BS朝日・ヒロシの「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」
2021.10.01旅仲間とモンゴルへ
モロッコで知り合ってすっかり仲良しになった旅仲間と共に、誘い合ってモンゴルに行ってきました。「おひとり様ツアー」にそれぞれが申し込んでの参加です。成田からフライト6時間で到着です。
冬にモンゴルへ行きすっかり魅了された友が、この夏にも一緒に参加してくれて頼もしいかぎりのモンゴルでした。
首都・ウランバートルは、まるで東京のように大きな街です。そして街行く人々の顔つきもまるで日本人と同じで海外に来たと思えないくらいです。
しかし、30分も車で走ると回りは大草原に変身し、少し前にテレビ放映していた『VIVANT』の世界が広がります。
ジンギスカンに会えた
小学生の頃に尊敬する人と記入欄があると必ず私は「成吉思汗」と、精いっぱいの背伸びをして気負って漢字で書いていました。
何といっても「ジンギスカン」はアレキサンダー大王よりも大きな領土を制覇した人物なのです。ヨーロッパのほとんど全てまでも征服していったのです。
宗教的なことなどは厳密に取り締まらずに許しながらも、その行く先々で反撃したものは大鍋で煮えたぎる湯に放りこんだといい、子ども心に雄大な草原を疾走する大軍団を想像してワクワクしたものでした。
ツアーバスで出かけた先には、草原のど真ん中に大きく銀色に光る「ジンギスカン」が現れました。
写真だと小さく見えますが、馬の頭の部分が展望台になっていてエレベーターで3階まで登り、さらに階段を2階分ほど登りますから、相当大きい建造物です。馬の頭の冠の上に小さく見物人が見えますよ。大草原の真ん中に「ジンギスカン」が出現し、この夜は夢の中にも現れました。
シベリア鉄道そしてゲル宿泊
モンゴル国内を走るシベリア鉄道に乗車できました。
指定席で名前も記入されているチケットを持っているにもかかわらず、どんどん乗客が乗り込んできて、ぎゅうぎゅう座席を占領してきます。
その強い力は大草原を生きる根性的なものを感じ苦笑するしかありません。3人席に5人で座る羽目になりますが仕方ありません。
車両は長い長い連結で、数え切れませんがたぶん40両以上かと思われます。憧れのヘッドマークを見ることができませんがテール部分で我慢することにします。
以前に一度、ロシア領内でシベリア鉄道乗車体験がありますが、今回はモンゴル領内一時間の体験乗車でした。
そして、楽しめたのは初めてのゲル宿泊です。丸い天井部分は空が見える構造(開閉できます)で、入り口はすべて東向きで素敵な運勢が入ってくる方向なのでしょう。屋根部分を支えるぐるりと囲む長い棒は、私の泊まったゲルでは78本が組み合わさっていました。
驚いたのは移動可能で、なんと3人ほどで1時間か2時間で組み立ててしまうと言います。遊牧民は草原を草を求めて割合自由に移動して生活しているそうです。
草原の中の道路を走ると時折家畜の群れが道路を渡ります。馬であったり、牛、羊、ヤギの時もあります。
そんな時は車はすべてストップして動物が渡り終わるのを待ちます。一度私たちのバスと並走して一頭の黒い馬が走っていることがあり、この馬はどこに向かっているのだろうと不思議な旅の道連れでした。
あこがれのホーミーを聴けた
時々テレビなどで聞くことがある「ホーミー」ですが、今回のツアーでゲルの住民の家の中で大学生が演奏する馬頭琴とホーミーを聴くことができました(優秀な大学院生3人組)。
馬頭琴もさることながら、ホーミーは一人の声が3人にも4人にも聞こえる不思議な音です。体全体を楽器として頭蓋骨にも響かせているような声で不思議でした。実際にホーミーを聴く体験ができたことはうれしかったです。
食べるものは大自然の草を食む牛や羊ですから、とてもおいしく臭みなど感じません。ヘルシーでおいしい料理ばかりでした。
ちょっと出かけたい海外として絶対おすすめのモンゴル旅行でした。私はたぶん、もう一度モンゴルを訪れると思います(今はすべての休暇を北海道とモンゴルで使い果たしたので、ほとぼりが冷めたころまた……です)。
■もっと知りたい■
楽しそうなモンゴルの旅の様子が伝わってきました。ゲルの中は思っていたのとは違っていました。現代的なんですね。草原、綺麗な空気を満喫された事でしょう。 それにしても、行動的な翠さん、素晴らしい!・渡来夢
いい旅でしたね! 大自然、大草原で気分晴れ晴れですね。モンゴルは私の行きたい国の一つです。都会より大自然に憧れます。私は、コロナ禍以来、海外旅行はすっかり億劫になり、人様の旅を楽しませてもらっています。翠さんの次の旅も楽しみにしています。とし古