大切なものだからこそ、リメイクにチャレンジ

思い出いっぱいの“着物”を自分で普段着に作り変えて

思い出いっぱいの“着物”を自分で普段着に作り変えて

公開日:2025年02月14日

思い出いっぱいの“着物”を自分で普段着に作り変えて

2025年1月、初売りで購入したミシン。数年前に壊れたミシンを処分してから5年が経過しています。新しいミシンで新たなチャレンジのはじまり。

数年ぶりに手縫いでリメイク

「もう一度ミシンが欲しい」と思ったきっかけは、1枚の着物。

何となく、もういらないと思ったその1枚、裾から30cmあたり、横一直線に容赦なく鋏を入れ、解かず形を活かしたまま道中着に作り替えました。

数年ぶりに手縫いでリメイク
パッと見はそれなりの道中着っぽくなりました

仕立て済みの本物の道中着を横に並べて、チクチクと手縫いで。自分で着られるギリギリ許容範囲の出来でした。

数年ぶりに手縫いでリメイク
とりあえず試着して外出

「ミシンがあれば」2024年末のこの気持ちが、2025年1月の初売りミシンにつながっています。

着物を普段着に

ハルトモ倶楽部のライターの中にたくさんの着物リメイカーさんがいらっしゃいますが、60手前の私もその世界を少し覗きはじめたところです。

着物を普段着に
初売りで手に入れたミシン

旅館を経営していた頃は毎日着ていた着物。自分で仕立てた物、自分用に誂えた物、母の着物、知人から頂いた物、真新しいものはありませんが、どれにも愛着があります。

陶芸をしている今となっては、着物を着る機会がぐんと減り、年に二度すべての着物を虫干ししていますが、いよいよそれも面倒。いっそのこと普段着られる洋服にしてしまえ!

着物を普段着に
アイロンからは私の作業

器用な末娘が解きの作業を手伝ってくれたため、あっという間に解き、洗い、アイロンがけまでが済みました。

着物を普段着に
解いて、洗って、アイロン済みがこんなに

まだまだ初心者、素人ですが

2週間で完成したものは、ワンピースが2着、スカートが3着、帽子が1枚です。

最初に作ったワンピース。陶芸の施釉時にと考えて、ゆったりだけど丈長で袖を短めにしてみたら本当に作業着のよう。

まだまだ初心者、素人ですが
これは色選びもパターンも縫製もすべて失敗作

次は8枚はぎのロングスカートを2着、手伝ってくれる末娘に。ロングスカートでも身長170cmの娘には少し短いそうです。

まだまだ初心者、素人ですが
着用前にもう一度洗ってこれからアイロンがけ

自分用のリバーシブル巻きスカート風は、陶芸作業時のエプロンとしても使えるかなと考えました。このリバーシブルスカート、陶芸仲間からなかなかの好評。

裏も表もレギュラー級にしたくて選んだ生地

もう1枚のワンピースは2月、3月に陶芸教室の講師をやるとき用に。陶芸は汚れ作業が多いため、おしゃれをあまり楽しまなくなりがち。初めて土に触れる方が「ステキ」と感じてくれたらいいなと、少し洒落た感じに仕上げています。

まだまだ初心者、素人ですが
娘たちに一番褒められた作品

直近で作ったベレー帽、小さいものほど難しい。

まだまだ初心者、素人ですが
失敗したのに使ってくれてます

まだまだ改善の余地ありです。

まだまだ初心者、素人ですが

ごつごつとした関節の硬い私の手先は、若い時のようには動かなくなりました。

それでも着物はまだまだあります。春先に、初夏に、真夏に、秋に、これから先の四季折々を季節感漂う着物で作った服で、思う存分楽しめたらと思います。

■もっと知りたい■

晴間千妣絽
晴間千妣絽

はるまちひろ。老舗旅館を閉館して2023年より電子小説「大人だって友だちが欲しい」を配信中。女性の人生の悲喜交々を小説に綴り暮らしています。ハルトモ倶楽部を通して、日常のあれこれを楽しくほっこりとお伝えできればいいなと思っています。ブログ『普通の主婦のこだわり日記』『私の見ている世界