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- 秋の風物詩、市田柿と山の寺
長野県の四季折々の美しい光景をレポートしてくれる渡来夢さん。今回は、地元の秋の風物詩・市田柿と山の寺を紹介してくれました。色鮮やかな干し柿のすだれが美しくて、心が和みます。
今の政治について考える
<心に残る言葉>
「大衆の理解力は非常に小さく、忘却力は非常に大きい」ヒトラー『我が闘争』より
私たちは、「桜を見る会」のことや、森友学園、国有地売却をめぐる財務省決済文書改ざん問題などを忘れてはいけません。森友問題で自死した赤木俊夫さんはどのように追い詰められたのか、アベノマスクの失策から始まった新型コロナウイルス対応はどうだったのかと、考えなければならないでしょう。本当に困っている人を助けるような方向に向いているんだろうかと。
新たな問題では、日本学術会議会員候補について首相が任命拒否したことが挙げられますね。普通に思ったことが言えない世の中になったら困ります。どんなことも流さない意識をもって見ていきたいです。偏った意見でなく、いろいろな考え方を聞いた方がよさそうです。
ヒトラーの言葉のようなことを、政治家に思わせてはいけません。
長野県下伊那郡の秋の名物、市田柿
市田柿は長野県下伊那郡高森町下市田が発祥の地です。今では、高森町ばかりでなく下伊那郡の多くの地域で作られています。2006(平成18)年には、特許庁に「地域商標登録」として認定されたそうです。
10月18日に仙丈ヶ岳などの高い山に雪が見え、驚きました。まだまだ、渋柿を収穫する時期ではないのです。例年、近くの柿農家が採り始めたのは11月に入ってからです。充実した柿の実でないと美味しい市田柿にならないそうです。
これが、柿すだれです。収穫した渋柿の皮をむいて吊るして干します。日照時間が長く、寒暖の差が大きいという気象条件の下、天竜川からの霧に包まれ、おいしい市田柿になっていきます。正月など、こたつにあたりながら、市田柿をお茶のお供にするといいですね!
昔は、家々の軒先に吊るされて風情がありました。きれいでしたが、今はその光景を見ることはできません。見られるのは2か所、高森町の農産物直売所と、春に桜を紹介した松源寺だけです。毎年目にします。
現在は、市田柿は屋内に吊るされて衛生的に管理されています。ただ吊るしておけばできる訳ではないのです。温度や、湿度など、昔とは変わってきていますから、おいしい干し柿を作るのは大変なようです。
以前、市田柿に付いている白い粉が欲しいと言って来る都会の人がいた、と聞きました。白くなっているのは、柿の糖分が変化したもので、人工的に付けているのではありません。白いきめの細かい粉ができるようにする作業もあります。何でもそうですが、自然相手では、経験や技術が必要なんですね。
長野県下伊那郡高森町の「山の寺(隣政寺)」
同じく長野県下伊那郡高森町の「山の寺」を紹介します。みんなが山の寺と呼んでいるので、本当の名前と長らく思っていました。山の寺の正式名称は天台宗の「隣政寺」です。1573(天正元)年、日得上人により開山されたそうです。お寺の入口にある二本の杉は、幹の胴周りが39.5㎝、樹高は35mあると表示がありました。
本来の参道を歩めば、別の景色があるのですが、今回は車で寺の前まで行きました。この付近ではありませんが、最近、クマの目撃や出没のニュースがありますから、注意が必要だと思ったからです。山の寺がある場所は高森町の中でも山深い場所にあります。
山の寺(隣政寺)は、山火事や放火に遭い、2回も全焼したそうです。現在残っている本堂は、1892(明治25)年に着工し、その2年後に竣工されたそうです。
よく見ると、本堂には立派な彫り物が施されています。竜の姿の彫刻が素晴らしいです。
自分の住んで居る地域での発見は、知らない土地の風土に触れるのと同じくらい楽しいことがわかりました。私はこれからも、地元を中心に見ていきたいと思います。
コロナ禍を乗り切って、心配がなくなったら、行ったことがない所に出掛けてみたいと思っています。今のうちに、調べておくのもいいかもしれません。みなさんもぜひ、南信州へ足を伸ばしてくださいね。
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