落語会体験記

落語自由自在15~第56回大手町落語会

さいとうひろこ
2019/11/05 1

落語が大好きなさいとうさんの落語体験記。落語を聞いて笑うことが、さいとうさんにとって元気の源なのだそう。今回は「大手町落語会」のリポートです。

落語会体験記
【目次】
  1. 「茗荷宿」 柳家わさび
  2. 「消えずの行灯」三遊亭天どん
  3. 「豆腐屋ジョニー」三遊亭白鳥
  4. 「池袋スナックランドぞめき」柳家喬太郎
  5. 「へっつい幽霊」柳家さん喬

「茗荷宿」 柳家わさび

大手町落語会に行ってきました。場所は大手町日経ホールです。

登場した途端、客席から「真打」の声が掛かります。

「ありがとうございます。わたくし来月真打になります。今日は前半が円丈一門 後半がさん喬一門 前座をつとめるのが柳家わさびです」
「先月はお中元で大変でした。教えていただいた師匠40人にお届けするので、下手すると廻り切れないのではと思いました。」

先程両親からLINEが入りました。
(今夜楽しみ)
(今夜何かあったっけ?)
(大手町落語会)
(それ昼間だよ)
って返しましたら
(やば)
って返って来て、今こちらに向かっています。
多分着いた頃には、天どん師匠があがっているのではと思われます。

小学校の教科書に出ていた「茗荷宿」に入ります。

ご両親間に合うといいなと思いながら「宿賃を忘れた」のサゲまで、ハラハラしながら聞いていました。

「消えずの行灯」三遊亭天どん

「真打の声かかりませんねぇ。私も真打なんですよ。」

ここでクスクスと笑い声が起きます。

「わさびさんがお中元40件と言っていましたが、私は1件もありません。二つ目の頃、五街道雲助師匠に『時蕎麦』教わりたくてお願いしたら『やだ』って言われたんです」。どっと笑いが湧きます。

「二つ目がお願いしたのに、断るなんてね。以来私は勝手にやっています。私の『時蕎麦』は『朱鷺蕎麦』です。前半は、わさび・天どん・白鳥で、人間は一人もいません」

ここでまた笑いをとり、本所七不思議の説明に入ります。

「置いてけ堀・送り提灯・ばかばやし・消えずの行灯・足洗い屋敷片葉の葦・送り拍子木・落ち葉なき椎・津軽屋敷の太鼓、以上本所七不思議のうち9つをご紹介致しました」。ドッカンと笑いが起きます。本当に七不思議なのに、9つあるんです。

江戸時代の都市伝説「消えずの行灯」に入ります。あっと言う展開になるまで、頭が混乱しながらも笑い続けました。

落語

「豆腐屋ジョニー」三遊亭白鳥

白鳥の湖の出囃子で登場です。「猛暑ですね。新作落語を作った数は私が一番だと思いますが、今日はその中でも一番くだらない噺をします」。
まさかジョニーではないよね。ないことを祈ると思った瞬間「豆腐屋ジョニー」が始まりました。前回も聞いていますので、全貌はつかめましたが、自由演技そのものでした。

「池袋スナックランドぞめき」柳家喬太郎

高座にあがった途端「何なんですか?」どっと会場が笑いで揺れます。
「わさびはともかくとして、後の2人は……」「さて、ここからは安心してお聞きください」

息子を嘆く親の会話が始まります。「親子酒」? いや違う定吉と若旦那登場
「七段目」? アレ? 池袋の立ち食い蕎麦屋の話しが広がります。えっ、「二階ぞめき」? なのに、池袋には100円ローソンしかない? ありますよ。

ここからは私と師匠との脳内漫才です。

ナチュラルローソンもない。あります。東京芸術劇場に行く途中の地下道に、あっ、師匠は上の道を行くから分らないのだわ。急に定吉が「おとっつあん」を連呼、違いますよ。と私が心の中で叫んだとたん「お前誰と話しているんだ」と師匠。「若旦那でした『芝浜』にすればよかったですね。」と定吉。

「私は『芝浜』ができないんだよ」。喬太郎師匠、話しかける相手を間違えるという痛恨のミスを笑いに変えて、さすがでした。定吉の時代にはコンビニはないので、変なのと思いながらも、凄く楽しい「二階ぞめき」でした。
終演後の演目には「池袋スナックランドぞめき」となっていました。

大手町落語会

「へっつい幽霊」柳家さん喬

ご存知喬太郎師匠の師匠、さん喬師匠の登場です。

「もう、何ですか?」。いきなり爆笑です。「わさびはともかくとして、高座で平気で師匠の悪口は言うわ、喬太郎まで『二階ぞめき』の焼き直しなんかして、定吉の生きる時代は違いますよ。誰です。こんなのを呼んだのは……。もう、こんな後にあがるのは、二度といやです」

わっと笑いが起きます。

恐らくこんなとっ散らかった雰囲気のまま、さあ〆てくださいと言われたみたいで、師匠は困惑したんでしょうね。しばし間をおいて、「でも、ああいった人達が、お客様を呼んでくれるんですね。」としみじみ語ってから「へっつい幽霊」に入ります。今日はじめて聞く古典落語、場のムードが一新、へっついとは何ぞやなどという、回りくどい説明は抜きにして、楽しい「へっつい幽霊」でした。

さいとうひろこ

東京都 /69歳
東京都 /69歳

趣味は落語鑑賞・気功・テレビ体操・読書・トールペイント・美術館めぐり等。健康は食事からがモットーで「AGEフード・コーディネーター」の資格を取得、老化や病気の原因となるAGEを溜めない食事の仕方や調理の仕方をご紹介します。また、これから落語を楽しみたい方のためにその魅力もご案内します。

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