だけの治療になっていました。そのため、通院時間が減った分、これまで以上に仕事と主婦業に力を注ぐ充実した日常生活を送っていました。
そんな平穏な生活を送っていた2005年9月17日、東京の出版社で働く次女から電話がかかってきました。
「お母さん、結婚したい人ができた」と。
それは、まさに私にとって青天の霹靂でした。というのも、私が8月末に出張で東京に行った際、待ち合わせて夕食を共にした次女が、「私、もう一生独身でいると思う」と言い出してから、まだ半月もたっていなかったからです。
出会いのこと、彼の経歴や今の状況などを細かく説明した後、最後に申し訳なさそうに、「彼、お母さんの嫌いなアメリカ人やねん」と。これまた青天の霹靂でした。
アメリカ人と親戚に? もっともっと英語力を高めねば
電話の後、すぐにメールが届きました。
<2005年9月17日 次女からのメール>
さっきは驚きの報告、突然ごめんなさい。でも長い間、聞いてくれてありがとうね。ひとまず、友人たちと撮った写真を送るね。左端の赤いTシャツを着ているのが彼です。お母さんには、彼に早く会っておいてほしいとは思うけど、彼が日本に来るのは難しそうなので、10月か11月に私と2人でシンガポールに行くことを考えといてもらえるとうれしいな。
学生時代に、日本に留学したのをきっかけに、日本が大好きになり、日本の証券会社に就職していた彼ですが、2人が出会った8月には、シンガポールへの転勤が決まっていて、娘に交際を申し込むのを躊躇していたのだそうです。それを知った共通の友人に、「それで後悔しない?」と、背中を押されて、トントン拍子に話が進んだとのこと。
ファッション雑誌の編集を、かなり任されるようになっていた娘でしたが、1月までには仕事にきりを付けて、シンガポールに渡り、彼と一緒に住み始めるというのです。これまた、青天の霹靂。夫と私は、せめて婚約をしてから同居を始めてほしいと強く言いましたが、どちらにしても出会ってからたった2か月後の話。私の頭は混乱に混乱を極めました。まるで渦の中に投げ込まれたようでした。
<2005年10月5日 次女からのメール>
お母さんの結論に納得しています。私も同じように考えているし、友達(特に、私に長い間彼がいないことを心配してくれている人たち)に、「絶対付いて行った方がいい」と言われる環境の中、お母さんが、全体として喜んでくれながらも、警告をくれるのは、私にとってはありがたいことです。
それにしても、お姉ちゃんも私も外国人とうまくいくのは何でだろう。ついこの間まで「一生1人かも」と話していたのに、突然こんな展開になり、お母さんを動揺させてしまうのはつらいのだけれど、私も自分の人生を満足できるように、慎重かつ前向きに生きていきたいと思っているし、順序を踏んでベストな方向に物事を進めていこうと努力しているところです。
私は、アメリカにいる長女にこういった経過を報告するとともに、どう考えたらいいのかと相談をしていました。
<2005年10月19日 長女とのメールのやりとり>
私から長女へ
衝撃的なニュースから始まってかなり翻弄された母でしたが、いろいろなことが進んでいくうちに、どうにか平常心を取り戻しました。23日お昼に恵比寿で待ち合わせです。今は「いい人に決まっている」という気持ちです。
長女から私へ
ほんと、3人の子の母親っていろいろあるんだねえ。3人の子の人生に関わるんだものね。
2005年10月23日、私は、早く娘の彼に会っておきたいと東京に出掛け、出張で日本に帰ってきた彼と、彼が住んでいた恵比寿のJR駅で待ち合わせて、娘と3人でランチをしながらいろいろと話をしました。そして、11月の連休を利用して、私と娘がシンガポールに行く計画を立てました。娘が1月から住むことになるであろう、シンガポールという国と、住環境を知り、たった3日間の休暇ではあるけれど、共に過ごすことで、彼の人柄を知ることができると思ったからです。
シンガポールの彼が住むコンドミニアムに行ってみると、9月に彼が入居した際、アメリカのお母さんが手伝いに来てくださったとかで、素敵なインテリアでまとめられ、基本的な台所用品、ゲスト用のベッドルームなども整えられていました。「ああ、私たちはこのアメリカ人家族と親戚になるんだなあ」と思うと、もっともっと英語力を付けなければという気持ちが高まりました。
NOVAの倒産
ちょうど、その頃から、NOVAの様子がおかしくなっていきました。予約した時間に行っても先生がいなくてテレビでのレッスンになる、先生に熱意が感じられないなど。私はその頃、レベル3になっていましたが、レッスンは少しも楽しくありませんでした。そしてとうとう、私が通っていた教室は閉鎖になってしまいました。
そこで、いろいろな人ともっと会話をしてみようと、レッスンを減らして、京都駅前や京都市内の教室まで出掛け、フリーな会話を楽しめる場のVOICEに半日は入り浸るようにしていました。市内の教室は、レベル2の人もいて、美しい発音、正しい会話をたくさん聞くことができました。ちなみにレベル1の人は、全国に数人しかいないとのことでした(当時)。
そして、2007年10月NOVAは倒産し、全国で600校近くあった教室は全て一時閉鎖となりました。私が通っていた教室は、それ以来、二度と開くことはありませんでした。
その後、アメリカでの婚約パーティー、日本での結婚式、披露宴、そしてハネムーンベイビーの誕生と、早送りのような展開が進んでいきます。そんな中で、私の今までの英語学習は活かされたのでしょうか? 次回のお楽しみです。
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