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「今」を幸せに生きる知恵 鈴木秀子さんの講演会

公開日:2024.10.23

92歳のシスター鈴木秀子さんが伝える「今を幸せに生きる知恵」という講演会がありました。昭和7年生まれと聞いていましたが、溌剌となさっていて、若々しいお姿にまず驚きました。

「今」を幸せに生きる知恵 鈴木秀子さんの講演会
「今」を幸せに生きる知恵

幸せに生きる朝の習慣

幸せに生きる朝の習慣
鈴木秀子さんのプロフィール

動画の中から、印象的だったフレーズをお伝えします。

幸せに生きる朝の習慣

目覚めたら、息ができている事をありがたいと思いましょう。呼吸がスムーズにできているのは、当たり前ではありません。生きている証ですので、今朝も息ができている事に感謝しましょう。

幸せに生きる朝の習慣

対人関係

人と人の間で生きていると、何かしらの軋轢があり、時には腹の立つこともあります。そんな時、他人を責め、自分を責めると、最後には虚しくなります。

自分は一体どうしたいのかと、立ち止まって考えてみましょう。その後、深呼吸をするとか、飼い猫の事を思うとか、好きな歌を歌うとか、あらかじめ決めておきます。すると、気持ちが落ち着き、嫌な感情も消えてしまいます。

幸せに生きる朝の習慣

樋口恵子さんのおまじない

評論家の樋口恵子さんと対談をした時、樋口さんが仰っていました(ちなみに樋口さんも、92歳です)。

お兄様がとてもハンサムで優秀な方で、いつも比較されて「お兄さんは素晴らしいのに、あなたは何なの?」と散々な言われ方をされたそうです。とても悔しかったけど「まあ、いいか」と思って、怒りを収めたそうです。

(私は東京會舘の「立川志の輔独演会」で、樋口恵子さんをお見かけしましたが、輝いていてとても素敵な方でした。樋口さんにもそんなお悩みがあったのかと、改めて思いを馳せました)

滝瓢水の句に思う

浜までは 海女も蓑着る 時雨かな

江戸中期の俳人、滝瓢水の句です。

海女さんは海に潜るのですから、水に濡れますが、そんな海女でも、雨の日は浜まで蓑を着て、体を労わるのです。自分を慈しみ、大切に扱うということです。どうせ私なんかと思ってはいけません。自分を大事にすると、対人関係もうまくいきます。

眠る前の習慣

その日にできたことを、3つあげましょう。

まず、呼吸ができたことを喜びましょう。歩けたことにも感謝です。そしておいしい料理が作れたとか、必ずありますから、見つけてみましょう。

若い頃は、10年後はこうなると、先の事を考えましたが、高齢者は今が大事なのです。当たり前と思わずに、目の前の事を大切にして過ごしましょう。

そして、身近な人に「ありがとう」と言う習慣をつけましょう。面と向かっては、中々言いにくいでしょうが、その小さな積み重ねが大事なのです。

眠る前の習慣

その他、渋沢栄一さんのお孫さんと親しかったそうで、その方のエピソード等盛りだくさんの内容で、素晴らしい講演会でした。特に樋口恵子さんの「まあ、いいか」と思って、気持ちを収めるやり方に、感銘を受けました。今日から早速、実行したいと思います。

■もっと知りたい■

さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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