筆写と朝の御勤め。そして豪華料理?!

パワースポット戸隠神社で宿坊体験

公開日:2024.09.09

なんとなく始めた御朱印集め。「旅のついで」に寺社に立ち寄っていたけど、今では、「旅の目的」が寺社詣りになることも。今回はその真骨頂。戸隠の宿坊に泊まり、筆写と朝の御勤めを体験してきました。

パワースポット戸隠神社で宿坊体験
戸隠神社 宿坊体験

『人生の楽園』に出てきそう?!

宿坊だから夕食は精進料理かも?

なので、昼は肉! ずいぶん前からチェックしていたジビエの店。店名は、イノシシとシカで「イノシカ」(長野市)。

狩猟免許を持つ女子が切り盛りしています。

熊肉のルーロー飯も気になったけど、熊肉を食らう覚悟(?)がなく、鹿肉のパテ・ド・カンパーニュと猪肉のサルシッチャに。

常連っぽいおじいちゃんおばあちゃんも来ていて、地域に愛されている感じ。

この雰囲気、テレビ朝日『人生の楽園』に出てきそう。

パワースポット戸隠神社 ~奥社~

ご神体戸隠山の麓にある戸隠神社は、パワースポットとして有名です。

お天気はイマイチ。

大鳥居から1kmで、随神門。

屋上緑化にもほどがある!

草や花がのっかって、茅葺屋根はフラワーアレンジメントでいう「オアシス」のよう。

随神門から奥社まで杉並木を1km。

奥社に近づくにつれ雨脚が強まり、視界はきかず。

晴天ならこんな感じ。

パワースポット戸隠神社~奥社~

(写真は緑が茂る前の7月。急峻な峰が見える)

宿坊「旧本坊勧修院 久山館」で筆写体験

奥社のすぐ近くに「九頭龍社」があり、その前立本尊「八臀の辨財天」が、宿坊「旧本坊勧修院 久山館」に祀られています。

神社なのに、宿坊? 辨財天?

もともと戸隠は、神仏一体の聖地。

明治時代の神仏分離令・廃仏毀釈で、仏教的なものは一掃され、もともとお寺だったこちらは神社になり、住職は神職に。

破棄しなければならなかった「九頭龍辨財天」を、「開門不要」「他言無用」で130年余守り抜き、平成になってようやく封印を解きました。隠れキリシタンのような話……。

厨子の中で、辨財天を十五童子が取り囲み、それは色鮮やかで、お雛様飾りのように賑やかです。

神社なので、「写経」ではなく、祓言葉を「筆写」します。「高天原」や「赦す」など、美しい言葉が繰り返し出てきます(が、内容は理解不能)。

集中すること1時間。

精進料理かも? は、杞憂でした。

肉も魚もガッツリ。生ハムだって出ます。

〆は、ぼっち盛りの戸隠そば!

デザートにブルーベリーソースたっぷりのチーズケーキ。

お部屋は、和室と広縁、ベッドルーム! テレビもあるし、WiFiも入る。

祓い詞(神道)&般若心経(仏教)の二刀流

翌朝、徒歩1分の中社をお参り。

ひと気はなく、静謐。

清々しい気持ちで、宿坊の朝の御勤めを体験。

「祓い給え、清め給え」太鼓を叩きながら祓い詞を読み上げると、今度は、おりんを鳴らし般若心経をあげる。

それに合わせて、私の視線は、しめ縄と神垂の祭壇から辨財天へ。

最後に、祓い棒でお祓いを受け、榊をお供え。

神道も仏教も等しく尊い教え。神仏一体で良いではないか。

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』に出てきそう?!

戸隠から信濃町に下り飯綱町へ。

おなじみ「サンクゼール」本店の近くにある「Cafe傳之丞」は、リンゴ農家が営む古民家カフェ。

古民家と、ブルーの椅子や赤いソファ、ウイリアム・モリスのテキスタイルデザイン柄の襖の取り合わせがおしゃれ!

NHK Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』に出てきそう。ハルさんはきっと気に入ってくれるはず。

看板商品のアップルパイは、キッシュプレートで満腹になって食べられず。ならば、家で作ろうと、店先でリンゴを購入。布はサンクゼールがタンザニア支援の一環として販売しているもの。根曲がり竹のカゴは戸隠の伝統工芸。

何度も訪れている戸隠だけど、宿坊に泊まることで、神職のお話をじっくり聞け、朝の静かな神社にお参りができました。もちろん、御朱印もゲット!

■もっと知りたい■

みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

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