つれづれ女のスロースタート

不幸中の幸い?

不幸中の幸い?

公開日:2025年02月03日

不幸中の幸い?

年明け早々、十数年ぶりにすっころびました。痛みでひと晩中眠れないなかで、つらつらと考えたこと。

一年のはじまり

一年でもっとも寒いこの時期、玄関に活けたロウバイに癒やされています。

昨年末、地元の産直市で、南天と一緒に求めました。買ったときは、まだつぼみが固く枯れ枝のようでしたが、年が明け、三が日が終わるころ、ひとつ、ふたつと花が咲き始め、甘い香りを放っています。そのにおいを嗅ぐと、「ああ、また一年がはじまったなぁ」と思うのです。

一年のはじまり

毎年、お正月には南天を玄関に飾ることにしています。三が日が終わると、南天は葉をとって、実のついた枝だけをちいさな花瓶に活け替え、ロウバイを玄関に飾ります。年末年始の特別な時間から日常に戻るスイッチのような、わたしの楽しみです。

一年のはじまり
折れた枝先のつぼみも、ちゃんと咲きました

痛みは後から……

実は、香川県の金刀比羅宮へ初詣に行ったときに、すっころびました。それも二度。一度目は、石段を下りるときに足を滑らせて尻もちをつき、二度目は、平坦な石畳のところで足首をひねってよろけて……。

痛みは後から……

転んだ直後は、とっさについた手の指をすりむいただけで、どこも痛くなかったのです。これまで、同年代の友人から、転んだという話はたくさん聞いてきましたが「とうとうわたしも仲間入りかぁ」なんてのんきに笑っていました。 

ところが、その夜家事を済ませ、お風呂に入ろうかというときになって、左足の甲と土踏まずが痛みだしました。痛みはどんどんひどくなり、床に足をつくことができないほどの激痛です。そういえば、友人や先輩方が「痛みは、後からくるよー」と言っていたことを思い出しました。 

しかも、翌日は午後から仕事が入っていました。休めば、周りに迷惑をかけてしまいます。とりあえず湿布を貼り、氷で冷やしながら「このまま、何か月も痛みが続いたらどうしよう」「せっかく慣れてきた仕事も、やめなくてはいけないのか?」などと、一瞬、後ろ向きな考えがよぎりましたが、よくよく考えてみると、不幸中の幸いもあったのです。 

不幸中の幸い?

わたしが詣でた金刀比羅宮は、象頭山の中腹にあります。最初に転んだのは、本宮よりもさらに上に登ったところにある奥社への石段です。転んで歩けなくなっていたら、ずいぶんと周りに迷惑をかけたことでしょう。 

初詣から帰って、その日の家事を済ませることもできました。これは幸運だったのだな、などと考えながら明け方まで痛みに耐えていましたが、そのうちに眠気の方が勝って2時間ほど眠ったのでした。 

すると不思議なことに、次に目が覚めたとき、痛みが少し治まっていました。そのあとは、どんどん痛みが引いていき、なんとなんと午後から仕事にも行くことができたのです。 

この程度で済んだのは、気まぐれにゆるゆると続けているストレッチやウォーキング、ヨガなどの効果も少なからず、あったと信じたい(笑)。 

不幸中の幸い?
金刀比羅宮の奥社で授かった天狗さまのお守りです
天狗さまが守ってくださった?

年明け早々ハプニングがありましたが、へこたれず、気負わず、今年もいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。

■もっと知りたい■

由岐谷 万
由岐谷 万

24年間、専業主婦、3人の子ども(すでに成人)の母。50歳という節目の年だった2022年、母親業を卒業。これからは誰のためでもない、自分のための時間を気負わず、無理せず、しなやかに生きたい。そんな私のささやかなチャレンジの日々を、みなさまとシェアできれば…。